博士くん1号




 水風船少年は、仲間と一緒に秘密基地ごっこに没頭していた時期がありました。
たぶん小学校の1年から2年くらいだったと思います。
学校から帰ると、毎日仲間達と内緒の秘密基地へ行って、遊んでいました。そこは背の高い雑草がボウボウに茂った空き地だったり、工事用の土管が積んである場所だったり、小さな川の近くの小屋だったり、色々でした。
毎日学校が終わってから暗くなるまで遊んでいたので、途中でトイレに行きたくなります。しかし秘密基地はたいてい誰の家からも遠い場所にあったので、基地には必ずちゃんとトイレが設置されていたのです。トイレといっても、例えば工事現場にころがっているような、直径20センチくらいの下水用のパイプみたいなやつの切れ端を、適当な場所に立てて、それをめがけて立ちションするだけなんですが。
最初のうちは男子だけの秘密の遊びでしたが、ある時から女子が仲間に入るようになりました。 初めての女子隊員は、SさんとUさんの仲良しコンビです。何となく隊長だった水風船少年は、まず基地のしくみを彼女達に順番に説明しました。
その時の基地は、小川のほとりの工事現場でした。工事現場といっても、工事など全然している様子もなく、資材などが雨ざらしで置かれていて、おまけに何と魅惑の「蓋のないマンホール」までありました。当然秘密基地はその中です。
「それで、トイレはこっちだよ」
と言って、彼女たちを基地から数メートルはなれた場所に案内しました。
もちろんそこには、雑草に囲まれて、工事用の小さな土管が便器に見立てて置いてあるだけでした。
「あ、、でもこれじゃ女子はおしっこできないね、、」
と、はにかみながら言った水風船少年は、女子用のトイレも作らなくっちゃだめだね、と言って、ちゃんと囲いがあって恥ずかしくない女子用トイレを建設すべく、基地の回りを物色しはじめました。
SさんとUさんも、初めての秘密基地だからでしょうか、なんだかとても興味深そうに私のあとをついてきました。
結局その日は、いいアイデアがなくて、基地の女子トイレ建設は見送られました。
「今日はちょっと作れなかったけど、こんどちゃんと作るからね」
と言った水風船少年は、
「ちょっとオレ、トイレ行ってくるわ」
と言って、草むらの中のトイレに行きました。
戻ってくると、普段は真面目でおとなしいUさんが、
「女でもホースとかつければ立ちション出来たりしてね!そうすれば女子トイレ作らなくってもいいね!」
なんて言い出しました。
水風船少年は、Uさんの言葉になんだか想像してしまい、急にドキドキしてしまったのです。

 研究室の「大発明」のところでも少し触れていますが、もし女性でもパンツを降ろさず、男性のように用を足す事が出来れば、それは画期的な事ではないでしょうか。ここ数年で欧米では、そのような商品がいくつも発売されているようです。現在市販されている、いわゆる女性用の「立ちションアダプター」には、大きく分けて3種類の形に分かれるようです。

●まず一つ目は「筒型」です。


 これは先に研究室で紹介したものと同じような形ですが、別のメーカーの物です。
参照URL:http://www.gotfuds.com/index.htm

●二つ目は「船型」です。


 こちらの方が差し込み口が、少し薄いようです。
参照URL:http://www.plastuitcompany.com/eng/intro.html

●三つ目は「チューブ型」です。


 これは以前にBBSでも紹介されていました。差し込み口がかなり小さくて、使用前にバスルームでの練習が必要だそうです。
参照URL:http://www.restrooms.org/device-assist.html

●これはおまけ。


 チューブ型のさきっぽにこんなの付けちゃって、、、むはは。
参照URL:http://friffboy.tripod.com/id52.htm

●皆さん、こんな感じで使用しています。(船型です)


参照URL:http://www.humo.be/Xtra/plastuit/index.htm

 そして、ついに日本でも立ちションアダプターが開発されました!
ジャジャ〜〜〜〜ン!
その名も『博士くん1号』!


 船型、牛乳パック製です。
使用レポートが見たい人は『博士くん1号』の写真を押してちょーだい。

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