あるお正月の出来事 その2




 電話をしはじめてから5分位たったでしょうか。
会話は二人の共通の友人の話題などで、まだ盛り上がっていましたが、A子さんが時折チラチラとこちらの方を見るようになってきました。
今思えば、それはA子さんの『SOS』のサインだったのです。
新年早々、久しぶりに電話をかけてきてくれた友達との会話は、ほろ酔いかげんも手伝ってなかなか話が尽きません。でも貯水地の中にパンパンに溜っているおしっこは、もう明らかに限界状態です。しかしA子さんとしては、せっかくかけてきてくれた電話を自分の方から切ることは出来ません。そうこうしている間にも、A子さんの貯水地には、ずっと飲んでいたビールがおしっことなって、次々に送りこまれていたのです。
 左手に受話器、右手で股間を押さえて足踏みをしていたA子さんが、右手を股間から離すと、何と、はいていたスパッツを降ろし始めました。
私は、きっと電話が終わったら速攻でトイレに行けるように準備しているのだと思って、目の前のA子さんの痴態(?)を楽しんでいました。
A子さんは、腰をくねらせるようにして右手だけでスパッツを降ろすと、両足から抜き取りました。
下半身が白い下着と靴下だけになったA子さんは、股間を押さえて電話をしながら、私の方を見て必死に何か訴えているようでした。
後で聞いた話では、A子さんはその時私に『洗面器』を持ってきて欲しかったそうです。
しかしその時は、まさかA子さんが電話をしながら洗面器におしっこをしようとしている事など、私には想像がつきませんでした。

 A子さんの足踏みが、かなり激しくなり、
「えっ、ホントー!うんうん、連絡するよー!」
「うん、じゃあねー!」
と言って受話器を置いた瞬間、
「ああーっ、ダメエ〜〜〜」
という悲鳴と共に、股間を押さえているA子さんの右手の間からポタポタとおしっこが滴り出しました。
「お願いー、洗面器持ってきてーーー」
A子さんは、股間を押さえたままその場にうずくまってしまいました。
わっ、こりゃ〜大変だ!と、私は慌てて洗面器を取りに行き、戻ってくると、A子さんのうずくまっているフローリングの床の上には、直径20センチ程の水たまりが出来ていました。
私が急いで洗面器を手渡すと同時に、A子さんは下着を降ろして洗面器に跨がり、勢いよくおしっこを始めました。

 長いおしっこが終わったA子さんは、肩で息をしながら安堵の表情で放心状態です。
洗面器の中には、かなりの量のおしっこが収まっていました。そして、すぐ横の床の上には先程の水たまりが、物を申す事なく静かに佇んでいます。

 A子さんは、一旦は限界を超えて溢れ出てしまったものを、総身の力で再び押しとどめて耐えていたのです。
自分が粗相してしまった床を見たA子さんは、とっても恥ずかしそうでした。


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