あるお正月の出来事 その1




 数年前のお正月の出来事です。

 おしっこを我慢していたA子さんが、粗相をしてしまいました。A子さんがおもらしをしてしまったのは、後にも前にもこの一度だけです。
年末から新潟の実家に帰っていたA子さんが、お正月の2日に、その日の朝、市場で買った蟹や甘海老のお土産を持って東京に帰ってきました。私はA子さん宅におじゃまして、豪華な『海の幸』と『おせち料理』の夕食を楽しんでいました。A子さんも、いつものようにトイレには行かずに、ビールを美味しそうに飲んでいました。
テレビのお正月番組を見ながら、ゆったりとした時間を楽しんでいると、やがて両足をそろえて正座しているA子さんが、もじもじしてきました。
飲み始めてから2時間くらい経っていたので、きっと随分の量のおしっこが溜ってきているに違いありません。
美味しい料理と、お酒と、A子さんのおしっこ我慢を同時に楽しめるなんて、自分はなんて幸せ物なんだろう、と感慨にふけりながら時が過ぎるのを満喫していました。
しばらくするとA子さんが、
「ああ、もうそろそろ限界かも、、、」
と言い出しました。
目の前の御馳走と、おしっこを我慢しているA子さんとを楽しんでいた私は、そろそろお風呂場から洗面器でも、、、と思い、そのタイミングをうかがっていました。
その時、プルルルルーと居間の電話が鳴ったのです。
A子さんが部屋の隅にある電話のところまで行き、受話器を取りました。
「もしもし〜?」
「え〜〜、○○ちゃん、久しぶり〜〜、元気〜〜〜?」
「、、うん、あっ、明けましておめでとうございますー」
「え〜〜、最近どうしてるのー」
電話の相手は、どうやら半年程前までA子さんが着物の着付け教室で一緒だった女の子のようです。
A子さんは現在は、もうその教室は卒業していますが、以前に聞いた話では、その教室で一緒だった女の子達は、少し変わった子が多かったそうです。その教室は『○○着付け教室』という大変有名な学校(もちろん私も名前は聞いた事があります)でしたが、今どきの若い娘で、月謝を払って「着付け教室」に通っている女の子は、個性的で、どこか少しブッとんでる感じの子が多かったそうです。
「うん、うん、ほんと〜〜」
「えー、○○さんは元気〜〜〜?」
気がつくと、A子さんもいきなりハイテンションで話し出していました。
久しぶりの電話の会話は、どうやらかなり盛り上がっているようでしたが、盛り上がっているのは会話だけではなく、A子さんの尿意の方も、とてつもなく盛り上がっているようでした。
幸か不幸かA子さんが取った電話は、居間にある親機で、手にした受話器はコードで繋がっていて、電話をしている間、A子さんはその場を離れる事は出来ません。
少し前屈みになって、右手で股間をおさえながら電話の会話に夢中になっているA子さんを見ながら、私はお風呂場に洗面器を取りに行くことをやめて、ニコニコしながらカラになった自分のグラスに焼酎を注ぎ足しました。


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