MOTOKA 第6章




「ねえ、優里、わたしもそろそろ限界かも」
 と素香が言った。

 時計の針は10時半を指している。

 しかしこのときすでに優里の貯水池は2度目の警戒信号を発信していた。
(ああ、またおしっこ我慢出来なくなってきちゃった、、コーヒーってけっこうすごい効力があるんだ、、、でも素香がまだ一度もおしっこをしていないのに、わたしが素香の前で二度目のおしっこをするわけにはいかないなあ、、、どーしよう)
 そのとき素香は椅子から立ち上がると、少し前屈みになって足踏みを始めた。
(ああ、素香もガマン出来なくなってるんだ、、、ああ、でもわたしもガマンできないなー、、、)
「ねえ、優里、、、わたしもこの部屋でしなきゃだめ?」
 素香は足踏みをしながら優里に聞いた。
「あたりまえでしょー!」
「だって、、、わたし今までそんなこと人前でしたことなんてないし、、、恥ずかしくってできないよ、、、」
「だめだよー、そんなのわたしだって同じだよー、、、素香さっき、わたしがおしっこしてるとこ見たでしょ、、、わたしだってすごい恥ずかしかったんだから」
(そーだよねえ、素香は学校でトイレに入るところを人に見られるのですら恥ずかしくってしょうがないのに、おしっこをしている姿を直接人に見られる事なんて恥ずかしくて耐えられないんだろうなあ、、、)
 そう考えると、逆に優里は目の前で素香がおしっこをするところを見たくて、ゾクゾクしてきた。
 何と言っても、あの憧れの素香の恥ずかしい姿である。やっぱりちょっとエッチな気分になってしまう。
 しかし優里は自分の貯水池が再び限界に達しようとしているのを、さっきから痛い程感じていた。
(ああー、またおしっこしたいー、もう限界かも、、こまったなあ、、、)

 一方、素香も刻一刻と確実に限界状態に近づいている尿意と闘っていた。
 素香はもちろん今までに、自分の排尿する姿など他人に見られたことはなかった。
 自分がさっき優里の恥ずかしい姿を見てしまったのは事実だ。しかし自分が優里の前で恥ずかしい姿を見せるこ事に対してはどうしても抵抗がある。
 そのような事態は1分1秒でも、いや出来ることなら永遠に先にのばしたかった。
 しかし素香の貯水池は今でも刻一刻と確実に決壊に近づいているのである。いや、もしかしたらもうすでに決壊状態を超えてしまっているかもしれない程の感覚が下半身にあった。全身に鳥肌がたってきてしまっている。
 たぶん大量のコーヒーのせいだろう、尿意を感じてから今の状態になるまでのスピードは今までに経験したことのない早さであった。
(いやっ、、ダメだ、、もう我慢できない、、、)
 素香はついに耐えられなくなって、激しく足踏みをしながら股間をスカートの上から思いっきり押さえた。
 もう少しでも手の力を抜くと、内側からのものすごい圧力に絶対に負けてしまいそうだった。
 優里の方を振返ると、優里も内股になって股間を押さえながらこっちを見ていた。
 どうやら優里もおしっこをギリギリまで我慢しているようだった。
(えっ、優里、またおしっこガマンしてるの?)
 と思った素香は、
「優里、、またおしっこしたいの?、、、今度はおトイレ行ってきていいよ、わたし待ってるから」
 と言った。
 もしも優里がトイレに行ったら、自分はその間に部屋で洗面器にしてしまおうと思った。

 その時、優里の貯水池もすでに限界水域を超えていた。
(ああ、もうダメだ、、)
 股間のちょうど割れ目のまん中あたりをギュッと必死で押さえる。
(今、自分がトイレに行ったら、その間にきっと素香がおしっこをしてしまう、、、そんなのつまんない、、、素香のおしっこするところは絶対見たい、、、ああ、でももう限界だ、、手の力を少しでも抜いたら出てきちゃう、、どーしよう、、)
 素香の方に目をやると、彼女ももうすでに限界らしく、中腰で前屈みになって股間を押さえて足踏みをしている。
(あっ、素香も必死にあそこを押さえてる)
 そんな素香の姿を見た優里は、思わずゾクッとしてしまい身震いしてしまった。その感覚は、あたかも背中のまん中から頭のてっぺんに向って電流がビリッと流れるようだった。
 目の前にある洗面器を手にとると、素香の方に差し出した。
「素香、いいよ、これにして、、、」
「あっ、ありがとう、、」
 素香はもう観念したのか、中腰で洗面器を受け取ると、自分の前にそれを置いた。
「ねえ、おねがい、、あっち向いてて、優里、、、」
「うん、わかった、、、」
 優里は自分の股間を押さえる手に力を込めながら、膝をついて前屈みの格好で後ろを向いて少しだけ素香から離れた。
 後ろでカサッという音がする。たぶん素香がスカートの下の下着を降ろした音だろう。
(あ、、素香しゃがんだのかなあ、、、ああ、でももうおしっこもれそうだ、、、お願いだからもう少しだけ漏れないようにがんばって、、わたしのあそこ、、、)
 背中からまたゾクッと電流が走った。鳥肌も立ってきた。
 優里はチラッと後ろを振返った。
 素香の後ろ姿が見えた。下着を膝まで降ろして、洗面器に向ってしゃがんでいる。
 白くて可愛いお尻が丸見えだ。
『シュッ』『バタバタ』と小さな音がした。
 その瞬間、優里は素香のすぐ横まで四つん這いで戻ると、斜め下から素香の股間を覗きこんでいた。
 綺麗な白いお尻と、うっすらとした陰毛の下に可愛い割れ目がチラっと見える。
 その間から透き通ったおしっこが迸っている。
「やだあー、優里、なにやってんのー、、、」
 迸り出したおしっこを慌てて必死に止める素香。
 股間からは今まで迸っていた水流が一旦止まって、そのかわりに小さな雫がうしろの方からポタポタと何滴か洗面器に滴っている。
「やだー、エッチー、そんなとこ見ちゃだめえー、、、」
 素香の恥ずかしいところを目の前で覗いてしまった優里は、もう心臓がバクバクで背筋がビリビリしてしまっていた。ダメと言われても、もうこの好奇心は押さえようがなかった。
 背中から脳に伝わる電流の勢いは、さっきの何十倍にも感じられた。

 しかしまさにその時、素香の股間から滴るその雫と洗面器の中に少しだけ溜った黄色い液体を見た瞬間、優里の貯水池の小さな水門も決壊してしまった。
 ジワっと下着の上から押さえている右手が温かいものを感じた。
(ああっ、ダメだ、、出ちゃってる、、、、)
 もうこれ以上自分の力では決壊した水流を押さえる事は不可能だった。
 優里は中腰の姿勢で股間を押さえながら慌ててドアを開けて部屋を出た。
 廊下を走ってトイレのドアを開けると、急いで下着を降ろして便座に座ったが、すでにトイレに入る前から溢れてしまっていたおしっこのせいで、下着や両足、そして股間を押さえていた右手はビショビショになっていた。
 しかし、そんな事はもうどうでもよかった。早く部屋にもどって素香の続きを見なければ、、、。
 今まで何とか固く閉じていた水門を開いた優里は、さらに思いっきりお腹に力を込めてパンパンの貯水池から物凄い勢いで水流を押し出した。
 と、同時に濡れてしまった両足をペーパーで急いで拭った。

(優里ったら、我慢出来なかったんだわ)
 優里がいきなり股間を押さえて物凄い勢いで部屋を出ていった。
 廊下をバタバタと走る音の後、トイレの扉をバタンと閉める音がした。
(もう、優里ったら、、部屋のドアもあけっぱなしで、、、)
 素香は下着を膝まで降ろしたまま、中腰で開けっ放しの部屋の扉を閉めに行った。
(ああ、でもあたしももうだめだ、、)
 素香の貯水池の小さな出口は内側からの物凄い圧力を必死で食い止めていたが、一旦堰を切ってしまったその圧力は貯水池の中で今まで以上に物凄い勢いで出口を求めて暴れだしていた。
 そして手でぎゅっと押さえているにもかかわらず、ついにジワっと出てきてしまった。
(あっ、、、たいへんだ、、)
 股間から何滴かの雫が床の上に垂れてしまう。
(やだっ、、あとで拭かなくちゃ、、、)
 素香はあわてて洗面器のある場所まで戻ると急いで洗面器に向ってしゃがみ込んで、洗面器から水流がはみださないように慎重に水門の緊張をゆるめた。
『シュッ』『バタバタッ』
 白い洗面器に再び素香のおしっこが注がれていく。勢いが増すにつれて水流は前方に向って迸りだしたので、素香は洗面器からはみださないように洗面器の前の方を持ち上げておしっこを受け止めなければならなかった。
(あー、気持ちいいー、、、)
 何しろ我慢に我慢を重ねただけではなく、出かかったものを一旦止められたうえでの放出なだけに、その開放感といったら今までに経験したことのないくらい気持ちのいいものであった。
 おまけにさっきまで部屋にいた優里もトイレに行ってしまっているので、気兼ねする事はもう何もなかった。
 いつもの事ながら、我慢した後のおしっこは、素香の全身に恍惚の瞬間をもたらしていた。
 素香は大きく息をして目を閉じた。

 その時、バタバタと廊下から足音が近付いて来るのが聞こえた。
(えっ、やだ、まさか優里ったらもうおトイレ終わったの、、、)
 素香はハッと我に帰って、部屋の入り口の扉の方に目をやった。
 始まって間もない素香の満タンの貯水池からの放水は、まだ半分も終わっていない状態だ。
『ショー』という可愛い音と共に放水は続いている。

 カチャッと扉が開いて、にんまりと、いたずらっぽい笑顔の優里が部屋に入ってきた。
「ひゃっ!出てる出てる!」
 うれしそうな顔をして優里がこっちに近付いて来る。
「やだっ、優里、こっち来ちゃダメッ、、、」
 素香は再びおしっこを止めようとした。
 小さなピンク色の出口から迸る水流は一瞬止まりかかったが、完全に止まる前に再び迸り始めてしまった。
(ああ、ダメだ、、、もう止められないよ、、)

 一度全開になってしまった出口は、もう素香の意志では止めることは不可能だった。

 黄色く透き通った液体は、素香の股間から洗面器の中へ音をたてて次々と溜ってゆく。

 優里は正面から床に這いつくばって、素香の股間を覗き込んでいる。

 誰にも見られた事のないあそこを優里に見られている、しかもおしっこまで。

 素香は恥ずかしさで全身が真っ赤になってしまった。

 可愛い小さな割れ目の間から、ショーという音と共に素香のおしっこは迸り続けた、、、

 結局その晩二人は夜中の2時を過ぎても、おしゃべりをしたりして起きていたが、さすがに時計の針が2時半を回る頃には二人ともあくびが出てきて、眠くなってきた。
 そろそろ寝ることにして、洗面所で歯をみがき、素香用にベッドの横に布団を敷いた。
「あー、今日はなんだかいろいろ面白かったね、、」
「うん、ほんと、、、」
 部屋の灯りを消すと、二人はそれぞれ布団の上に横になった。
 今日計った素香のおしっこはコーヒーのペットボトルいっぱいの量だった。
 部屋が暗くなってしばらくすると、優里はごそごそと素香の布団まで降りて、素香の唇を奪ってしまった。


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