おしがまエッチ外伝 小百合編(後編)




(情報提供: 下柳典子さん)

 思ってもいなかった尿意の再来にとまどう小百合。
いま佳紀としている事、しようとしている事がどういう事か、それは小百合にもわかっている。
家に来いと言われたとき、そうなるかもしれないと思ったし、もしそういう事になっても、佳紀がそれを望むのなら構わないとまで思っていた。
いやむしろそうありたいとまで思っていた小百合であった。
 尿意を堪えながら歩いている時は、我慢できなくなったらどうしようかと、そんな不安ばかりが頭をよぎっていたが、たまたま他の女子も一緒に来てくれたことで、それほど抵抗なくトイレを使うことができ、これで安心してすべてを彼に 預けられると思っていた小百合であった。
そんな矢先に再び尿意を感じだしてしまい、全く想定外の現象に小百合はとまどうばかりであった。
 ただでさえ佳紀の前でトイレに行く事など出来ない小百合が、まして1時間前に行ったばかりの小百合が、いま彼とそういう状態になりかかっているこの時に、間違ってもおしっこを訴える事など出来るわけがない。
(我慢しなきゃあ・・)
 小百合は決心した。
このまま最後まで行っても構わない。
何があっても、どんなことがあっても絶対にがまんする!と・・・。
その後のことは何も考えられず、それだけを思う小百合であった。

 佳紀の手と舌で胸を愛撫され、小百合はその刺激で声が出そうになり、それが恥ずかしくて両手で顔を覆って堪えていた。
初めて受けるその刺激で感情は次第に高ぶっていき、いつしか小百合の女の子の部分がジーンと熱くなっていくのを感じていた。
 唇の愛撫を続けながら佳紀の右手がスカートの方へ回り、太ももの内側を滑っていく。
くすぐったいようなもどかしいような感じがして、思わず足を左右に振る小百合。
やがて佳紀の手がスカートのホックにかかった。
「あ、待って・・」
 小百合は思わずそう叫んだ。
「ん?」
 佳紀が顔をのぞき込む。
「あ・・、スカート・・脱ぐの・・あの・・恥ずかしいよぉ・・」
 小百合は困ったような顔でそう言った。
「このままじゃあスカートがシワになるじゃん。大丈夫。大丈夫だから!」
 佳紀はそう言うが、小百合は困惑していた。
確かにスカートのお尻の方はかなりよれてしまっている。が、小百合が恥ずかしいのは穿いているパンツであった。
それは母親が揃えてくれたごくありきたりのパンツで、決して新しい物ではない。
夕べの入浴時に穿き変えているので汚れはないにしても、これまでから何度も穿いているためにゴムなどが少し緩くなっていた。
大好きな佳紀に、それも明るい部屋でそれを見られてしまうと思うと、小百合はどうしても決心が付かず、佳紀の手を押さえてしまう。
「どうしたの?」
 あまり小百合が抵抗するので、佳紀は首をかしげるようにして聞いた。
「あの‥あの‥古いから‥‥」
 ほとんど声になっていないほどの小さな声で小百合は言った。
「なにが?」
「あ‥の、下着‥古いのだから‥‥」
 そう言うしかない小百合。
「ああ、そんなの当たり前じゃん!毎日新しいの穿いてる方がおかしいよ!」
 佳紀はなんだそんなことかと言わんばかりにそう言った。
「だって‥‥」
 恥ずかくてたまらないといった表情の小百合を無視するかのように、プチッとホックを外してしまった佳紀。
そして片手で小百合のお尻を持ち上げると、サッと足下へ引きずり下ろして足首からそれを抜き去ってしまった。
「やあん!」
 思わず両手でパンツを隠す小百合。
「いいんだって。小百合のパンツなんだから。」
 佳紀は優しい声でそう言いながら小百合の手をどけようとした。
(いま、いま小百合って名前で呼んでくれたあっ!)
 古いパンツを見られている恥ずかしさの中でも、小百合はその言葉を聞き逃さなかった。
恥ずかしさの中にうれしさがこみ上げて来て小百合は顔が赤くなっていった。

 佳紀の手がお腹の上をなぞっていくと、忘れようとしている尿意がこみ上げて、思わず身を固くしてしまう小百合。
それに構うことなく佳紀の手は動き回り、その手はまた太ももへと動いて、小百合の熱くなっている部分にも時々当たる。
初めて触られる恥ずかしさと、初めて受ける経験のない感触と、それにも増してこみ上げる尿意が小百合の全身を駆けめぐりだし、堪えきれなくて声を出してしまいそうになる。
無意識のうちに小百合は足を閉じようとしてしまい、佳紀の手がそれを拒むかのようにして、肘を大きく張り出す。
(どうしよう・・やっぱりおしっこがしたいっ!)
 決心して覚悟を決めたにもかかわらず、小百合は弱気になっていた。
わずか1時間ほどの間にふくれあがった尿意であるが、それは普段ならもう絶対トイレに駆け込むほどの強いものになっていて、あとどれほど我慢できるのか不安になるほどであった。
その不安は単なる尿意に対するものであって、我慢している状態でそこを触られる事が、実はどれほど危険なことであるかという認識は全く持っていなかった。
 弱気になってしまうと、その尿意はますます強く感じられてくる。
その間も佳紀の手は動き、今にもパンツを引き下ろそうとしていた。
(どうしよう・・どうしよう??)
 混乱している小百合は、そうされかかっている事にも気づかない。
恥ずかしくても中断してもらってトイレに行こうか、でも、なんと言って中断してもらうのか、いや、ついさっき行ったばかりなのに、また行くのかと思われるのはやっぱり恥ずかしい。
それに、おしっこしたすぐ後にそこを触られるのは、いくらきれいに拭いたとしても恥ずかしくてたまらない。
どうしよう、どうしようと、小百合は決断がつかない思いを巡らしていた。
 そんなことばかりを考えていたその時、佳紀の両手が小百合のヒザを大きく開いた。
(えっ!?)
 その時になって初めてパンツを脱がされていることに気づき、小百合は
「いやあん、見ないでぇっ!」
 と、大きな声を出してしまった。
もっとも恥ずかしいその部分を、こんなに明るい場所で、しかも佳紀によって熱く変化してしまっているそこを見られて、小百合は思わず手で隠そうとした。
その手をつかんだ佳紀は
「きれいだよ小百合。すごいっ!キラキラしてる!」
 感嘆の声を上げてその中に指をうずめて来た。
「ひっ!!」
 直に触られる事で、それまでとは違った感触を感じ、小百合はまた身を固くして足を閉じようとしたが、佳紀の指は挟まれたままであった。
クチャッという音が聞こえ、小百合の恥ずかしさが一気に高まる。
「すごいよ小百合!」
 佳紀はすごく嬉しそうな声でなおも言う。
その言葉だけでジーンとくる小百合であったが、その指がク○ト○スに触れたとき、自分ではどうしようもない「あぁあっ」という声が出てしまった。
そうされたことによって体中に電気が走り、ガクガクと全身が震え出す。
同時に堪えているおしっこが飛び出しそうになって、小百合はあわてた。
「ああ、いやっ、いやあっ!!」
 そう叫びながら太ももに力を入れるが、佳紀は手を離さない。
そこを集中攻撃するかのように、その指は円を描きながら動き回った。
「やああ、だめっだめっやめてっ!!」
 佳紀の腕をつかみ、身をよじりながら叫ぶ小百合。

 小百合は友達に教えられて、これまでに何度かひとりエッチをしたことがあったが、なんとなく罪悪感があって、それはいつも不完全燃焼で終わっていた。
何度目かで少し気持ちいい事が分かってきたが、いま佳紀にされる事によって、その時とは比べものにならない快感がわき上がってきていた。
しかしおしっこが出てしまいそうになる感覚は想像以上のもので、
(あああっおしっこしたいっ!おしっこ出ちゃうよっ!)
 思わず声に出しかかって小百合は息を呑んだ。
たしかにひとりエッチをしていたとき、おしっこがしたくなって途中でやめてしまったことがあった。
今更ながらその事を思い出して、小百合は怖くなっていた。
(もし出ちゃったらどうしよう・・!!)
 大好きな佳紀の前でそんなことは絶対に出来ない。
死んでもそれだけはできない!と思う反面、
(あああっ我慢できないよぉ!)
 体中を走り回る電気のような刺激がさらに増大し、自分ではどうすることも出来ないほどに力が抜けていく。
それでもただ一点、おしっこの出口にだけは力を集中させていた小百合であった。
 佳紀は小百合の右側に体を横たえ、右手で小百合の女の子を、左手は背中から回して左胸を、そして唇は右胸へと、同時に3カ所を愛撫している。
そうされることで気が遠くなりそうな感覚が小百合を包み込む。
 そのとき小百合の溝をなぞるように佳紀の指が動いた。
力を入れているおしっこの出口付近を何度も指で往復されると、それはまるでそこをこじ開けるかのような刺激となって、ついに小百合は自分の意識に関係なく、それまで必死に堪えていたものをジュッと飛び出させてしまった。
「ああいやあっ!」
 叫びながら必死で足を閉じる小百合。
そのひとしずくはすぐにお尻の下に伝わってきた。
佳紀はそのことに気がついていないのか、なおも指を動かしている。
「いやっ、お願いぃ、やめてえっ!!」
 小百合の悲痛な叫び声に驚いて佳紀の動きが止まった。
左腕を小百合の背中から抜き、上体を起こして
「どうした?痛かった?」
 と小百合を覗き込む。
「ち…ちが…ちが……うっ!」
「?」
「あの…ぉ‥っこ…」
「え?」
「…お‥っこ…」
「え、なに?」
「…お…ぉしっこぉ‥‥」
 もう恥ずかしいなどと言っていられなくて、小百合はそう叫んでいた。
「え、おしっこしたくなった!?」
「‥ん‥‥」
 佳紀からはっきりとそう聞き返されると、小百合は恥ずかしくて手で顔を覆いながら小さくうなずいた。
「ああよかったあ!気持ちよくなってくれたんだ!!」
「ぇ…?」
 佳紀が何を言っているのか分からない小百合。
「気持ちよくなるとさ、おしっこしたくなるんだってね!」
 どこでそういう事を知ったのか、佳紀は何かで得た知識を今当てはめている。
それは男の子なら当然のことであったのかもしれないが、意志が伝わっていないことに気づいた小百合は、
「あ…そうじゃ…ほんとに……」
 息も絶え絶えにそう言いかけたが、
「オレ、小百合が感じてくれてうれしいよ!」
 佳紀は小百合が言おうとしていることに気づく様子もなく、気をよくしてまた指の動きを再開してしまった。
「ひゃああ、だめえっ!」
 小百合が叫んだときはすでに遅く、感覚がマヒしかかっていたおしっこの出口が刺激に耐えきれなくなって、わずか1時間ほどでパンパンに膨らんでしまった膀胱を収縮させ、シュルルと大きな音を出しながら透明のおしっこを飛び出させ てしまった。
立て膝状態であったので、それは佳紀の手に跳ねながら、まるで噴水のようにほぼ真上に舞い上がり、弧を描いて小百合のお腹や佳紀の腕に降り注いでいった。
「いやあっ出ちゃったあっ!バカァアァァァ!!!」
 あわてて手で押さえようとする小百合。
「え・・あ!?」
 佳紀はこのときになって初めて何が起きたかを知ったが、それでもその手をどけようとはしなかった。
「いやあぁあ、と・・止まんないぃぃ・・」
 体が冷えたために急速で高まっていた尿意は、小百合が想像していた以上の量を貯めていたのか、いくら力を入れようとしても、シュルルという音を響かせながら出続け、佳紀の手に跳ねていた。
それはほぼ透明で、ニオイもしないきれいな液体であった。
「ごめぇん…ごめんな…さいぃ……」
 恥ずかしくて恥ずかしくて、うわごとのようにそう繰り返す小百合。
佳紀は黙ったまま、自分の手に勢いよく跳ねるおしっこをじっと見つめていた。
 ようやくその水流が弱くなった時、
「すごかったね。ずいぶん飛んだよ!」
 佳紀が笑いながら濡れた手を小百合のお腹の上にかざし、ここらあたりまでと言うような仕草をしてそう言った。
彼が笑ってくれたことで、小百合は確かに少し救われた。
けれどもうこれで嫌われてしまったかもしれないと思うと、その場をどうしたらいいのか分からずに混乱し、
「・・我慢してたのにぃ!」
 泣きながらそう訴えるしかなかった。
「ああごめん、言ってくれたらよかったのにさ・・」
 佳紀そう言われても、
「だって・・恥ずかしい・・もん・・」
 おしっこで濡れた手で顔を覆い、泣きながらそう答えるしかなかった小百合であった。
そのお尻の下は大量に流れ出たおしっこが広がり、すでに冷たくなっていた。
「泣くなよ。悪いのはオレだしさ。」
 佳紀はそう言って慰めようとしている。
小百合もそれは分かっているが、どうしても佳紀の顔は見られない。
「・・なあ、小百合にだけ恥ずかしい思いはさせないからさぁ・・」
 佳紀がそう言って小百合の右手を取った。
そしてその手を、小百合の横にヒザ立ちしている自分の堅い物にあてがった。
「!!」
 小百合はすぐにそれが佳紀のものであることに気づいたが、怖くて目を開けられない。
「強く握ってみて!」
 言われるがままにそっと握りしめた小百合。
それは想像していたよりも熱く、堅いものであった。
涙目でそっとそれを見る小百合。
「わっ!」
 握りしめたその先からも数センチ顔を出してるそれは、まるで生き物のようにビクンとふるえた。
(こ、こんな大きいの・・私に入んないよぉ!)
 家族に男性は父親しかおらず、小百合は初めて大きくなっているそれを見ることになる。
「オレもさ、小百合に感じちゃって・・」
 佳紀は少し照れたような口調でそう言い、少し身を乗り出すようにして小百合の左手を取ると、
「ほら、これ・・」
 と言いながらその手を小百合のおへそあたりへ導いた。
おしっこですっかり濡れてしまっているその中に、ヌルッとした感触を感じた小百合。
思わずそれをすくい上げるようにしてかざすと、それは白いドロッとした液体であった。
「え!!」
 それが佳紀の体液であることをすぐに理解した小百合。
まさかというような表情で佳紀を見ると、彼は少しはにかんだような顔をして
「小百合の噴水を見てたらさ、オレも爆発しちゃってさ・・。」
 と言った。
小百合は複雑な心境で何も応えられない。
「な!、これでおあいこだよな!」
 佳紀が笑いながらそう言った事で、
「バカッ!」
 小百合は顔を赤らめながらやっと言葉を出すことが出来た。
そして、佳紀に対して申し訳ないと思う気持ちがこみ上げてきて、また涙ぐんでしまった。

 小百合はへたに動くと、おしりの下に広がっているおしっこが流れ出すおそれがあったので、佳紀にソックスを脱がせてもらい、ゆっくりと体を起こしてマットレスの上に立ち上がった。
幸いブラウスにまでは広がっていない。
「ちょっと濡れすぎちゃったな。体を拭く前にシャワーしようか?」
 佳紀がそう言って小百合の手を引いた。
「ええ、恥ずかしいよぉ!」
 下半身が丸裸の小百合は尻込みする。
「いいからいいから!その方がきれいになるからさ!」
 佳紀は半ば強引に、ポタポタとしずくを垂らす小百合をバスルームに連れて行った。
そして嫌がる小百合のブラウスとブラをはぎ取ると、そのままドアを開けて中に入れ、シャワーのコックをひねった。
「バスタオルを出しておくからね!」
 そう言ってドアを閉める佳紀。
小百合は恥ずかしく思いながらも、暖かいシャワーを浴びだした。
(やだ・・まだおしっこ残ってる!!)
 シャワーの勢いでおなかを刺激されたのか、あるいはまだ出し切っていなかったのか、小百合はまた尿意を催してしまった。
(どうしよう・・ここでやっちゃう!?・・まさかあ!!)
 そんな思案をしているとき、ガチャッとバスルームのドアが開いた。
驚いてふりむくと、佳紀が裸になって入ろうとしている。
「キャッ、な、なにっ!?」
 思わずそう叫んでしまった小百合に、佳紀は
「一緒にシャワー浴びようぜ!」
 と、ニッコリ笑いながら言って入ってきた。
「やだあ、恥ずかしいよおっ!」
 言いながら彼に背中を向ける小百合。
佳紀はそんな小百合を後ろから抱きしめ、シャワーノズルを取り上げると自分の頭の上から浴びだした。
「あーん、私の髪の毛まで濡れちゃうじゃん!!」
 小百合は少し怒ったような口調でそう言ったが、佳紀は構うことなくそれをフックに掛けると、16センチ近く身長差がある小百合を前向きにさせ、
「オレたち・・いけないことやってるのかなあ・・?」
 そう言いながら少しかがんで唇を重ねてきた。
小百合は小さく首を横に振って、佳紀の問いを否定するような仕草をし、その唇を受けた。
抱き合ったまま全身にシャワーを浴びるふたり。
佳紀の大きくなってきた物が小百合のおへそあたりに密着している。
それがグイグイとおなかを圧迫して、小百合は先ほどからの尿意が増大してきた。
 やがて小百合の背中に回していた佳紀の右手がそっと降り、少し身を横にずらすようにしてまた小百合の女の子を触りだした。
「やんっ!」
 驚いた小百合は思わず身を引こうとしたが、もう片方の手で抱きしめられているために動けない。
さっきまでの余韻がまだ冷め切っていなかった小百合は、すぐに感じてしまって足がガクガクしてしまう。
同時に、そこを刺激されながら立っている事で、尿意は一気に高まってしまった。
「あの…あのね……」
 シャワーの音に紛れて小百合の声が聞き取れないのか、佳紀はそのまま女の子をなぞっている。
「あねがい、いちむらく・・よしきぃっ!」
 大きい声を出した小百合に、佳紀はようやくその手を止めた。
「どした?」
 覗き込まれて目をそらす小百合。
「あの…まだ‥‥したぃ‥…から…やめて……」
「ん、なにを?」
「あの…ぉし…っこ……」
 恥ずかしそうに言うその姿に、佳紀はたまらない愛おしさを感じた。
「え、またおしっこしたくなったの?」
 少し驚いたように聞く佳紀に、顔から火が出るほど恥ずかしく思った小百合は、
「ちが…ちがうよぉ、さっき全部……してないもん……」
 否定しようとしてそう言ったが、先ほど大量に出してしまっているのに、まだ出し切っていないという事が逆に恥ずかしくなった。
「いいよ。このままやっちゃえ!!」
 笑いながらそう言う佳紀は、半ばおもしろがっているようにも見える。
「やだよぉ!はずかしいよぉ!」
 小百合は抵抗したが、佳紀の指はそのまま小百合のそこから離れることなく、むしろ弾みをつけたかのように動き回った。
「あう・・」
 佳紀に片手で抱きかかえられながら、小百合が声を出して身をよじると、ダラリと降ろしていた右手が、佳紀の上を向いている相棒に触れた。
無意識のうちにそれを握りしめてしまった小百合。
女の子をなぞられる動きに合わせて、小百合もいつしかその手をぎこちなく上下に動かしていった。
立ったままで抱き合い、お互いを刺激し合うふたりの時間は1分以上続き
「あっ出っ…出ちゃうよっ!」
 今にも崩れ落ちそうになりながら、小百合が上り詰めたような声でそう叫んだ。
「いいよ。出しちゃえ出しちゃえ!!」
 何かを期待するかのように佳紀は鼻息を荒くしながら言って、さらに指を激しく動かし出した。
シュヮウィィ……と、かすれたような音が出たのはその瞬間であった。
それはシャワーの音の中でもはっきりと独立して聞こえ、佳紀の指を押し戻すかのような勢いであふれ出し、シャワーの水流に紛れ込んでいった。
まだこんなにも残っていたのか、あるいは新たに生成されたものなのか、それはかなりの量であったが、何のニオイもせずにきれいなものであった。
「小百合のおしっこ、あったけえ!!」
 佳紀もそう言いながらビクッビクッと震え、小百合のおなかめがけてまた白いものをぶつけていた。
流れ落ちようとするそれを手にすくった小百合は、
「これで赤ちゃんができるって・・なんか・・不思議だよね!」
 と、感慨深げに言って佳紀を見上げ、そのまま思い切り抱きついていった。

 まだ15歳になったばかりの幼いふたりは、その後それ以上の行為には至らず、小百合が先にバスルームを出て体を拭き、汚してしまった床掃除などを笑いながらしていった。
佳紀は今夜はホテルに泊まる事になっており、マットレスや暖房器具などは明日業者が処分しに来るから心配ないと言った。
それでも大きなシミが目立たないようにと、小百合はそれを下向きにするように佳紀にお願いしていた。
「ねえ・・いちむ・・よしき!」
 ソックスを穿きながら小百合が恥ずかしそうに声を出した。
マットレスをひっくり返していた佳紀が振り向く。
「あのさ・・ほんとは・・あの・・最後までしたかった・・?」
 少し顔を赤らめながらそう聞く小百合。
「そりゃ・・けど・・今度小百合に会う時まで楽しみにしておくよ!」
 と、白い歯を見せながら応える佳紀。
「また・・会えるの?」
 寂しそうな表情をする小百合に
「うん。必ず会えるからさ!」
 佳紀はなおも笑顔でそう言い切った。
「それまで・・待っててくれる・・?」
 恥ずかしそうに聞く小百合に、
「約束する。そのかわり・・」
「え?」
「ん・・時々はさ、小百合のアソコ思い出しながらひとりでオナ・・」
「もうおっキライッ!!」
 佳紀が何を言おうとしているのかわかった小百合は、それ以上言ってほしくなくて、穿きかけの足で佳紀をけとばしていた。

 セミロングの小百合の髪が乾いた頃、佳紀の母親が帰ってきた。
浴室の換気扇が回っていることに気づいたかどうか、それは定かではなかったが、母親は何も言わずに小百合と接してくれ、暖かい紅茶を入れてくれた。
そして母親は、佳紀が女の子を連れてきたのは初めてだとか、女の子に興味が無いのか心配であった事などを、おもしろおかしく話しくれた。
最後に、離れていてもいい友達でいてやってと言われ、涙ぐんでしまった小百合。
 その後小百合は佳紀に送ってもらい、ビーグル犬のぬいぐるみを抱きしめながら家路についた。
実は佳紀の家を出る時からかなりの尿意を感じていた小百合。
仕草でそれを佳紀に気づかれ、普段こんなことはない、今日は特別に体が冷えたからだと必死で言い訳をしていた。
佳紀はそう言うことにしておいてあげると、その訴えを笑っていた。

 翌日の昼、佳紀の見送りに新神戸駅に集合した小百合。
皆がそれぞれに別れを惜しんでいる中、小百合は何一つ話すことが出来なくて、ただ黙ってみんなの後ろで泣いていた。
だれもがそんな小百合にかける言葉を見つけられずにいたようだ。
 発車のベルが鳴り、ドアが閉まりかけたその瞬間、小百合はとっさに新幹線に飛び乗ってしまった。
唖然としてそれを見送るみんなを後に、走り出した新幹線のデッキで、小百合は母親がいることも忘れて佳紀にしがみつき、大きな声で泣き出していた。
それを抱きとめる佳紀。
母親はその場の雰囲気を察してか、何も言わずに静かに席に着いていった。
次の新大阪に着くまでの十数分、ふたりはデッキで抱き合ったままであった。

 離ればなれになったふたりはやがて再会する。
そのお話はいずれ近いうちに・・・


byチョビ

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