おしがまエッチ(未遂)外伝 理絵編




(情報提供: 下柳典子さん)

 当時中学3年だった森田理絵 (典子のエピソード4, 参照) は、兵庫県北部の小さな町に住んでいた。
学校は自転車通学で、およそ30分近くかかる道のりであったが、遅刻することもなく毎日元気に通っていた。
 幼なじみの塩見圭介とは仲が良く、家族ぐるみのつきあいもあって、学校の行き帰りなどを一緒にしていた。
彼は3人兄弟の末っ子で、兄たちの影響を受けてかなりませた少年であった。
理絵にも当時高校生だった兄がいたが、圭介のようにませた影響は受けておらず、ごくごくピュアな田舎の中学生であった。
 理絵と圭介はよくグループで遊んだり勉強したりしていた。
それは男女3人ずつの、同じ地域に住む仲良しグループといったところで、圭介がリーダー的存在になっていた。
 勉強するときは彼の部屋を使い、騒ぐ時は庭にある蔵を使っていた。
その蔵は、外観と1階は昔のそれであったが、ロフトのような感じで存在していた中2階を、天井や壁に化粧ボードを張り巡らし、使い古した絨毯を敷き詰め、テレビとビデオデッキまで備えるという、立派な部屋が作り上げられていた。
かつて圭介の兄が受験勉強をするためにと、父親が改装したものであった。
冷暖房や水回り、ドアなどは備わっていなかったが、圭介たちはそこを砦のような感覚で使っていた。
その中2階へは備え付けの鋼鉄製ハシゴを使って上がっていた。

 2学期が始まり、体育祭が近づいていたある日の放課後、理絵は遅くまで学校に残ってその準備をしていた。
体育館の倉庫で用事を済ませ、施錠してそこを出た理絵は、すぐそばにあるトイレに走った。
準備に追われてお昼休みにトイレへ行く機会を逃してから、今までずっと我慢したまま作業をしていたのであった。
 体育館そばのトイレは、地元の人たちがイベントなどで体育館を利用する際に用意された、簡易型男女兼用のくみ取り式で、体育館に通じる渡り廊下に直接個室のドアが面しているという、およそ女子生徒は滅多に使わない代物であったが、我慢していた理絵は校舎のトイレまで行くのが面倒で、周囲に誰もいないからとそこへ飛び込んでしゃがんだ。
 シュイーというかすれたような音に続き、ジャラララと落下していく勢いのよい音と、バチャバチャと便槽に跳ね返る音が個室の中に響き渡り、それは30秒ほど続いてしまって、さすがに理絵も自分で恥ずかしく思っていた。
手持ちのティッシュで後始末をし、スカートを直してドアを開けると
「あっ!!」
 すぐ目の前の廊下に圭介が立っていた。
「今のションベン・・理絵だったのか!?」
「いっ!!」
「すっげえ音だったよなあ!」
 突然の事で理絵はとまどい、
「な、なんであんたがここにいるのよ!スケベッ!」
 と、圭介をにらみつけた。
「お前を迎えに来てやったんだよ。体育館倉庫にいるって聞いたから!」
「あ・・」
「そしたらすっげえションベンの音が聞こえてさ、ビックリしたぜ!」
「もうぉお、そういうこと言う圭介ってサイテー!!」
 圭介に激しいおしっこの音を聞かれたと思うと、理絵は恥ずかしくなってそこに立っていることが出来ず、手を洗うことも忘れてその場を走り去ってしまった。
「あ、おーい待てよ。一緒に帰ろうぜ!」
 うしろで圭介が叫んでいたが、立ち止まることなどできない。
そのまま教室まで戻って鞄を抱えると、圭介を待たずに自転車に飛び乗っていた。

 そんなことがあって以来、理絵は圭介を意識するようになった。
異性である圭介に対して羞恥心が芽生え、グループで行動しているときでも、圭介がどう見ているのかが気になって、その視線を確認するようにまでなっていた。
急によそよそしくなった理絵に対し、圭介は少しとまどいを見せていたが、
「あのことなら謝るから!」「誰にも言ってないから!」
 と、しきりに理絵の機嫌を取ろうとし、いつしかそれがかわいく思えてきて、徐々にまた以前のように振る舞えるようになっていった理絵であった。

 山間部のこのあたりは、10月も半ばを過ぎると寒暖の差が激しくなり、日差しが弱い日などは日中でも15度を下回る時がある。
 中間試験が終わったこの日も日差しが無く、風が強くて肌寒い日であった。
理絵たちは試験が終わると同時に学校を飛び出し、国道沿いのコンビニで昼食用のおにぎりや飲み物をなどを買い込むと圭介の家を目指した。
理絵の兄が借りてきたドリカムとサザンのライブビデオを、砦に集まって見ようというものであった。
「おい、女子から先にあがれよ1」
「なに言ってんの。パンツ見ようたってそうはいかないからね!」
 などと、いつも蔵の中2階に上がる時はやりとりがある。
当然男子が先に上がって、そのあと女子たちが上がる事になるが、女の子3人はジャンケンで上がる順番を決めていた。
同性であってもハシゴの下から見上げられるのは、カッコ悪くて恥ずかしい。
この日は理絵が1番に負けて、最初にハシゴを登ることになった。
通学鞄を置き、クツを脱いで上り始めると、
「りえー、パンツ丸見えだよ!」
「白パンツだー!」
後に残った女子が見上げながらはやし立てる。
それは今日に限った事ではなく、いつもそのように騒いでは男子がうらやましそうな顔をしているのを見て楽しんでいた。
 中2階は屋根裏と言っても過言ではない。
天井が低く、男子は中央の一番高いところでも頭がつかえそうな高さで、窓側の低い部分になると、小柄な理絵ですら少しかがむ状態であった。
それでも空間は8畳ほどあって、男女6人が集まっても十分な広さであった。
 壁際に置かれた17インチのテレビを囲むようにして半円形に座り、みなは買い込んだおにぎりなどをほおばりながらビデオに見入った。

 およそ2時間近いサザンのビデオを見ている途中から、理絵は少し尿意を感じだした。
蔵の入り口を開けているために風が入り込み、それがいつしか理絵の体を冷やしていたようだ。
この時期の理絵は、他の女子もそうであるように、まだブラウスの上にブレザーだけの服装で、下は生足のままであった。
(あちゃー、学校でトイレに行ってから来ればよかったなあ・・)
 最終日の試験は3時限あり、理絵は2時限目が終わった時、ちょうど10時半ごろにトイレに行ったきりであった。
当然ながら蔵の中にはトイレなどなく、母屋まで借りに行くことになる。
男子は裏庭あたりで済ませていたようだが、女子はわざわざ玄関を入って借りに行くのが恥ずかしくて、これまでから誰もトイレに行った事がなく、帰り道、他の男子と別れた途端に、
「やばー、トイレ行きたーい!」
「わたしもー、もうパンパン!」
「わたしもさっきから我慢してるーっ!」
 などと笑いながら自転車をこいでいたことがよくあった。
そんな中、理絵は一度かなり我慢しながら圭介のうちを出て、わずか数分の道を必死で自転車をこぎ、間一髪で間にあったという経験をしていたので、それなりに気をつけてはいたが、この日はビデオの事で気が回らずにいたようだ。
 サザンを見終わり、ドリカムのビデオが始まって30分ほど過ぎると、理絵の尿意はかなりはっきりとした感覚となって信号を発しだした。
時刻にして2時半過ぎであった。
(・・おしっこしたい・・)
 まだ見終わってもいないので抜け出すことができず、仮に抜け出しても母屋までひとりで行くのは恥ずかしい。
でも女の子3人がそろって行くのであれば、それほど恥ずかしくはないから、ビデオを見終わったらそっと言ってみよう!!
理絵はそう決めこんで、ビデオに注目して気を紛らわそうとした。
しかし騒いでいる時ならまだしも、じっと黙ってビデオを見ている状態では、どうしても気が尿意の方に回ってしまい、集中できない。
理絵は横座りになって、体を揺すりながら何とかやり過ごしていた。
 ドリカムのビデオは武道館ライブのメイキング的なもので、およそ1時間ほどで終了して、みなが口々に感想や突っ込みを入れて騒ぎだしたので、理絵はその中で女の子ふたりに、一緒にトイレを借りに行こうと耳打ちするタイミングをうかがっていたが、場が盛り上がりすぎてなかなか言い出せるチャンスを見つけられずにいた。
 そうしたとき、
「圭介、ちょっと降りておいで!」
 彼の母親が蔵の入り口から声をかけてきた。
圭介はじゃまくさそうにハシゴを下りていったが、なかなか戻ってこない。
なんとなく座がシラケたような雰囲気になり、様子を見に行ってみようと言う事になって、食べ散らかした容器などをゴミ袋にまとめ、そっと蔵を出てみると、母屋の玄関先で彼の両親や親戚らしき数人が立ち話をしていて、なにか深刻な事態が起こっていることが伺えた。
理絵たちに気づいた圭介が駆け寄ってきて、
「悪い、オレちょっと急用ができたんだ。今日はお開きな!」
 と、申し訳なさそうに言った。
みなはそれを了承し、ゴミ袋を圭介に渡すと帰る支度を始めた。
「あ、私ビデオ取ってこなくちゃ・・」
 理絵は兄から借りているテープを上に残したままであった。
再びクツを脱ぎハシゴをよじ登ろうとすると、
「理絵、悪いけどさあ私・・ちょっとトイレしたいから先に帰るね。」
「ごめーん、私もさっきからずっと我慢してるの!」
 と、ふたりの少女が言った。
何のことはない、どうやら尿意を堪えていたのは理絵だけではなかったようだ。
「あ、うん・・」
 理絵は力なく返事を返した。
(私だってすっごく我慢してんだよぉ!)
 そう叫びたかったが、言っても始まらない。
部屋によじ登り、慣れない手つきでデッキを操作すると、スゥーとふたが浮き上がりテープが現れる。
それを引き抜こうとすると
「えっ!?」
 なにか引っかかりがあって手前に引くことが出来ない。
ふたを締め直し、もう一度同じ操作をしてみたが、テープがローラーか何かに絡まっているようで引き出すことが出来なかった。
(やだ・・どうしよう・・)
 兄が友人から借りている大事なテープで、今日中に返すと約束してあった。
無理して引き抜こうものなら、きっとテープが切れてしまうであろう。
(どうしよう・・どうしよう・・)
 ただでさえおしっこがしたくてたまらないのに、大事なテープを取り出せないハプニングが加わって、理絵は泣きそうになっていた。
電源を切ってみたり、意味無くデッキをボンボンと叩いたりして何度もトライしてみたが、やはりテープを取り出すことは出来なかった。
そのまま放置していったん家に帰り、兄を連れてきて取り出してもらおうかとも考えたが、兄の怒る顔が目に浮かんで、それさえも出来ない。
(ああ・・トイレ行きたい・・どうしよう・・)
 鼻水をすすり上げながら途方に暮れる理絵。
そんなときに誰かがハシゴを登ってくる気配があった。
「あれ、なんだ理絵、まだいたのか?」
 圭介であった。
理絵はすがるような気持ちでいきさつを説明すると、
「ああ、これ古いデッキだからな、たまにあるんだよ。まあ任せておけ!」
 圭介はそう言って、小棚から工具箱を取り出すと、ドライバーを使ってテープのカートリッジ横に差し入れ、なにやら操作し始めた。
正座してそれを涙目で見守る理絵。
(早く!お願い早く!トイレ行きたいよっ!)
 口に出して言えない理絵は、気づかれない程度に体を揺すっていた。
操作をしながら圭介は、親戚のおじさんが交通事故に遭い、福知山市内の病院に入院した。親戚で見舞いに行くことになったので、オレは留守番を頼まれたと話していた。
 しばらくカチャカチャとやっていた圭介が、
「ほーら、取り出せたぞ!」
 得意げにカセットを取り出し、念のためにとツメを押して中のテープを確認してくれた。
「うん、キズは着いてないぜ!」
 そう言って理絵に手渡す圭介。
「ありがとう!」
 理絵は大事なテープが無事に戻ったことが嬉しくて、涙をぬぐいながら圭介にお礼を言った。
同時にそのことで少し気が緩んでしまい、理絵はおしっこが漏れてしまいそうな衝動にかられ、あわてて上体をずらしてかかと押さえをしようとしたが、その勢いでバランスを崩し、そのまま横向きに倒れ込んでしまった。
その弾みでジュッ・・と、わずかではあるがおしっこが漏れてしまった理絵。
(えっ、いま少しもれちゃったっ!?)
 その感触に驚いて必死に力を込めたので、それ以上の決壊はかろうじて避けられた理絵であったが、もうすぐにでも次の波が襲ってくることは明白である。
「おい、大丈夫かよ。なにやってんだ!」
 圭介が笑いながら言う。
「パンツ見せてくれるのは嬉しいけどよ、いきなりではビックリするぜ!」
 彼が言うのも無理はない。片足を上げたような恰好で倒れたため、短めのスカートがめくれあがってしまい、しっかりと圭介に見られてしまったようだ。
理絵はあわてて体を起こして直そうとしたが、それを制するかのように圭介が覆い被さってきた。
「え、ちょ、ちょっとぉ!」
 理絵は驚いて圭介の胸に手を押しつけ、それ以上の接近を拒もうとしたが、下腹部に緊張を覚えているために、その力は微々たるものであった。
「な、いいだろ、な、ちょっとだけ、なっ!」
 圭介は息を荒くしながらそう言って顔を近づけてきた。
理絵はこれまでに一度キスをせがまれた事がある。
圭介のことが嫌いではなかったので、彼がそう望むのならと、さほど抵抗することなく受け入れた理絵だが、このときは少し恐怖に近い嫌悪感を覚えた。
そんな理絵の気持ちなど全く意に介さない圭介は、そのまま理絵の背中に手を回し、抱きしめるようにして唇を重ねてきた。
「ん・・ん!」
 先ほどから膀胱が悲鳴に近いうずきを発している。
おしっこがしたくてたまらない理絵は、何とか圭介から逃れようとしてもがいたが、そういった動きは男の子の本能を刺激してしまうのか、圭介はさらに力を加えて理絵を抱きしめてきた。
しばらくそのままでいた圭介は、いったん体を離すと、呼吸を整えようとしている理絵の一瞬の隙を突いて、その体を半分起こしたかと思うと、サッとブレザーを脱がせてしまった。
「ちょっとお!」
 怒りがこもった理絵の叫びなど届いていない圭介は、さほど大きくない理絵の胸に手を置いてきた。
「もうお、いやだあ!やめてったらあ!」
 理絵はその手を払いのけようと必死であった。
「ちょっとだけ、な!!」
 圭介は鼻息を荒くしながらなおもそう言って、理絵の横に自分の体を横たえると、ブラウスの上から理絵の胸を揉み出した。
「圭介・・お願いやめてっ!」
 ブラウスのボタンを一つ外し、その中に手を入れよとする圭介に、理絵は哀願するように言った。
「わかってる。わかってるけど、な!な!」
 圭介はもう止まらないと言った感じで、その手に力を込めだした。
キュッと押さえられた痛みと共に、体の奥の方でジーンと感じる初めての感覚が沸いて、理絵はとまどうばかりであった。
「圭介・・いけないよ。まだ中学生だよ・・ねえ!」
 必死になってそう言う理絵。
圭介の事が嫌いではない。
むしろ最近は好きになっていて、もしかしたら近い将来、こういった関係になることがあるのではと想像したこともあった。
しかし今は状況が悪すぎる。
 10時半過ぎにトイレを済ませただけの理絵は、かれこれ5時間近くおしっこをしていないので、小さな膀胱にはウーロン茶や缶コーヒーが溜まってパンパンになり、自身でもその膨らみがわかるほどに丸く張り出していた。
(おしっこしたいからやめてっ!)
 理絵はそう叫びたかったが、かつて圭介に恥ずかしいおしっこの音を聞かれてしまって以来、そういった表現はおろか、彼の前でトイレに行くことすら意識するようになっていて、この時もそれを悟られないようにしていたのであった。
 なんとか圭介から逃れようと理絵は足をバタつかせて必死にもがき、ズルズルと足の方へ身をずらしていった。
当然圭介もそれに合わせて体を動かすので、実際には何の効果もない。
体をズラしていった事でスカートがさらにめくれあがってしまい、おへそまであるパンツが丸見えになってしまっている。
それを直そうにも圭介の体が邪魔になって手が届かない理絵。
「理絵、オレお前のこと好きだから!大事にするから、な!」
 圭介はなおも自分勝手な言い分を発しながら、嫌がる理絵の胸から手を離そうとはしなかった。
(お願いやめてっ!もうおしっこが出ちゃうぅっ!)
 今にも吹き出しそうなおしっこの感覚が怖くて、理絵はそれ以上の力を入れられないでいる。
それはかつて、圭介の家から我慢して帰り、間一髪で間に合ったあの時よりも遙かに強い、これまでに経験したことがないほどの尿意となっていた。
加えて、圭介にされている行為がショックで、理絵はパニック状態に陥りかかっていた。

 圭介は兄からの影響で、以前からヌード写真を見たりエッチな読み物を読んだりして、頭の中の性知識はかなりのものがあったが、それはすべて2次元的なもので、実際に女の子の体を触るのはこの時が初めてであった。
それが想像していたよりも柔らかい理絵の肌に触れ、小さな胸の膨らみを手にした事で理性が一気に吹っ飛び、自制が効かなくなってしまっていた。
 理絵の抵抗が弱くなったのをいいことに、彼は無我夢中でブラウスのボタンを外すと、一気にブラジャーをたくし上げた。
小刻みにふるえているかわいい盛り上がりと、小さな乳首が目に飛び込んでくる。
手のひらで包み込むようにしてそれに手を置くと、暖かい感触が圭介の興奮をさらに高め、そのかわいい乳首を口に含みたくてたまらなくなっていた。
しかしそうすることで完全に理絵から嫌われてしまうのではと、意外に気が小さい面が出てしまって、グッとそれを抑えていた。
 圭介はこのとき、理絵と最後の一線を超えてしまおうとは思っておらず、ただ理絵に触れていたい。理絵のきれいな体を見ていたい!と、それだけを思っていて、下半身に手を回す事も必死でこらえていた。
興奮がピークに達しそうになり、圭介はその場をどう処理してよいのかわからずにいると、モゾモゾと理絵の足が動いている事に気がつく。
その動きを感じた圭介は、ついに堪えきれなくなって理絵の下半身に目をやってしまった。
あらわになっている白いパンツから、スベスベした太ももがスラリと伸び、それがしきりによじあわされて、そのたびにパンツの三角形部分の丸い小さな盛り上がりも左右に揺れる。
「!!」
そんな光景を見てしまった圭介は、少し落ち着きかかっていた興奮がまた目を吹き返し、
「りえーっ!」
 と叫びながらその三角部分に右手を滑り込ませていった。

 ブラジャーをめくり上げられ、あらわになった胸を触られていることで、理絵は恥ずかしくてたまらなかったが、このままでは圭介が一線を越えてしまいそうで、それがとても不安になっていた。
と同時に、おしっこがしたくてたまらないのに、もしそんな事になったらきっと漏らしてしまうだろうと、そんな恐怖も感じてどうすることも出来なくなってしまっていた。
 圭介の動きが一瞬止まった時、理絵に恐ろしいほどの尿意の波が押し寄せてきて、思わず両足をギュッと閉じてそれを耐えた。
(おしっこしたい!おしっこしたいぃ!!)
 肌寒い上にけっこう飲み物を摂っていたにも関わらず、5時間以上もおしっこをしていなため、理絵の膀胱は完全に許容量を超えかけている。
先ほどわずかに漏らしてしまったことが、呼び水になってしまっていた。
(もう・・もう・・出ちゃう・・)
 理絵は無意識のうちに大きく太ももをすりあわせていた。
そんな時に圭介が
「りえーっ!」
 と叫びながら、太ももの間に手を入れてきた。
「やあぁあ!!」
 思わず叫び声を上げる理絵。
ピッタリと綴じ合わせている太ももの間に、彼の手はねじ込むようにして入り込み、しきりに動かそうとしている。
誰にも触られた事がないその部分を触られ、恥ずかしさと、必死に閉じているおしっこの出口あたりを触られる事への恐怖心が混ざり合い、理絵は気が動転しそうになって体をよじった。
その動作の一瞬のスキを捉えて、体を起こした圭介は左手を伸ばし、理絵のヒザを大きく開こうとした。
激しい尿意をこらえている理絵にとって、足を開かれることは恐怖であったが、力を入れると決壊してしまいそうで、激しい抵抗が出来ないが、少し漏らしてしまったおしっこがシミになっているかもしれないと思うと、それを圭介に見られてしまう恐怖も加わって、理絵は泣きそうになっていた。
 圭介の指が理絵の敏感な部分を通り過ぎていく。
まだひとりエッチの経験がなく、そこから受ける刺激など未体験であったので、想像を超えた刺激が全身を包み、体がビクッと震えた瞬間、
「いやぁあ!!」
 理絵はとうとうジュワーと、先ほどよりも多いおしっこを漏らしてしまった。
圭介は圭介で、初めて触れる女の子の股間の感触に衝撃を受け、無我夢中で指を動かしていて、グニュッと、パンツ越しに女の子独特の感触を感じたその瞬間、急に暖かい感触が指に広がった感じを受けて、思わずその動きを止めてしまっていた。
 極度の緊張状態にあった理絵のお漏らしは、コップにして3分の1ほどで止めることが出来た。
見ると圭介がキョトンとした顔で何かとまどっているようだ。
今しかない!
理絵は瞬間にそう思って、いったん膝を大きく曲げると、圭介の胸をめがけて思い切り蹴り飛ばした。
ヒザ立ち状態の圭介はその勢いでバランスを崩し、背中から壁に向かって倒れ込んで行く。
「いってえっ!」
 彼はかなり痛そうにそう叫んでいたが、理絵はそれどころではない。
圭介を蹴った事で力の配分が狂ってしまい、前にも増して強い尿意に追い立てられて、自分の意志だけではもう堪える事ができなくなってしまって、
「・・私・・ごめん・・おしっ・・こ・・」
 うわごとのように口走りながら、めくり上げられたブラジャーも、乱れているスカートも直す余裕がなく、はいつくばるようにしてハシゴへとにじり寄った。
「来ないでよ!つ、ついて来ないでよ!」
 と、壁に倒れ込んで頭を抱えている圭介に何度も言い、必死でハシゴにしがみついて降りようとする。
なんとかしてハシゴを下り、裏庭まで走って行っておしっこしてしまいたい。
圭介の家人が出かけているから、きっと誰にも見られずにできるだろうと、理絵はそう思って最後の力を振り絞ってハシゴに足をかけた。
 しかし体を支えるために腕の方に力が分散してしまい、歯止めが効かなくなった理絵の尿道口は少しずつ開いていき、チロロ・・チロロ・・と、一段足を降ろすたびにおしっこがあふれ出してきた。
それは理絵の薄いパンツの生地を通り越して、すでに太ももにまで伝わりだしていたが、それでも理絵は必死でハシゴを下りた。
が、最後の一段を下りきる寸前で、あと一段だと気が緩んでしまったのか、ついに限界が訪れてしまい、シィィーというかすれたような音を出しながら、理絵の尿道口は一気に開いてしまった。
「あっダメッ!!」
 理絵は叫びながら一段を飛び降りると、濡れてしまっているパンツをはがすようにして引きずり下ろしながら、スカートを上げることも出来ずにその場にしゃがみ込んだ。
そこはまだ蔵の中で、入り口の戸は開いたままであるのに。
次の瞬間シュシュゥイー・・と、すごい勢いで理絵のおしっこが飛び出し、それはすぐに木の床にビチャビチャと跳ねて、二つの音が和音のように薄暗い蔵の中に響き渡った。
床に出来たおしっこ溜まりはみるみるうちに面積を広げ、理絵のソックスを一瞬のうちに濡らしてしまうほどであった。
あわててスカートをめくり上げる理絵。
 他人の蔵の中でおしっこをしてしまっている罪悪感と、パンパンに張り詰めていたものが解き放たれる開放感、それにおそらく上から圭介が覗いているであろう羞恥心が折り重なって、理絵はうずくまったまま身動き一つ出来なかった。
「くぅぅ・・」
 それでも苦痛に似た緊張から解き放たれる快感が沸いてきて、思わず声が出てしまう。
 30秒ほどが過ぎ、ようやくそのおしっこが終わりを告げようとした時、理絵はおそるおそる上の部屋を見上げたが、そこに圭介の姿はなかった。
(よかった!見られてない!!)
 理絵は少しホッとして、入り口の方にも目をやり、人影がないことを確認すると、ハシゴのそばに置いてあった通学カバンをたぐり寄せ、たまたま雑巾にしようと用意していた古タオルとポケットティッシュを取り出すと、そのタオルで太ももなどのしずくを拭き取って、濡れてしまっているパンツとソックスを脱ぎ、それらを一度強く絞ってからタオルに包んで、後始末をしたティッシュと一緒にカバンの中にしまい込むと、思い出したようにブラウスとスカートを直した。
 もう一度上を見上げ、圭介の姿がないことを確認した理絵は、一度大きく深呼吸をしてからそっとハシゴに手をかけた。
圭介と顔を合わせるのはとても恥ずかしいが、大事なビデオテープを置いたままにしてあるので仕方がない。
パンツを穿いていないことがバレないようにと、足音を忍ばせるような感じでハシゴを登っていく理絵。
そっと中2階を覗くと、圭介はちょうどハシゴに背を向けるような恰好でヒザ立ちし、なにやらうごめいていた。
何も言いたくはなかったが、その場を取り繕わなければならない理絵は、
「・・ごめん圭介・・わたし・・我慢でき・・」
 顔だけ覗かせて圭介の後ろ姿に話しかけた。
「わっ、見るなよ!見るなよ!」
 いきなり理絵が戻ってきたことで、あわてて身をすくめる圭介。
「ど、どうしたの?」
 理絵は不振に思って部屋まで上がり込むと、圭介の背中越しにのぞき込んだ。
「キャッな、何っ!?」
 理絵の目に飛び込んできたのは、学生ズボンのファスナーから上を向くような感じで飛び出している、大きくなった圭介のお○ん○んであった。
握りしめられたその先端にはティッシュが添えられている。
初めてそれを見た理絵は、目をそらすこともできずに見入ってしまっていた。
「ば、馬鹿野郎、お、お前があんなところでションベンなんかするから・・」
 彼は体をひねって背中を向け、しどろもどろに言い訳をした。
「そ、それって・・ひょっとして・・ォナ・・ニィ・・してたのっ!?」
 理絵がおそるおそる聞くと
「あ、ああそうだよ。お、お前のせいだ。悪いかっ!」
 圭介は開き直ったような口調で言い返した。
まだ興奮が収まっていなかった圭介は、理絵がやらかした行為と大きな音でまた燃え上がり、思わず自分でそれを握りしめて処理してしまったようだ。
「イヤだあ!変態!!」
「し、仕方ないだろ。理絵が大きな音を立ててショ・・ションベンなんか・・」
「もうおぉ・・恥ずかしいことしないでよぉっ!」
「お、お前だからこうなったんだよ・・、お前がこうさせたんだっ!!」
「う・・あ、ひょっとして・・見てたんでしょう!?」
「あ・・ちょっとだけな・・けど暗かったし・・上からだからあんまり・・」
「もうおぉ、圭介のバカ!スケベ!!変態!!」

 理絵がおしっこをしてしまった場所は、幸いにして物が置かれていない空間であって、においこそ少し残ったものの、大事には至らなかった。
 理絵のおしっこで興奮し、自分で処理をしているところを見られた圭介と、蔵の中で音を聞かれながらおしっこをしてしまった理絵は、お互いのことが妙におかしくなって、二人で見つめ合いながら笑っていた。
そしてこのことは二人だけのヒミツで、絶対に誰にも漏らさないという約束を交わしていた。
しかし圭介は、このとき理絵がパンツを穿いていなかったと言う、もっとも興味が沸く事実は知らずにいた。

 圭介はその後も理絵にキスを迫った。
時には胸を触る行動にも出ていた。
理絵はそれを受け入れたが、不思議なことにヒミツを持ったふたりの主導権は理絵が握ってしまい、それ以上の深い関係には至らなかった。
 いつしか二人の仲をみんなが知る事になるが、進学した高校が別になると、やがて圭介には新たな彼女が出来て、いつしか二人の関係は自然消滅していった。
 テンコと一緒に大阪の大学に進んだ理絵は、その後いくつかの恋愛を重ね、今は豊中というところ2児の母となって幸せに暮らしている。



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