おしがまエッチ外伝 翔子編




 都内の某大学2年の翔子 (ゆいちゃん3,参照) (ゆいちゃん4,参照) は、この日もコンビニのアルバイトが遅くなり、借りているアパートまで帰るのが面倒になって、彼のマンションに潜り込もうとチャリをこいでいた。
彼は同じ大学の1年先輩で、偶然バイト先で知り合って親しくなり、昨年の秋ごろから深いつきあいになって、彼の部屋で一夜を過ごす事も頻繁になっていた。
当然、新座に住む両親はその事を知らない。
「うー寒っ!」
 1月下旬のこの夜は、ハンドルを握る手袋ごしの指先が、その感覚をなくすほどに冷えていて、ダウンを着ていても体の芯まで冷えて来るのが感じられた。
白い息を吐きながら、翔子はペダルをこぐ足に力を込める。
 自分のアパートまでチャリで25分ほどかかり、彼の部屋なら15分弱で着く。
こういった寒い日は、ついつい近い彼の部屋に転がり込みたくなる翔子であった。
表通りを横切り、小さな商店街を抜けて少し坂を上ると、そこに彼の住むワンルームマンションがあった。
その路地にチャリを停めて見上げると、5階にある彼の部屋の明かりが見える。
(よかった。)
 翔子は携帯電話を忘れてバイトに出たために、彼に連絡せずにチャリをこいでいたので、もし外出していたらどうしようと内心ビクビクしていた。
勝手知ったる何とかで、入り口ドアの暗証番号を押し、エレベーターで5階まであがると、翔子は息を切らせながら彼の部屋のインターホンを押した。
「ほーい!」
 聞き慣れた彼の声がする。
「あ、わたし!」
 翔子は少し甘えたような声を出した。
「おう翔子か。どうした?」
「あ・・今日は遅くなっったからさ・・」
「ああ、開いてるぞ。」
 彼はそう言ってインターホンを切った。
(んもう!せっかく来たんだから出迎えてくれたらいいのに!!)
 ぶっきらぼうに「開いてるぞ!」と言われたことに、翔子は一抹の寂しさと、まだ合い鍵をもらっていない事への不満を感じた。
それでも気を取り直して
「おじゃましまーす。」
 と、また少し甘えたような感じの声でドアを開けると、そこには彼以外に2人の男性の姿があった。
「あ、お客さん・・だった!?」
 小さなテーブルを囲んで、3人の男性が酒盛りをしている。
翔子は一瞬ためらったが、彼が入れ入れと手招きしてくれたので、ブーツを脱いで上がり込んだ。
その2人の男性は彼のサークル仲間で、特に意味はない飲み会をしたあと、彼の部屋で飲み直していると言う。
言われるままに、翔子はダウンを脱いでテーブルに着いた。
 自己紹介が終わると、気さくな感じの男性二人とはすぐに意気投合して、翔子は注がれるままにビールを口に運ぶ。
テーブルの上には冷めた焼鳥や食べ残しの柿ピーなどが散乱していた。

 他愛もない話で盛り上がり、その間に男性3人は交互にトイレに入った。
狭いワンルームの中のトイレは、玄関側に座っている翔子から1メートルと離れていない。
男性たちは酔っぱらっているせいか、水を流さずに用を足すので、高い位置から水たまりに当たるおしっこの音がジョボジョボと聞こえていた。
(んもう、乙女がいるのにデリカシーがないんだからあ!!)
 あまりにもリアルに聞こえてくるその音に、翔子は少し困惑していた。
実は翔子もかなり尿意を感じていたが、男性3人の目の前でトイレに立つのが恥ずかしく、ためらっていた矢先であった。
(これじゃあベルトを外す音なんかも聞こえちゃうじゃん!)
 彼と二人きりの時でも、翔子はテレビのボリュームを少し上げたりしてトイレを使っていた。
今はトイレの音をカムフラージュするものがなく、ジーパンをおろす動作までもが伝わってしまいそうで、ますます入りにくい。
(まあいいや、もう少し我慢してよう!)
 11時を過ぎている。
まもなくお開きになるだろう。それまでの我慢だと、翔子は尿意を吹っ切って会話に加わっていた。
 しかし意外と話は盛り上がり、それから1時間近くたってもお開きになる気配がなく、翔子は少し焦ってきた。
バイト先のコンビニを出る時にトイレを使わなかった翔子は、寒い中をチャリで走ってきたために体が冷えて、彼の部屋に着いた時にはすでに軽い尿意を感じていた。
そこへ何杯かビールを飲んでしまい、1時間以上が過ぎているために膀胱は満杯状態になっている。
ローライズがその張り詰めた膀胱を圧迫して、いつしか翔子はかかと押さえの状態になってしまっていた。
(やばいよ。もう限界だよ・・)
 適当な相づちを打ちながら、翔子はトイレに立つタイミングを探していた。
「どうでもいいけど、おまえら電車大丈夫か?」
 そんな時に彼がそう言った。
「おっと、12時過ぎだ。やべえ!!」
「ほんとだ。帰るぞ!!」
 二人の男性は急にあわてだし、そそくさと身支度を始める。
「翔子、オレ下まで送ってくるからさ、片付け頼むぞ。」
 彼が言った言葉は翔子にとっては助け船であった。
「うん、わかった!(やった!おしっこできるぅ!)」
 パンパンに張ったお腹をかばいながら立ち上がり、やや前屈みの姿勢で翔子は言った。
靴を履きながらお別れを言う男性たちに、翔子は(早く!早く!)と、心の中で叫びながら挨拶した。
玄関ドアを開けると冷え切った外気が入り込み、これ以上膨らむことが出来ない状態にまで張り詰めている膀胱が刺激され、翔子は思わず身震いしてしまった。
(やーん漏れるぅ!!)
 今にも開いてしまいそうな尿道を、両足をきつくとじ合わせることで堪え、翔子は男性たちにぎこちなく手を振った。
玄関ドアが閉まるやいなや、翔子は飛び跳ねるようにしてトイレのドアノブに手をかけた。
「漏れちゃう!漏れちゃう!」
 誰もいなくなった事をいいことに、思わず声が出てしまう翔子。
ドアを閉める余裕もなく、上がっている便座を急いで倒し、思い切り足踏みをしながらベルトを外したが、あまりにもお腹が張り詰めているために、ジーパンのボタンがうまく外せなくて更に焦る翔子。
「待って!まだよまだよっ!!」
 オチビリしそうになりながら、それを必死で堪えてボタンを外し、お尻を左右に振りながらジーパンとショーツを一気にヒザ下までずらすと、便座に腰を下ろす直前におしっこがあふれ出してきた。
「わっあぶなーい!!」
 かろうじて下着を濡らすことは免れた翔子。
そのまま体の力を抜くと、溜まりきったおしっこがすごい勢いで飛び出してきた。
「ふあぁ・・・」
 溜息混じりの声が出てしまう。
(あ・・気持ちいい!!)
 何とも言えない開放感が全身を包み、しばらく放心状態になっていた。
(やば、ドア開けっ放しじゃん!!)
 少し気が落ち着いてきて、翔子は初めてそのことに気がつき、上体を伸ばしてトイレのドアを閉めた。
(ふぅ・・ビールって利くなあ・・)
 体が軽くなっていく心地よさにしばらく浸ったあと、翔子はおもむろに立ち上がってトイレを出た。
「うへえ、けっこう洗い物あるじゃん!」
 改めてテーブルに目をやると、小さなテーブルにはコップや小皿が所狭しと置かれていて、翔子はまずそれらを流しへ移動させ、食べ残しの柿ピーなどをゴミ箱に移してからテーブルを拭いた。
「あーあ、掃除機かけないと!!」
 カーペットに散乱している無数の食べこぼしを見て、酔っぱらいの男3人が集まると、こうも汚れるものかと翔子は思った。
とりあえず食器を先に洗ってしまおうと、セーターのそでを少しめくり上げて、キッチンに立って水を触ると、また軽い尿意を感じた翔子であった。
(へえ、ビールの第2波がもう現れてきた!)
 そんなことを考えながら水切りをし、部屋を掃除しようとしたところに彼が戻ってきた。
「ねえ、コロコロってあったっけ?」
「ん、そんなに散らかってたか?」
「うん、ほらこの辺、一杯こぼしてる。」
「はは、まあ許せや!」
「もう遅いからコロコロでいいよね。」
「おう、ほらこれ!」
 彼はそう言ってベッドの脇に転がっていたコロコロを翔子に手渡した。
「わっきったなーい!、ちゃんとめくっておいてよ!」
 髪の毛やホコリがビッシリと付着したままのそれを手にし、翔子はややきつい口調でそう言った。
「ああ、今度からそうする。」
 彼は言いながらトイレに入り、またジョボジョボと大きな音を立てておしっこをし出し、
「やべえっ!」
 と、中で叫んだ。
どうしたのだろうと思っていると、ファスナーを上げながら出てきた彼が、
「やべえよ、便座カバー濡らしちまった!」
 と、少し笑いながら言った。
「ええ、下げたままやっちゃったの!、やめてよもう汚いっ!」
「だってよ、さっきまで上がってたんだしよ、お前こそ使ったら上げておけよ。」
 そんな風に言われると、翔子としても言い返しにくいし、酔っぱらいを相手にしても仕方無いと思ってトイレに入ってみると、翔子の趣味で選んだピンクの便座カバーが、ほぼ全面、見事に濡れていた。
「わっ、いっぱい飛びちらかしてるしーっ!」
便器周辺の床にも、しずくらしき痕跡が点在している。
(もうおっ、男の人も座ってすりゃいいのにっ!)
 翔子は少し腹立たしく思いながら、そのカバーを外して洗濯機に放り込んだ。
(トイレの掃除なんかしてやらないから!!)

   小さなテーブルを挟んでしばらく世間話をしていると、彼はまた冷蔵庫から缶ビールを取り出し、洗ったばかりのコップを2個持って座った。
「まだ飲むつもり?」
「ああ、これが最後かな。つきあえよ!」
 彼は言いながらふたつのコップにビールを注ぎ分けた。
「改まって乾杯!!」
 特に乾杯をする理由もないけれどと思いながら、翔子もそれにつきあってまたしばらく世間話をしていた。
 12時半を回り、睡魔が襲ってきた翔子は、
「ねえ、明日あさから授業だしさ、そろそろ寝ようよ!」
 そう言って立ち上がり、トイレに行こうとした。
「そうすっかあ!」
 彼も同時に立ち上がり、翔子の行く手をさえぎるようにした。
一瞬立ち止まった翔子に、彼は勢いよく抱きついて、
「翔子ちゃわーん、ちゅきでちゅよー!」
 と、赤ちゃん言葉を発しながら奥の方へ移動し、抱き合ったままベッドに倒れ込んでいった。
「ちょっ、ちょっとぉ!」
 いきなりで翔子は抵抗してしまう。
それでも彼は口の中でなにかゴニョゴニョ言いながら、翔子のセーターの上から胸をわしづかみにして揉み出した。
「ちょっとやだあ、やめてったらあ!!」
 翔子はもがいてその場から逃れようとしたが、がっしりと肩を押さえられているために、それ以上動けず、足だけをバタバタとさせていた。
「いいのいいの!、愛し合うお時間でちゅからねー!」
 酔っぱらっているからか、それともわざと言っているのか、彼はまた赤ちゃん言葉を発しながら、翔子のセーターの中に手を入れて、ブラジャーの隙間に指を入れようとしている。
「やあん冷たいってばあ!」
 ブラジャーを押し上げるようにして忍び込んで来た彼の手は、確かに冷たくて、それで触られると乳首は一気に収縮して硬くなってしまう。
それを見計らったかのように、
「おっぱいのお時間でちゅー!」
 彼は言いながら翔子の乳首を口に含んだ。
「くん・・」
 彼は翔子の弱いポイントをよく知っている。
たくし上げたセーターとブラジャーを更に押し上げ、手と口で翔子の胸を刺激し始めた。
「もうぉこのスケベっ!もう・・ちょっとやめようよぉ!」
 少し張りが薄れた声で翔子は言った。
彼は翔子の言葉を無視したまま、さらに勢いよく舌を動かして、やがて片方の手で翔子のジーンズのベルトをゆるめようとしだした。 ここまでくると、さすがの翔子も
(本気なんだ!)
 と、いたずらではないことを悟る。
1ヶ月近くエッチをしていなかったので、彼の部屋に転がり込もうと思った理由に、久しぶりにしたい!という思いがあったことは事実であった。
それを思い出すと、これ以上抵抗するのもどうかと思って、翔子は自分から腰を浮かせて彼の手助けをした。
(あ、でもっ!!)
 そのままエッチにもつれ込むことは翔子には出来ない。
洗い物をしているときに発生したビールの副作用の第2波が、30分ほど過ぎた今最大限の効力を発揮していて、男連中が帰る頃ほどではないにしろ、かなり強い尿意となって翔子に迫ってきており、トイレに行こうとした矢先に押し倒されていたからだ。
「ちょっと待って!」
 少し荒くなってきた息でそういう翔子。
それをも無視して彼の手は動き回り、翔子の太ももあたりを滑っていた。
「ねえ・・、ねえトイレ!」
 やっとの思いでそう言うと、
「ああん・・?」
 まだ翔子の胸から口を離していない彼は、くぐもった声を出した。
「あのね、トイレ、トイレ行きたいの!」
 今まさに下着の上から敏感な部分に手が来ようとしたその時、翔子はその手を押さえ込んでいそう言った。
「そんなのあとでいいよ!」
「はぃ?」
 会話がかみ合っていない。
そうこうしているうちに、彼の手はパンツの隙間から翔子の部分に伸びてきた。
ビリッと電気が走ると、尿意も一気に増大する。
「待ってってば!、おしっこしたいの!!」
 翔子はもう一度はっきりとそう言った。
「だから、そんなの後にしろって!」
 彼はなおもそう言って翔子の乳首を舌で転がし、指でワレメをなぞりだした。
「いやん!!」
 同時に攻められると体の力が一気に抜けてしまい、翔子は力なくもがくしか出来ない。
それはパンツを脱がそうとしていた彼にとって好都合であったのか、あっという間にスルリとそれを脱がされて、翔子は下半身だけ裸にされてしまった。
乳首で遊んでいた舌が移動し、翔子の脇腹あたりを滑り出すと、先ほどにも増してビリビリと感じるものがあり、ワレメの中で動く指がそれを更に増大させる。
「あっやっ!」
 翔子が息を切らせるように声を出すと、彼の舌が丸く膨らんだお腹の上を滑り出した。
「ひっ、やめて!そこはいやあ!」
 かなり前からパンパンに張っている膀胱の上あたりを攻められて、圧迫感で尿意が爆発しそうになった翔子は、悲鳴を上げながら体をよじって抵抗した。
その間にも、ワレメの指はこまめに動き回って、濡れて滑りが良くなっている小さな点に到達していた。
「あ・・はぁ!」
 自分でも自制が聞かない声が出てしまう翔子。
しかしそこを刺激されてしまうと、なんとか堪えている尿意を押さえることが出来なくなって、
「いやあ、おしっこ!、ほんとにおしっこしたいのぉ!」
 そう叫んでいた。
しかしアルコールで酔っている彼は、翔子の必死の叫びが理解出来ないのか、それともわざと意地悪しているのか、意に介さないといった感じでさらに激しく指を動かし続け、
「いっひっ・・、ほんとに・・ほんとに出ちゃう!!」
 翔子が悲痛な声を上げてもやめようとしなかった。

 翔子は確かに感じていた。
破裂しそうな膀胱を抱え、すぐにでも緩んでしまいそうな尿道口に力を入れて堪えることで、それがかえって刺激を増大してしまうのか、これまでに感じた事がない興奮を覚え、訳がわからない状態になってしまっていた。
体の奥から何かジワジワとわき上がってくるものがあり、それがなんだかわからなくて、翔子は
「あ・・やっ!、なんかヘンッ!!」
 自分でも何を言っているのかわからない言葉を出していた。
次の瞬間、まるでグググッと大波が打ち寄せてきたような波動を感じ、目の前が真っ白になったような錯覚を覚えて、翔子は一気に昇りつめてしまった。
「あっああーっ・・」
 彼との初エッチから4ヶ月目の事であった。
ガクガクッと痙攣したように震えると、すぐにグッタリと脱力してしまい、力が抜けた翔子の尿道から、これでもかと溜まっていたおしっこがあふれ出してきた。
それは、翔子の変化に気づくのが遅かった彼の指の間を、ジュブジュブと音を立てて飛び散り、次の瞬間シューとかすれたような響きを伴って、まるで噴水のように舞い上がり、ジャバジャバと布団の上に巻き散らかっていった。
「わっわっ、なんだよ翔子っ!」
 あわてて身を引こうとした彼であったが、その腕は完全に翔子のおしっこまみれになってしまっていた。
「なんだってんだよ、おい翔子ぉ!」
 彼はベッドから飛び降りると、まだ身動きひとつせずに横たわっている翔子に呼びかけた。
その時になって、ようやく翔子のおしっこは弱まりだした。
「はぁはぁ・・ごめん・・はぁ・・出ちゃった・・はぁ・・」
 翔子は息も絶え絶えの様子であった。
そのお尻の下あたりには大きなおしっこ溜まりができている。
「なんだってんだよ、シオかと思ったらションベンじゃんか!!」
 彼は少し興奮気味に叫んでいる。
「ごめん・・だからおしっこしたいって・・言ったじゃん・・」
 ようやく落ち着いてきた翔子は、体を起こしながらそう言った。
「だからってよ、まさかほんとに出すとは・・」
「ごめん・・イった途端に・・出ちゃった・・。」
「イった?翔子、おまえイったのか?」
「・・ん、たぶんそうだと思う・・なんか急に真っ白になっちゃった・・。」
「そうか・・けどこれどうするよ?」
「ごめん・・私・・ちゃんとするから・・。」
 翔子はそう言って、まずバスタオルを持ってきてもらい、自身のお尻などをきれいに拭いてからベッドを降りた。
改めて見てみると、かなりの量が出てしまったようで、それはシーツの下のベッドパットにも、マットレスにも染みこんでしまっていた。
「わあ、すごいね!」
 翔子はまるで人ごとのようにそう言って、
「ごめん、掃除する前にちょっとトイレ!」
 バスタオルを巻いたままトイレに向かった。
「えー、あれだけしておいてまだ出るのかよ?」
 彼が驚いたように言っていたが、翔子の尿意は完全には収まっておらず、まだかなりの量が膀胱の中に残っていた。
今さら音消しをする必要はない。
翔子は開き直って、勢いよく残りのおしっこを放出したが、それでも20秒近くかかっていた。

 とりあえずありったけのバスタオルや古着などにおしっこを染みこませ、マットレスなどは明日乾かす事にして、ふたりは寝る場所が無くなったために、翔子のおごりで近くのラブホテルに行くことにした。
「あー、なんかオレの腕ションベンくせえ!!」
 歩きながら彼が言う。
「だからあ、謝ったじゃん!」
「オレさ、感じてションベンしたいって言ってると思ってた。」
「もうお、鈍感なんだから!」
「けど・・まあいいか!」
「え・・?」
「まあ・・翔子が初めてオレでイったことだし・・な!」
「そういうの言わないでよぉ、恥ずかしいんだからあ」
「はいはい。それより明日、片付け頼むぞ!」
「うん。きれいにする。」
「けどしょんベンくせえなあ!」
「だからあ、ホテルに着いたらお風呂で洗ったげるからあ!」
「ほいほい、○ン○ンも洗ってくれよ!」
「ざけるな変態!!」
「いてぇ、なにすんだよ!!」
 二人は手をつなぎ、寒空にひときわ明るく浮かび上がった月の光に照らされながら歩いていった。



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