おしがまエッチ外伝 いつき編




 これまでいろんな人から聞いたお話などを小説化してきましたが、実は皆さん、けっこう「おしがまエッチ」も経験しているみたいなんです。
そこで、これまでに知り得たそれを、少しアレンジも加えてシリーズでお伝えしてみようと思います。
ただし、みなさんもご存じの登場人物に置き換えて表現しますので、必ずしもその人物の体験ではない場合もありますので、先にお断りしておきます。
あくまでもフィクション的に読んでくださいませませ。

おしがまエッチ外伝 (18禁) 長谷部樹(はせべいつき)編

 高校3年生になったいつきは、相変わらずバレーボールに精を出していた。
あれ以来、宮下とは月に2〜3回デートをしていたが、そのほとんどが土日のクラブが終わった後などお茶する程度の短いデートであった。
そのためか、いつきはまだ彼の前で「ちょっとトイレ・・」と言うことが出来なくて、駅など公共の場所では彼が行くときに便乗したが、お茶しているときなどはずっと我慢してしまい、別れたあと、駅や家のトイレに駆け込んだりすることが多かった。
さすがに初デートの時のような、強烈なおしがまはあれ以来経験していない。
 いつきは車で送ってもらった時の、別れ際に受けるキスが好きだった。
家から少し離れた公園に車を停め、初めての頃は優しくおでこに・・。
やがてそれがほっぺになり、いまは唇を交わす。
許されるなら、何時間でもそうして抱き合っていたいと思ういつきであった。

 2学期の中間試験が終わったある日、いつきは初めて親に大きなウソをついた。
次の連休、退部するクラブの最後の合宿に参加すると・・。
合宿は事実であったが、3年生は参加しない。
当日の朝、スポーツバッグに着替えを詰め込むと、いつきはいつものよう制服を着て平然と家を出て、いつものように駅まで歩き、いつものように電車に乗って学校のある水道橋までやってきた。
駅のトイレに入り、いつきは制服を脱いで着替える。
それはプリントTシャツにデニムジャケット。ライトグレーのカットソーミニスカートにボアを折り返したスニーカーと、いつきにとってはかなりおしゃれをした装いであった。
脱いだ制服を丁寧に折りたたみ、それをバッグに詰め直して駅を出るいつき。
制服の短いスカートには慣れていても、私服での膝上15センチのミニは、なんとなく気恥ずかしいものがあり、なぜか制服よりも寒く感じていた。
 やがて宮下の車がやってきて、助手席に乗り込んだいつきを乗せると静かに走り出した。
いつきは今日、宮下と一夜を共にすることを心に決めていた。

 横浜までドライブし、山下公園などを散策したあと中華街で昼食を取り、さらにドライブを続けて、約束していたレインボーブリッジの夜景を見ようと、ふたりはお台場まで戻ってきた。
 前に風が強くなって緊急避難したマリンハウスに行き、夕闇の中に浮かび上がるレインボーブリッジを眺めながら、並んでテラスのベンチに腰を下ろすふたり。
ほかのカップルたちがそうであるように、宮下に抱き寄せられてその肩にほほを寄せるいつきは、時間が止まってしまったような幸せな空間を漂っていた。
ふたりは特に会話することもなく、かなりの時間そうして肩を寄せあっていた。
 やがて宮下が肩を離し、寒くなってきたから中に入ろう。どこかで夕食にしようと言っていつきにほほえんだ。
いつきは潤んだ目で空を見上げながら、前に行ったインド料理の店に行きたいと希望した。
デックス東京まで移動する事になる。
「じゃあその前にトイレ行ってくるな。」
 宮下がそう言って席を立ったので、いつきは内心ホッとして「あ、私も・・」
と言いながら後に続いた。
ここは男女別である。
いつきは前にそれを知っていたので安心して行くことが出来た。
 今朝宮下と会ってから、いつきはこのときが2度目のトイレであった。
1度目は中華街での食事の後。
ドライブのはじめに宮下からもらった缶コーヒーが利いたのか、山下公園にいる時から尿意があったいつきは、おちつかないままの食事をすませ、店を出る前に彼がトイレに行ったことで「私もちょっと・・」と言って、交代して行く事が出来た。
 2度目の今、実はマリンハウスのベンチに座る頃から尿意に襲われていたが、宮下との幸せな時間を壊したくなくて、ずっと我慢したまま肩を抱かれていた。
初めのうちは雰囲気に酔っていたこともあって、それは意識の奥の方へ押しやることが出来ていたが、素足のミニスカートに吹き付ける11月初旬の海風は、さすがにいつきの体を冷やし、幸せな気分が徐々に「おしっこしたい!」という、あまりにも残酷な現実を突きつけられつつあって、その場をどう切り抜けたらいいのかわからずに困惑していた。
そんな矢先に、宮下がトイレのことを切り出したので、いつきがホッとしたのも当然と言えよう。

 夜景を見ながら楽しい食事を済ませ、さらに夜の東京をドライブし、途中でトイレ休憩をかねて喫茶店に入り、そこで3度目のトイレを済ませて、ふたりは小さなホテルの一室に入っていった。
そこがどこだかいつきは知らない。
ただ、東京タワーが近くに見えた事だけを覚えていた。
夜の10時になる。
宮下と会ってから、ちょうど12時間が経っていた。

   いつきは緊張していた。
つきあいだして8ヶ月になるが、このように二人のためだけの空間にいること事態が初めてで、何をどうしたらいいのかわからない。
、すこし暑いぐらいにエアコンが効いた部屋でソファーに座り、脱いだジャケットをヒザの上に置いて、身を固くするしかなかった。
大好きな先輩とこうして夜を迎え、大きなベッドを目の前にして、これから起こるであろう神聖な行いへの期待と不安が交錯し、何も考えられなくなって喉がカラカラになっている。
そして・・実は先ほどからおしっこがしたい。
トイレ休憩で入った喫茶店から1時間も経っていなかったが、緊張しているためか、あるいはそこで飲んだアイスコーヒーが作用してきたのか、いつきはホテルに入る前からまた尿意を感じていた。
目をやれば、2メートルと離れていないそこにバスルームがある。
しかしそれはあまりにも近すぎて、緊張しきっているいつきはそこへ入る勇気もチャンスも見失っていた。
「緊張してるんだ!?」
 冷蔵庫からコーラを取り出し、それを二つのグラスに注ぎ分けてテーブルに置きながら宮下が言った。
いつきは声が出せないでいる。
すぐ横に腰を下ろした宮下は、コーラのグラスをいつきに手渡した。
尿意があるいつきは飲むことにためらいがあったが、喉の乾きに耐えられずにそれを口に運んだ。
心地よい爽快感が喉を潤し、
「・・なんか・・恥ずかしいよ・・」
 いつきはかろうじてそれだけ言うことが出来た。
宮下はそんないつきに対し、ただにこやかに笑って見せるだけであった。
 やがて宮下は左手をいつきの肩に回し、抱き寄せると優しくキスをしてきた。
これまでは唇を合わせるだけのキスであったが、今は宮下の舌がいつきの唇をこじ開けて中に入ろうとしている。
いつきは抵抗することなくそれを受け入れたが、息を止めていた為にすぐに呼吸が苦しくなってきた。
「ん・・ん・・」
 思わずもがくような動作をしてしまったいつき。
宮下はいったん唇を離したが、またすぐに重ねてきて、右手がいつきの胸に添えられてきた。
「!!」
 これまで2回、お別れのキスの時に胸を触られたことがある。
それは軽くタッチする程度のものであったが、今は優しく力が加わり、Tシャツの上からではあるが、いつきの胸をさするような感じで動いている。
息苦しさと、体の芯の方で何かがはじけたような、ズーンとした感覚が広がって、いつきの体から力が抜けていった。
それと同時にこみ上げてくる尿意。
(・・やっぱり・・おしっこしたい!!)
 いつきは正直あせった。
このまま彼に身をゆだねていたい。心ではそう思っていたが、下腹部の違和感は収まりそうにない。
「あ・・あの・・ちょ・・ちょっと・・」
 かろうじて唇を離し、いつきは小さな声でそう言ったが、その次の言葉が何も出てこない。
「大丈夫だよ。さ、おいで!」
 宮下はそう言いながらいつきの手を取って立ち上がり、ベッドの方へと移動すると、その脇にいつきと並んで座った。
ヒヤッとした冷たいシーツの感触がお尻や太ももの後ろ側に伝わり、それが膀胱を刺激する。
(どうしよう・・、やっぱトイレ行きたいけど・・恥ずかしいなあ・・)
(けど・・今更行くのってヘンじゃない?)
(それに・・そのあとすぐエッチ・・って、なんかヤバくよね!)
(シャワーとか・・しないのかなあ・・?)
(もう少しお話とかして・・その途中で・・)
 あれこれ考えを巡らせているところに、宮下がいつきを抱き寄せて唇を重ねてきた。
そして優しく胸に手が覆いかぶさって来て、さらにその手に力が加わっていく。
「ん・・」
 たまらずにいつきの口からため息のような吐息が漏れた。
宮下は唇を重ねたまま、いつきのTシャツの中に手を潜り込ませ、ブラジャーごしの膨らみを、円を描くような感じでさすり出す。
恥ずかしさと心地よさが交錯し、いつきの思考回路は停止しかかっていた。
宮下は何も言わずにいつきの顔をのぞき込む。
当然、いつきはその顔を見返すことはできないでいた。
そうしてまた唇を重ねると、左手でいつきを支えながらゆっくりとゆっくりと、ベッドに倒れ込んでいった。
いつきは、いよいよこれから始まるのだと、半分翔びかかっている意識の中でそう思ったが、おしっこの事も気がかりで少し堅くなっていた。
(どうしよう・・先に・・トイレ行かないと・・)
 そう思い、意を決して出た言葉が、
「あ・・、あの・・電気・・つけたままで・・?」
 と、まるでちがう言葉になっていた。
「いやかい?」
「だって・・恥ずかしいじゃん・・」
「オレはいつきのきれいな体を見ていたい!」
「・・・」
 そう言われてカッと体が熱くなる。
また唇を重ねられ、もう何も言えなくなってしまったいつき。
(やっぱ・・我慢しよ!!先輩に悪いもん!)
 我慢できる自信も根拠もなかったが、今まさに宮下に愛されようとしているのに、それをおしっこで中断することは申し訳ないし恥ずかしい。
いつきはそう思って、自分自身に言い聞かせていた。

 優しく動き回る宮下の手は、やがていつきのTシャツを脱がせ、背中に回した手がブラのホックも外し、緩んだ隙間に手が滑り込んできて、弾力のあるいつきの胸を直に触りだし、やがてそのブラも頭の方へ押しやって、いつきの腕から抜き取っていた。
思わず両手で胸を隠すいつきに宮下は言う。
「きれいな胸だ!」
 そう言われても、やはり恥ずかしくてたまらないいつき。
やがてその胸に、宮下の唇が覆い被さってきた。
「く・・ん!」
 初めて受ける何とも言えない心地よい感触に、いつきは思わず声を出した。
それが自分自身恥ずかしく、両手で顔を覆ってしまう。
すっかり固くなった乳首を舌で転がされると、全身にしびれるようなジーンとした感覚が走って、また声が出そうになって歯をかみしめるいつき。
その間に宮下の右手は腰に伸び、スカートのホックを外そうとしていた。
 体の奥からわき上がってくる何とも言えない心地よさと、これ以上ない恥ずかしさが折り重なり、いつきは宮下のなすがままになっている。
 スカートを取り去った宮下の手は、いつきのスベスベした太ももにあった。
指先で撫でるようにして移動されると、くすぐったいような、むずがゆいような、そしてビリビリする電気のような感覚が広がって、いつしかいつきの呼吸は荒くなり、不思議なことに尿意のことなど全く気にならなくなっていた。
さらにその手が、ピッタリととじ合わせている太ももの後ろ側に回ると、受ける感覚もより大きくなり、いつきは出そうになる声を必死で堪えていた。
体中が熱い。
何がどうなっているのかわからないいつきは、ただただ宮下の動きに身を任せるだけであった。
 宮下の手がとじ合わせている足を少し開かせ、太ももの内側に回り込んで、なぞるように移動しながら、パンツ越しにではあるが、体中でもっとも熱くなっている部分に何度も触れてくる。
そして、わずかにあったパンツの隙間から、その熱くなっている部分に指が滑り込んできた。
そこが今どういう状態になっているか、いつきは自分でわかっている。
そのことを宮下に知られる恥ずかしさがこみ上げて、思わず両足に力を入れ、それ以上の指の進入を拒んでいた。
宮下は何も言わずに指を抜き、両手でいつきのお尻を浮かせると、そのまま勢いよくパンツを引き下げた。
「いやぁん!」
 いつきは甘ったるいような声を上げて、両手でおまたの部分を隠す。
足首からパンツを抜き取ると、宮下はいつきの手首を優しくつかみ、持ち上げるようにして左右に広げると
「きれいだよいつき。すごくきれい!!」
 と、声を発した。
いつきの熱い部分は更に熱く反応し、つかまれている腕を払いのけて、
「いやっ!」
 と、また顔を覆った。
宮下はいつきの膝を左右に少し開かせると、丸い恥骨の上に手の平を置き、それを支点にするような感じで、ワレメに沿って指を上下に動かしていく。
時々クチャ・・という、いつきにとってはこの上ない恥ずかしい音が出た。
「すごいな、もうこんなになってるぞ!」
 宮下はわざと恥ずかしい表現をして、いつきの反応を楽しんでいるようだ。
いつきは何も応えられなくて、顔を覆ったままである。
やがてその指がワレメの上の方に移動して、いつきの一番敏感な部分にそっと触れた。
「あっ!」
 思わず体をのけぞらせるいつき。
宮下はその部分を円を描くように、ゆっくりとゆっくりとさすり出す。
「あっ・・あっ!!」
 いつきは漏れる声を抑えることが出来ない。
これまで以上の快感が全身を駆けめぐり、同時に、忘れていたはずの尿意が、すさまじい勢いで甦ってきた。
「あっあっ、いやん!!」
 思わず両足を閉じようとしたいつき。
しかし宮下の片ヒザが入り込んでいるために、それは無駄な抵抗に過ぎなかった。
いつきの反応に気をよくしたのか、宮下の動きがさらに激しくなり、何本かの指でワレメに沿って大きく上下移動を始める。
その動きは尿道口にまで刺激を与えてしまった。
「ああっ、いやいやいやぁ!!」
 快感と爆発しそうな尿意が押し寄せ、いつきはたまらなくなって身をよじり、その刺激から逃れようとしたが、宮下の指はその動きに合わせて着いくる。
そしてまた一点に集中して刺激された時、
「あっ!漏れちゃぅうっ!」
 ビリビリッと体中に電気が走り、今にもおしっこが飛び出しそうになって、いつきは思わず叫んでしまった。
それでも宮下の指は止まらず、円を描いたり、上下にさするような動作を繰り返していた。
「いやあっ!出ちゃうっ!」
 叫びながら宮下の手を押さえるいつき。
宮下が指の動きを止め、
「・・ごめん。ちょっと強すぎたか?」
 いつきの顔をのぞき込むようにしてそう聞いてきた。
激しく胸を上下に動かしながら呼吸するいつきは、なにも言えないでいる。
指の動きを止められた事で、激しい尿意は少し和らいだように思った。
「もう充分になってるから・・いくよ!」
 宮下はそう言いながら、いつきの両足を大きく開いた。
(ああ、いよいよなんだ!!)
 あこがれの先輩と、ずっとこうなることを願っていつき。
今そのときを迎えて、心臓が張り裂けそうなほどに高鳴っている。
それでも彼の顔を見ることが出来ず、顔は手で覆ったままであった。
 ややあって、割開かれたいつきの足の間に、宮下がゆっくりとゆっくりと入ってきた。
「いっ・・ぐ!」
 初めて受ける挿入感に、いつきはとまどった。
傷口をこするような痛みも感じて、思わず身を引こうとしてしまうが、宮下にふとももを抱え込まれていて動けない。
始め、浅いところで何度かゆっくりと動いていた宮下は、次の瞬間一気にいつきの中の方へ押し入ってきた。
「あ゛ーっ!!」
 痛い!!
想像はしていたが、やはり裂けるような痛みが走った。
それは耐えがたいほどではないが、やはり顔には出てしまったようだ。
「大丈夫だからな、もう入ったから!」
 いつきをいたわって、宮下が耳元でそうささやいた。
いつきは思わず宮下の背中に手を回す。
「いいか、少しずつ動くぞ!」
 そう言いながら、宮下はゆっくりと体を動かし出した。
引きつれるような痛みがついて回り、同時に、宮下によって内側から圧迫されている膀胱が刺激され、奥の方に入ってこられると尿意が増大する。
「うっ・・く・・」
 その動きに合わせていつきの口から漏れる声。
指で刺激されていた時のような、全身を駆けめぐるような心地よさは感じられず、押し広げられた違和感があるだけであったが、それは不快なものではなかった。
しかし、動きに併せて尿意は大きくなる。
ほとんど思考回路が停止状態になっているいつきは、宮下とひとつになれた喜びよりも
(おしっこしたい!!)
 という、残酷な現実のみを感じていた。
その現実はいつきの顔をしかめっ面にしていたようで、宮下はかなり気を遣っていたようであるが、やがて彼の頂点が近づいて来たのか、
「いいか、少し早く動くぞ!」
 そう言いながら、今までよりもかなり早いスピードでいつきの中を動き出した。
「あっあっあっ・・」
 その動きにリンクして、いつきから声が漏れる。
リンクは膨らんでいる膀胱へも直接伝わり、本能的に閉ざしている尿道口の神経が麻痺しかかって、全く力が入らない。
「あっいやっあっ・・」
 いつきはどうすることもできなくて、宮下の背中に回した手に力を込めて、思い切りしがみつくしかなかった。
「いくよっ!」
 そう言って宮下がさらに激しく動き出す。
そして次の瞬間、体を引く宮下の動きに合わせるかのようにジュッ!ジュッ!と、絞り出すような音が2度聞こえた。
(でちゃったあっ!)
 いつきは敏感にそれを感じたが、どうすることもできない。
「うっ!」
 同時に、小さくうめくような声を出した宮下の動きが止まり、いつきのおなかの奥の方でビクンビクンと、まるで生き物が動いているかのような感触が、わずかではあるが感じられた。
(終わったんだ・・・)
 しがみついたまま、いつきは漠然とそう思っていた。
宮下の額から吹き出した汗がいつきのほほに数滴落ちる。
おそるおそる目を開けると、宮下と視線が合ってしまったいつきは、
「いやん!」
おもわずまた手で顔を覆ってしまった。
「大丈夫か?」
 ゆっくりと体を離しながら、宮下が優しくそう聞いた。
その体が離れる瞬間、圧迫から解放された尿道口が開きそうになり、それを必死で堪えながら、
「・・・ごめんなさい・・出ちゃった・・」
 いつきは正直にそう言った。
「はは・・いい!いい!、うれしいよ!」
 うれしいという意味がいつきには理解できなかったが、軽く笑ってくれた事で、何となく救われたように気持ちになり、手でおまたのあたりを隠しながら身を起こすいつき。
敷かれていたバスタオルに、あきらかにおしっことわかるシミと、ほんのわずかな薄いピンク色のシミがあった。
(ほんとに終わっちゃったんだ・・・)
 感無量とまではいかないものの、いつきはうれしくて満足した。
とはいえ、張り詰めている膀胱はまだ満足していない。
わずかではあるが漏らしてしまった事で、今はかろうじて持ちこたえているようであるが、今にも漏らしてしまいそうなほどの強い尿意が襲ってくる。
いつきはそのバスタオルをサッと胸に抱き、
「あ・・の、トイレ・・行ってぃぃ?」
 許可を取るのもおかしいが、黙っていくのも恥ずかしく、いつきはそう言ってしまった。
「ああ、シャワー使ってきな!」
 宮下は振り向いてそう答え、オレも後から行くからと言った。
まだ下腹部に宮下の存在を感じながら、いつきはふらつく足取りでバスルームへと入っていった。
(あぁあ、最悪ぅ、初エッチでおしっこもらしちゃったあ!)
(けど・・先輩・・気にしてないみたいでよかった!!)
(わぁあ、漏れちゃう漏れちゃう!!)



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