二人の軌跡 14(京都の夜)




 翌朝二人が目を覚ましたのは朝の8時をまわっていた。
軽く朝食を取ってホテルを出ると、昨日とはうって変わって蒸し暑い日であった。
今日の行程は国道をひたすら南下して京都に入るだけなので、比較的余裕がある。
バイクを飛ばしながら、翔太は昨夜の店の事を思い出していた。
(酒・食事処[みなつ]‥みなつ‥あ、女将さんの美夏子をもじって[みなつ]かぁっ!)
 大発見をしたようで、翔太はすごく嬉しくなり、店主のセンスに感心していた。
(またミカを連れて行かなくっちゃな!!)
 そう思いながらハンドルを握りしめ、国道8号線を南下していく翔太。
そのまま加賀市の手前から305号線へと入り、東尋坊に寄ってから越前海岸沿いに敦賀へと入っていった。
敦賀を抜けるといよいよ琵琶湖に近づき、その西側のルートを走れば京都までは近いが、彦根城や近江八幡などにも寄って行きたいと翔太は思っていた。
 出発してから何も水分を補給していないミカは、喉がカラカラになって、
「ねえぇ翔ちゃ〜ん。お昼は後でもいいから何か飲もうよ〜」
 と甘えた。
確かに翔太も照りつける太陽と熱風で憔悴していたので、しばらく休憩しようと周囲を探すと、ちょうど「氷」と大きな字で書かれたのれんが揺れている甘味茶屋が目に飛び込んできた。
「おおっかき氷だっ!、ミカ、かき氷食べようぜっ!」
「えっ、どこどこ?」
 ミカもかき氷と聞いて目を輝かせる。
彦根城を出てすぐの所に古めかしいたたずまいの甘味屋。
バイクを停めて店に入ると、老婆が「いらっしゃい」と割烹着姿で出てきて、冷たい水が入ったグラスを置いた。
「かき氷‥え〜と、あずき‥あ、こっちでは小倉って言うのかな?、それ下さい。」
「あ〜私もぉ。私も〜ふたつお願いしま〜す。」
「え〜、2杯も食べるのかよ?」
「だ〜ってぇ、もう喉がカラカラなんだもぉん!!」
 ミカはそう言って口をとがらせる。
愛想があるのかないのか分からない老婆は、注文を聞いて奥へ引き返すと、すぐにシャコシャコと氷を削る音を響かせ、やがて店のたたずまいと同じような古めかしいガラス器に、きれいに削られた山盛りの小倉かき氷を3杯運んで来た。
フラッペなどとは一味違う。
二人は出されていた水も飲まずに、待ってましたとばかりにそれに飛びついて、
「あ、いったぁ‥‥鼻が痛くなってきちゃたぁっ!」
「あはは確かに。俺も痛てえや!」
 と言いながら、かなりの勢いでスプーンを口に運んだ。
ミカがそうであるように、翔太もまた炎天下でのハンドル操作でかなり喉が渇いていたようであった。
ミカはそのまま2杯目に移り、最後の一滴になると名残惜しそうにそれを飲み干して、氷水で口直しをしていた。
 しばらく休んで体の熱を冷ました二人は、再びバイクにまたがって彦根を後にし、近江八幡近くまで走ってくると
(おしっこしたくなってきたなぁ‥‥)
 ミカは急に尿意を感じだしてきた。
2杯のかき氷と口直しの氷水が効いたようで、両足を大きく開いて乗っているバイクの振動が堪えだした。
「ねぇ翔ちゃ〜ん。次までどの位かかるのぉ?」
 メット越しに聞くと、
「ああ、たいしてかからないよ。あと20分くらいかな。」
 翔太は前を向いたままそう答える。
店を出るとき翔太はトイレに立っていたが、ミカはまだいいと言って行かずにいた。
そのために今さらトイレに寄ってほしいと言い出しにくい。
しばらく我慢するしかないかと、ミカは自分に言い聞かせる意味も込めて
「わかった‥」
 と応えていた。
蒸し暑さのせいか、それなりに汗をかいているせいか、おしっこはそれほど強くならずに近江八幡へとたどり着く。
「よぉしミカ、もうすぐだ。お昼の前に日牟礼八幡宮に寄ってお参りするぞ。」
 翔太はそう言いながらバイクを市街地に向けていく。
「OK!!」
 ミカはそんなに尿意が切迫してこなかった事にホッとしながら返していた。
参拝に向かおうとした時、
「ねぇえ翔ちゃ〜ん‥‥」
 ミカは甘えたような声で翔太の腕を引っ張る。
「どうした?疲れたのか?」
 ミカがおしっこしたいなどと知らない翔太。
まだ決壊には遠いと判っていても、先ほどから何となく危なっかしい不安感が募ってきて、少しドキドキしだしたミカ。
「違うの〜。あのね‥‥おしっこしたくなっちゃったの。」
 おしっこのところだけ小声で言う。
「ああそうか、さっきミカは行かなかったもんな。じゃぁそこの公園の入り口にありそうだから行っておいで。」
「え〜、公園とかキライって前から言ってるじゃん!!」
「う〜ん、だけどここら辺りは他にないぞ〜。」
「さっきさガソリンスタンドあったけどさぁ、あそこじゃダメ!?、だってキレイそうなスタンドだったし‥‥」
「ああ判った。じゃぁもう一度メット被って。ついでに給油もしちゃうから。」
 翔太はそう言ってスタンドまで戻ると言う。
そこから1キロほど戻ると、ミカが言っていたスタンドがあった。
特別キレイというほどではないが、それなりに手入れされたトイレがあり、ミカはそこで無事におしっこを済ませることができ、
(はぁ〜助かったぁ。でもバイクの旅ってトイレに困るんだなぁ〜。今度からはタイミング失わないようにしなきゃね!)
また自分に言い聞かせるようにして身支度をする。
こうして二人は参拝を済ませ、近江牛のステーキをほおばった後、無事に京都へと入っていった。

 ミカは中学の修学旅行で京都を訪れているが、あちこち連れまわされて、結局印象に残っているのは金閣寺だけだと言う。
観光は明日に回して今日はゆっくりしようと、早々に五条大橋近くの古い割烹旅館へと向かった二人。
かなり高級なその宿は加茂川沿いの木造3階建てで、いかにも由緒ありそうなところであった。
 それぞれ大浴場に入ってサッパリした体で部屋に戻り、ゆっくりとごく自然に抱き合って、まだ夕暮れ時であるにもかかわらず、そのまま座布団の上に倒れ込んでいった。
ただ古い造りの日本旅館は密室性の問題もあり、また例の如くミカはその時におもらしすることもあるので、翔太はミカに言った。
「ミカ、あんまり大きな声出すなよ。それに‥漏れそうでも我慢するんだよ!!」
 翔太はキスを繰り返しながら諭すようにミカに言う。
「うん、声は気をつけるよ。けどおしっこは‥うん、きっと大丈夫!!」
 ミカは中途半端な答えをしながら、
「でも翔ちゃん‥あんまり激しくしちゃダメだよ。そうされると判んないからね。」
 と付け加えていた。
ミカは入浴前にこうなる予感がしていた。
この旅行が始まってから、1日目は金沢までの長旅で疲れ、2日目は[みなつ]で飲み過ぎてしまったたために、二人はまったくエッチをしていない。
今日は早めに旅館に着いたから、翔ちゃんはきっとそうするであろうと、そんな風に考えて、ミカはあえてトイレに行かずにお風呂から上がっていた。
それほど強い尿意は感じていなかったが、翔太に攻められるとそれはどうなるかわからない。
そんな不安を持ちながらも、ミカはそうしたい自分の欲求に従っていた。
 多少周囲に気を遣いながら、そして出そうになる声を押し殺しながら、ミカは翔太に体中を攻められて、おしっこが飛び出しそうになるのをグッと我慢し、その我慢の刹那に自ら酔いしれてビクビクと体をのけ反らせていた。
声を出してはいけないと言われると、逆に怪しい雰囲気が募ってくる。
それがまたミカを燃え上がらせて、最後はかなり大きな声を上げてしまったミカであったが、翔太もまた久しぶりの思いを遂げる事ができて満足そうであった。
幸いにもミカは座布団を少し濡らす程度で済んだようである。
二人はしばらく抱き合ったままキスを交わしていた。

 夕食は川床で京料理を味わう二人。
「なんだか京都って‥日本に居るのに別な世界みたいだね。」
 ミカが面白い表現をする。
確かにここは街全体に異次元空間が残り、また東京のように雑多ではない。
東京でも下町の一部には昔ながらの町並みが残ったり、水天宮のようにいかにもと言う場所はあるが、京都のそれとはまた違う。
こういった川床などと言う風情もまたいいもので、きっと盆地ゆえの蒸し暑さから少しでも解放されるように考えられたものだと翔太は説明していた。
二人は加茂川の川面を通る少しだけ涼を含んだ風を感じながら、こう言う世界も良いものだと、ゆっくりと食事をしていった。

 翌日は京都観光と洒落込んだ。
関東の夏も暑いが京都の夏は蒸し暑さも加わっている。
そんなだから真夏は観光客が少ないだろうと思ったが、それは大きな間違いだった。
しかし観光バスやマイカーと違い、バイクと言う機動力を持つ二人は、意外とスムーズに目的地を回る事ができ、団体さんに説明しているガイドのそばで耳を傾けたりして観光を楽しんでいた。
 締めくくりは清水寺。
ここは本堂の舞台が有名だが、他にも境内には沢山見て回る所がある。
ミカは修学旅行では来ていないと言うので、いろいろと回ってみることにした。
 午後からは雲がかかりだし、いっそう蒸し暑くなっていたために、最後に本堂の舞台に昇った時はさすがに汗だくになってしまっていたが、ミカはこのときおしっこがしたくなっていた。
正確には清水寺へ着いた頃からそれを感じていたミカ。
暑さで摂った水分の多くは汗になって出ていたが、それでも小脇に抱えたペットボトルのスポーツドリンクは3本目で、充分おしっこを製造してしまう。
まだそんなにお腹を重く圧迫してはいないので、この舞台を見終わったらトイレに行こうと思っていたミカであったが、舞台に辿りつくと汗を引かせる心地よい風が吹きつけ、一気にその尿意は高まってしまった。
バイクでの移動は安全を考えてジーンズだが、今日は観光だけというのでデニムのミニスカートを穿いていたために、汗だくのTシャツや素足に風が当たると、一気にゾクゾクと冷えた感じに見舞われてしまう。
(マズイっ!、おしっこ指数が上がっちゃう〜!!)
 ミカは心の中でそう叫んでいだ。
「ほら見て見て。凄いよ。京都の街が良く見えるよ!!」
 翔太はミカの手を引いて舞台のせり出しまで歩いていく。
「わ〜ホント!!いい景色だね〜。」
 ミカは少しだけおしっこのことを忘れてその絶景に見入っていた。
「ねえミカ、もう少し前に出て下を覗いてごらん。」
 そう言いながら翔太がミカの背中を押す。
なんのことか理解しないまま数歩前に出て、ふと欄干から下を覗き込んだ瞬間、
「ギャ〜〜ちょっとぉっ!!、翔ちゃん押しちゃいやぁ〜〜っ!!」
 あまりにも高い清水の舞台に驚いて、ミカは叫び声を上げてしまった。
その瞬間、チロロっとおしっこを漏らしてしまったミカである。
(あっヤバイっ、ちょっと出ちゃったぁっ!!)
 あわてて身を固くしたが、そんなことなど全く知らない翔太は、さらに背中を押しながら
「落ちたら死ぬぞぉ〜〜!!」
 などと言って意地悪をする。
「ちょ、ちょ、ちょっと止めてよぉ〜、怖いよ〜〜〜、バカ翔太ぁっ!!」
「ははは、怖くてチビるなよぉ!」
 とっくにチビってしまっているミカは、そう言われると腹が立つ。
「やめてったらもうおぉっ。も〜マジ怒るからねぇ!!!」
「うりうり〜〜、バンジージャンプするかぁ〜」
 翔太の執拗なイタズラにミカはとうとうキレてしまって、その腕をかいくぐるとプイっと元来た方向に歩きだした。
汗でそれなりに湿っているパンツに、わずかとは言えお漏らし分が加わったことで、それが肌に張り付いて気持ちが悪い。
それなのに翔太はあんな怖い事をさせた。
1回だけならまだしも、嫌がっているのに何回も。
冗談にもほどがある!!
完全にキレてしまったミカは、腹立たしい気持ちで早足になっていた。
「ごめんよぉ〜」
 翔太が後を追って来ていたが、その声はまだ笑っているようで、なおさら腹立たしい気持ちになって、ミカは振り帰らずに歩調を早めていた。
やっとのことでミカをつかまえた翔太は
「そんなに怒るなよ〜」
 と言って、取り繕うように言い訳をし出したが、
「や〜だ。翔ちゃんなんて嫌い!!、意地悪する人なんて大嫌いなんだから!」
 とミカは取り合わない。
こういうスネ方をする時は、一人っ子で甘えっ子に育ったミカは強情だ。
翔太は謝りながらミカの腕を取り、優しく肩を抱こうとしたが、ミカはそれをふりほどいて聞き入れようとしない。
そのまままた歩調を早めてバイクを停めてある方へと向かいだした。
「やれやれ‥本当に怒らせちゃったかな‥?」
 翔太はそう思って少し反省したが、どうせミカひとりでは帰れないんだし‥と、高をくくってゆっくりと後をついて行った。
 駐輪場わきまで戻ってきたミカは、すぐ後ろに翔太が着いてきていない事にまた腹が立って、
(も〜、普通は追いかけて来るでしょっ!!)
と、腕を組みながらその頬を膨らませていた。
結局、このケンカは今夜の宿に着くまで尾を引いてしまう。

 宿は西本願寺そばにある鉄道会社の系列ホテルだ。
ツインの部屋は清潔で広く、旅の最後の宿としてゆっくり休めそうであったが、ミカはあれから一言も口をきいていない。
翔太はあれこれ謝るが、一度スネてしまうと何かのキッカケが無い限り直らないようであった。
「なあミカ‥、この近くに面白そうなところあるんだけど‥行こうよ。」
 と、ちょっと嗜好を変えてご機嫌を伺ってみると、
「‥行かなぁ〜い。疲れた〜」
 そっけない返事が返ってくる。
そこをなだめすかして、何とか連れだす事に成功した翔太は、ホテルを出てすぐの所にある「風俗博物館」に向かった。
ミカはその「風俗」と言う文字を見ただけで、
「あのサ、私そういうの興味無いからねっ!!」
 と、またプイっとしてしまう。
「違うよ、そう言う変なところじゃないよ。いいから入ろうよ。」
「イヤだよぉっ、こんな所に入るの恥ずかしいぃ〜」
 どうやらミカは完全に誤解しているようだ。
違うんだということを説明しながら、どうにかミカを引っ張って中に入る翔太。
そこは源氏物語をモチーフにした六條院御殿をミニサイズにして、当時の装束を着た人形をジオラマを見せてくれるところであった。
歴史は苦手でもミカも女の子である。
お人形さん絵巻がたいそう気に入ったようで、
「わ〜面白ぉ〜い。翔ちゃん、ほらほら!これ光源氏だって〜!!」
 と、すぐに機嫌が直ってきたようだ。
翔太はこの時とばかりに、声色を作って喋り出した。
「これミカ殿。そのほうには先程たいへん申し訳ないことをしてしも〜て、そちの気分を損ねてしも〜た、わらわを許してたもれぇ〜!」
 古文法もむちゃくちゃに平安言葉の真似をする翔太に、
「ぎゃはは〜〜〜。何それぇっ『たもれぇ〜〜』だってぇ!!」
『たもれぇ〜』の部分で声がひっくり返ってしまった事で、ミカはそれがおかしかったらしく笑いころげている。
翔太は追い打ちをかけ、
「ミカの君よ、わらわは反省してごじゃるよぉ〜〜!」
 と節を付けて言い回すと、
「ぶひゃひゃひゃ〜〜」
 どうやらミカはかなり回復してくれたようだ。
そしてしばらくしてから
「もぉいいよ。許してあげる。その代りもう怖いことしないでね。」
 と、翔太の顔を見つめて目を大きくした。
「うん、ごめんよ。お詫びに後でサービスします。」
「え、何か買ってくれるの!?」
「いえいえ、旅の資金はもう余裕がごじゃりません。もっと別なご奉仕を‥」
「きゃっエッチぃ!!、人が聞いたら変に思われちゃうぅっ!」
 ようやくいつもの笑顔に戻ったミカを連れ、しばらく館内を回っていると、当時の装束を着せてもらえるサービスコーナーがあった。
それを薦めてみるとミカは少しモジモジとしていたが、やはりそこは女の子である。
写真を撮ってもらえると知って、気に入った着物を選び出した。
 本当はミカ、この時おしっこがしたくてたまらなくなっていた。
先程ふてくされて帰ってきたために気まずくてトイレに行きそびれ、おしっこを我慢したまま翔太に連れ出されてしまったので、冷房がよく効いた館内でそれはもう限界近くにまで達していたが、タイミング的にその事を告げられないままでいた。
当時の装束を着て撮った写真の顔が少しこわばっていたのは、あるいはそのためであったのかも知れない。
 写真を撮り終えたミカは、疲れたからそろそろホテルに戻ろうと、さりげなく翔太に伝えて、走り出したい気持ちを抑えながら汗ばんだ翔太の腕に手を回していた。
 ホテルに戻ると、翔太は食事に出る前に汗を流そうと言ってきた。
早くおしっこがしたいミカはすぐそれに応えて、一緒にバスルームに入る。
翔太はシャワーの温度を調節しながら、さっき博物館で約束した通りに、ミカに特別サービスを始めだした。
すでに小刻みに足をふるわせていたミカは、翔太の指がチョンチョンとワレメをつついただけで崩壊してしまいそうになり、思わずしがみついてしまう。
「あれぇミカ、なんでこんなになってるの!?」
「翔ちゃ〜ん‥もう出ちゃうょぉ‥‥」
「ん?、何が出ちゃうのかなぁ?」
「いじわるぅっ‥」
 すでにトロトロになってしまっているそこに、翔太の指がからみついてくると、ミカの我慢はそこまでであった。
「いゃあ〜ん‥‥」
 そんな声を上げながら、絡みついた翔太の指を押し出すかのように、勢いよくおしっこを飛び散らせていくミカ。
汗をかいて濃縮されているためか、それは普段よりも黄色くて臭いもきつく、それが恥ずかしくたまらない。
それでも我慢し続けていたおしっこは流れ続け、ミカはそれだけで昇り詰めていきそうになっていた。
「ミカ‥そんなに我慢してたの?」
「しょ‥翔ちゃんが悪い‥んだよ‥怖い思いさせるから‥ずっと‥‥」
「え‥、じゃぁ清水寺から!?」
「ふぇ〜ん‥だってぇ‥‥」
「そうだったの。ごめんよ。」
 翔太は優しくそう言いながら、まだおしっこが吹き出しているその辺りをそっと撫でまわしていった。
「ぁぁぁ‥翔ちゃ〜ん‥イっちゃぃそぉだよぉ‥‥はぁ‥」



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