二人の軌跡 11(おんぶにしっこ)




 あれから1年近くが過ぎ、あんな事やこんな事を繰り返しながら、それでも翔太とミカはいつも仲良しだった。
おしっこが絡んだ秘密をお互いで分け合っているという事で、それが二人の親密度を増す大きな役割となったようであるが、それによってミカは翔太の思った通りに成長(?)していったとも言える。
しかしそれは単なるエッチやおしっこに絡んだ興味本位だけの関係ではなかった。
二人の歳が少し離れている事もあって、ミカは翔太に甘えることができ、翔太は翔太でそれを受け入れながら、いろんな面でミカをかばうという、お互いを思い合う気持ちがバランス良く釣り合った関係になっていたようである。

 太陽がひたすらまぶしく、空がことのほか青く澄み切った暑い夏の午後、冷房の良く効いたカフェに並んで座っていたミカと翔太。
そのとき翔太は、今年の盆休みは時間が取れそうだから二人でバイク旅行をしようかとミカに切り出した。
『バイクは男のロマンだっ!、決してケツに人は乗せないっ!!』と、普段誇らしげに言っていた翔太の突然の誘い。
それは、驚いた拍子におしっこを漏らしそうになって、あわててミニスカートの足を組み直したほど、ミカにとっては唐突な誘いであった。
翔太の腕をつかんで、
「マジ!?、バイク乗せてくれるの!?、ホント、ねえホントにいいのっ!??」
 とにじり寄るミカ。
そんなミカの大きな目を見つめながら、バイク仲間も年々変化して価値観も変わってきたので、ロマンだ何だとこだわる必要も無くなってきたと翔太はつぶやいた。
「うれし〜いっ!!、私ね前から後ろに乗っけてもらいたかったんだよね。それに旅行でしょ。二つも楽しいことが叶っちゃうぅ〜!!」
 ミカはそう言って、人目をはばからずに翔太に抱きついてきた。
翔太が恥ずかしいからと諭しても、ミカはうれしさを押さえきれない様子で、ひとりではしゃぎまわり、ふと不安になったのか、本当に連れて行ってくれるんだねと、何度も念を押したりしていた。
「実はもう予定は考えてあるんだよ。宿も仮予約で押さえてあるんだ。」
 そう言って翔太はバッグから小さなマップを取り出す。
その行程は、朝早くに甲州街道に出てひたすら突っ走り、甲府から松本へと抜けて、野麦街道〜越中東街道を通って富山に入り、その後は国道8号線で金沢に入るという、金沢に着く事が目的の行程で、次の日に金沢見物、その翌日に福井〜敦賀と南下して京都に入って2泊して京都を楽しみ、最終日は国道1号線をひたすら東京まで突っ走るという、全行程で千キロを遙かに超えるスケールのものであった。
最終日の京都から東京までは、およそ500キロを超える距離があり、休憩することなく走っても12〜14時間はかかる長丁場になりそうであった。
 全部で4泊5日のロングバケーションに喜々として聞き入るミカ。
説明をしながら、翔太はその行程に不安があった。
それは、当時は愛用の二人乗りタンデムが高速を使えないということであった。
全行程が晴れなら良いが、雨が降ったらスピードは落ちるし夏でも体が冷える。
車と違い体がむき出しのバイクの場合、様々な自然環境を受け入れなければならないので、そういった予備知識と工程の厳しさを話して聞かせるが、ミカはそんなことは耳に入っておらず、
「すご〜い!!たくさん走るんだねぇ、私の知らない色んなところが見れそ〜!」
 とはしゃいでる。
本当にミカは大丈夫だろうかと思う反面、まあこれがいつものミカだし、何とかなるさと、半分腹をくくる翔太であった。

「ねえ、私なに用意すればいいの?、メットとかブーツとか買っちゃおうかな!!」
 カフェを出ると翔太の腕にぶら下がりながら、ミカがご機嫌な声でそう言った。
「う〜ん、安全を考えればブーツもいいな。メットはあるから‥まあミカが用意するのは雨具くらいかな?」
「え、雨具ぅ、それならコンビニで売ってるじゃん。」
「ダメダメ、あんなのじゃ。ちゃんとしたの買ってあげるよ。」
「わぁ〜いありがと〜!!じゃぁこれから買いに行こうよぉ〜。雨具はカッパさんだから私、緑色のがいいなぁ〜」
 なんとも呑気なミカである。
二人は中央線に乗って御茶ノ水のアウトドアショップへと繰り出して行った。
そこでミカが気に入った物をあれこれ買い込み、ついでにミカの旅の道具を入れる防水のダッフルバッグも買いそろえた。
 その帰り、ミカは旅行の詳しい計画を聞きたいから翔太の部屋に泊まると言いだして、家には友達の所へ泊るからと電話を入れ、夕食の買い物をして翔太の部屋に向かった。
 ミカは冷房がよく効いたカフェで尿意を感じ出していた。
しかし楽しいバイク旅の話の成り行きでトイレに行くタイミングを失い、そのまま買い物に出てしまったために、ずっと我慢したまま翔太の部屋にたどり着いていた。
早くトイレに行きたいと焦っているミカに、翔太は一緒にシャワーを浴びてスッキリしようと言いだして、半ば強引にバスルームに連れ込こみ、当然のようにワレメあたりにタッチしてきた。
ずっとおしがましていたことで敏感になっていたミカは、それによってすぐにトロトロになってしまって、
「ぁぅう翔ちゃ〜ん‥‥いいのそれぇっ!!」
 と、本音の甘え声を発しながら、バスタブの中に勢いよくおしっこをまき散らし、すぐに昇りつめてしまった。
腕の中でグッタリとしているミカを満足そうに見つめている翔太。
(やっぱりミカはかわいいなあっ!!)

 その日、街がまだ眠りから覚めやらぬ頃に、翔太は単気筒バイクのエグゾーストを気にかけ、ミカの家の1ブロック手前でエンジンを切り、惰性で待ち合わせの公園前にバイクを寄せた。
小さな声で「おはよう」と言うと、朝日を浴びてキラキラと輝いて見えるミカが、先日買った真っ赤なダッフルバッグを抱え、満面の笑みを浮かべながら腰のあたりで小さく手を振ってきた。
「さあ準備はいいかい?、今日はひたすら走るけど、頑張ろうぜっ!!」
 翔太がそう言ってヘルメットを脱ぎ、おはようのキスをすると、
「夕べはワクワクしてさ、あんまし眠れなかったけど、体調はバッチリだよ!!」
 ミカは天使のような笑顔で翔太の腰に手を回して抱きついてきた。
「今日は長旅になるけど我慢しろよ。途中で疲れたら早めに言うんだよ。」
 そう言いながらバイクにまたがって後ろに乗るように促すと、まるでそう教えてあったかのように、ミカはステップに足をかけてシートに腰を下ろすと、ごく自然な形で翔太の腰に手をまわしてきた。
(おっ、なんか自然な一体感だな。うん、これなら大丈夫かも!?)
 バイク乗りは後ろに人を乗せると、直感的にその人がバイクに順応するかどうかが判る。
ミカの場合、スキーで慣らした平衡感覚があるのだろうか、違和感がない。
これなら大丈夫と確信した翔太はエンジンをかけ、ゆっくりとスタートしていった。
ミカは翔太の腰に手を回し、ただバイクと翔太の一体感に身を任せるだけだった。
ブレーキングの時、たまにコツコツとヘルメット同士が当たるが、それが何か二人の会話であるかのような、そんな不思議な気持になりながら、ミカは翔太の運転に身を任せた。
(翔ちゃんって車の運転もうまいけどぉ、バイクもすごいんだ!!。だって全然こわいなんて思わないもんなぁ〜)

   甲州街道をひた走り、山梨から長野を抜け、峠道を走る頃になると多くのバイクツアラーとすれ違う。
そのたびにライダー同士は手を上げたりピースサインを出したりする。
「ねえ翔ちゃん。知らない人達なのに何でみんな挨拶みたいなことするの?」
 ミカは不思議に思ってヘルメット越しに大声で話しかけた。
「あれはね、頑張れよ!!とか良い旅を!!の合図みたいなものさ。バイク乗りはこうやってお互い勇気づけるんだよ。」
「へぇ〜なんだか格好いいね!」
 翔太の説明を聞き、行き交うバイクツアラーを何度も見ていると、ミカは一人旅に出る翔太の気持ちが少しだけ判ったような気がしていた。
 途中の峠道で昼食をとり、束の間の休息を挟んで富山から石川県へと走って、予約していた金沢のホテルに着いたのは、すっかり陽が暮れた時刻であった。
さすがに長旅で疲れた二人は、市内片町の居酒屋で夕食を済ませると、すぐにホテルに戻ってそのまま深い眠りに落ちていった。
それはまだ午後10時過ぎであった。

 翌日は開園と同時に兼六園、金沢城跡、忍者寺と見て回り、内灘海岸へ行って海に入ろうと言うことになった。
「海はビールでしょう!!」と、翔太が希望するので。バイクをやめて電車で行く事にし、一旦ホテルに戻って水着に着替えると、ミカはその上からTシャツとミニスカート、翔太は同じく短パンを穿いてサンダル履きでホテルを出た。
 お昼過ぎに海岸へ着いた二人は、海の家でビールと焼きそばと言う定番を食し、そこでビーチパラソルと小型のクーラーボックスを借りて、ビールを数本詰め込むと、家族連れから少し離れた位置に自分たちの楽園を作って、持ってきたレジャーシートに寝転びながら波の音を楽しんでいた。
 そうこうしているうちにミカがソワソワと落ち着きを失ってくる。
(あ〜ん、なんかおしっこしたくなってきたよぉ‥‥)
 暑くて喉が渇いたからと、兼六園や駅のホームでスポーツドリンクを飲んでいたミカに、昼食のビールが追い打ちをかけてきたようだ。
(トイレ行きたいけど‥海の家のトイレって汚いだろうし‥なんだか遠いしなぁ‥」
 そんなことを考えながら躊躇していると、翔太が、
「ミカ、せっかく海へ来たんだから泳ごうよ。」
 と起き上がり、ミカの手を引いた。
ミカはちょっと戸惑ったが、暑いので水に浸かりたい気持ちもあって、翔太と波打ち際まで走ってバシャバシャと海に飛び込んで行った。
腰のあたりまで水に浸かり「キャ〜!」と歓声を上げながらお決まりの水しぶきを掛け合っていると、突然翔太の姿が見えなくなり、
「あれぇ、ねえ翔ちゃ〜ん‥どこ行ったのよ〜!?」
 ミカが不安そうに辺りを見回す。
翔太は水に潜ってそっとミカの足元へ近づいていたのだ。
そして勢いよくその足を捕まえて引き寄せたために、驚いてバランスを崩したミカは水の中でひっくり返り、その弾みで海水をたらふく飲んでしまった。
「ゲホッ‥ふえぇ〜〜ん翔太のバカァ〜〜もう嫌いぃっ!!」
 半べそをかきながらミカは立ち上がり、そのまま水から上がってしまう。
翔太は後を追いながら
「ゴメンゴメン、そんなに慌てると思わなかったよ。」
 となだめたが、
「も〜バカ!!水飲んじゃったよぉ〜、怖いことする人大っ嫌いぃいっ!!」
 バスタオルで髪を拭きながらミカはお冠だ。
「ホント、ゴメンよ。でも一応儀式だからさ、ああいうのは‥‥」
翔太はゴメンの言葉とは裏腹に、いたって呑気なことを言っている。
「もう、知らないんだから〜」
 ミカはそう言うと、塩辛い海水の口直しだと言って、ビールと一緒に買っていた缶コーラを半分ほど一気に飲んだ。
「悪かった。じゃぁしばらく休んでなよ。俺はもうひと泳ぎしてくるからね。」
 翔太はそう言うと、バツが悪いのか一目散に海へと駆けだして行った。
それを目で追うミカであったが、何だか喉のあたりがまだいがらっぽくて、クビッと残ったコーラーを飲み干していた。
そのほんのチョット目を離したスキに、沖へ泳いで行った翔太を見失ったミカ。
あまりにもたくさんの人がいるために、その誰もが同じように見えてしまって心細くなったが、まあそのうち帰ってくるだろうと開き直って、パラソルの日陰に入ってボンヤリと沖を眺めていた。
(そうだぁっ、おしっこしたかったんだぁっ!!)
 気持ちが落ちついてくると、先ほどよりも強くなっている尿意がにわかに迫ってきた。
たっぷりと水分を含んだ水着が冷えてきた事が誘発しているようだ。
(どうしよう‥このままトイレ行ったら、翔ちゃん‥私が居なくて驚くだろうし‥)
 実際には海の家のトイレを使う気にはなっていないミカ。
それでも尿意はすぐにでも限界を迎えそうなほどに高まっていた。
翔太に置いてきぼりにされている不安感が、よりいっそう尿意を高めている。
ミカとてもはじっとしていられなくなってしまい、
「ああん‥おしっこしたいよぉ‥」
 と、迫りくるおしっこの圧迫感に足を揺すりながら、思わず小さな声を出してしまっていた。
その体からは、暑さからではない汗が噴き出してきていた。
(いっそのこと、おしっこがみんな汗に変わっちゃわないかなぁ〜)
 そんな事を考えてもどうしようもない事は分かっているが、何かに集中していないとおしっこが漏れ出しそうになっていたミカであった。
薄い水着のおなかは丸く膨らんでいる。
 ミカが必死におしっこを我慢していることなど全く知らない翔太は、それから5分ほどして悠然と戻ってきた。
「ふ〜、いい気持ちだったよ。ちょっと沖へ行くとけっこう水が冷たいのな!!」
 そう言いながら、濡れた髪を犬のようにブルブルっとすると、
「キャ!冷たぁ〜い!」
 飛沫がミカの体にかかって、その冷たさが更にミカの限界を加速させた。
「ねえ翔ちゃん翔ちゃん、ちょっと耳貸してぇっ」
 ミカはもう必死であった。
「え、何だよ!?、ああ、さっきのことなら謝るからさ〜‥」
「そう言うんじゃなくてぇ〜、いいから早くぅ〜」
 翔太の腕をつかんで引き寄せようとするミカの様子がただごとではないと、翔太は腰をかがめてミカの顔に耳を近づけた。
「あのね、うんとね、私‥おしっこぉっ!!」
 そう告げるとミカは下を向いたまま正座した膝小僧をぎゅっとつかんだ。
「あぁそっか。う〜んとトイレは海岸入り口辺りだったけどチョット遠いかな〜」
「判ってるけどぉ、公衆トイレは汚いから嫌いだもん!!」
「そうは言ってもさぁ、きれいなトイレなんてこの辺にはないぞ〜。あ、それならさ、海の中でしちゃえばいいよ!!」
「え〜っ海の中ぁ!?、そんなのやったことないもん‥出来ないよぉ‥」
 ミカはさらに体を揺すりながらだだをこねるようにして言っていた。
「大丈夫だって。波乗りする時はいっつもそうだし、さっきも俺、沖の方でしてきちゃったぜ!!」
「え〜‥そんなのしたことないもん。してるのバレたらチョー恥ずかしいしぃっ!」
「そんじゃここでお漏らしする?、まぁミカはお漏らし得意だっけ?」
「バカぁ、こんなときにそういう意地悪言わないでよ〜!!」
「じゃあ、海でしておいでって。」
「判ったよぉ〜、でも一人じゃやだぁっ。翔ちゃんもついてきてよぉ!」
「なんだよぉ〜、誰にも判りっこないって!!」
「やだやだやだぁ〜、一緒に来てぇっ!」
「やれやれ、仕方ないお嬢様だなぁ‥‥」
 翔太に手を借りてやっとのことで立ち上がると、その腕に捕まりながらぎこちない歩き方で波打ち際へと歩き出すミカ。
翔太はミカの耳元で
「ミカ、そんな変な歩き方だと、おしがましてるのバレバレかもよ!」
 と、また意地悪なことを言った。
「いやぁんもうおぉ‥ヘンなこと言わないでよぉ‥‥」
 半分泣き声になっているミカ。
ようやく波打ち際までたどり着くと、足をさらう水の冷たさでおしっこが一気に噴き出そうな感覚に襲われ、ミカは思わず水着の上からおまたを押さえてしまった。
「ミカ!!それはマズイよ。見られるぞ!!」
 たしかに翔太が言う通りであるが、ミカはもうその手を離せなくなっていて、片手で翔太の腕を握りながら、バシャバシャと水しぶきを上げて進んでいった。
 ようやく腰の深さまでたどり着いたものの、ミカはどうすればいいのか分からない。
水圧でパンパンになっているお腹が圧迫され、脳が「早くおしっこを出せ!!」と命令を出しているにも関わらず、ミカはおしっこをすることが出来なかった。
出したいのに出せない変なもどかしさで、一瞬めまいを感じてしまう。
そんな時、またも翔太が
「ミカ、変な格好で立ち止まっているとおしっこしてるってバレちゃうぞ!!」
 と意地悪くミカをあおった。
「翔ちゃ〜ん、どうすればいいのぉ!?」
 もうミカは必死だった。
「俺の肩につかまってさ、泳いでいるフリしながらすればいいじゃん。」
 翔太は簡単にそう言うが、ミカはとまどってしまう。
「え〜、そんなの‥泳ぎながらなんて出来ないよぉ‥‥」
 水の中で足をバタつかせながら、ミカはすでに泣いている。
「いいから早くつかまりなっ!」
 そう促されて、ミカはもうままよとばかりに翔太の肩に両手をかけ、平泳ぎをするような恰好になっていった。
しかしこんな体勢や格好でおしっこなどしたことがないミカにとって、やはりそれは無理があったようで、逆にジンジンと迫ってくる刺激だけが強まってしまい、その刺激がミカミカのワレメの中でムズムズとした感覚を広げていって、また気が遠くなりかけていた。
「いや〜ん‥もうおしっこしたいよぉおっ!!」
 そう口に出したミカ。
その気持ちと裏腹に、なにかエッチな気持が芽生えて来て、たまらなくなったミカは、平泳ぎのマネをしていた足を止め、その足を翔太の腰に絡めていった。
ちょどおんぶされるような恰好である。
「もうおしっこしちゃったか?」
 ミカのおしりの方に手を回しながら聞く翔太。
「ううん・・ぁ‥ぁ、あ〜っ、今出ちゃう‥あ〜翔ちゃんおしっこ出ちゃうよぉ〜!!」
 そう言うとミカは翔太の肩にしがみつき、絡めている両足に力を込めてきた。
「はぁはぁ‥翔ちゃん‥おしっこ出る‥あ〜ぁ出てるぅ‥出てるよぉ‥‥はぁ‥」
 おんぶしている翔太の腰回りがモワァ〜と暖かくなってきた。
「なんだよミカ‥感じちゃったみたいな声出してさ‥」
「はぁはぁ‥翔ちゃ〜ん‥おしっこ出てるぅっ‥気持ちいいよぉっ!!」
 首に回している手に力が入るミカ。
「あれぇミカ‥もしかして感じちゃってるのかぁ!?」
「‥‥‥」
 翔太が興味深そうにそう聞いてきたが、ミカは急に恥ずかしくなってきて、それ以上は言葉が出なくなっていた。
「なあミカ、水の中でしちゃって感じてるの?」
 なおもそうい聞いてくる翔太は、おしりに回している手をモゾモゾと動かしながらワレメの方へと這わせだした。
ほぼおしっこを出し終わったミカはザブンと翔太の背中から飛び降りて、
「知〜らない。私、先にあがるからねぇっ!!」
 と言いながら勢いよく水しぶきを上げて歩きだした。
「お〜い、ミカが変な声出すから‥俺の方があがれなくなっちゃったじゃないか!!」
 翔太は水をかき混ぜるようにしながらそう言ってミカに投げかける。
「ふ〜んだ。さっき私を沈めた罰よぉ。ちっちゃくなるまでそこに居なさいっ!!」
 ミカは振り返りながらそう言って手を振っていた。
「あ!待てよ!ミカ〜」



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