二人の軌跡 9(お姫様抱っこ)




 ミカにぶつかった女の子は金子愛美と言い、ミカと同じ年の子であった。
幸い軽い捻挫だと言われ湿布を貼るだけの診察で終わり、翔太はミカが来るのを待ちながら金子愛美と待合いで談笑していた。
 その頃ミカは、医務室のある棟の前まで滑っ来てそこで翔太の脱いだ板を見つけ、そのそばに怪我をした子の板とポールを乱暴に立てかけると、自分のは丁寧に並べて唇を尖らせながら建物に駆け込みトイレを探した。
幸いトイレはすぐに見つかったが、かじかんだ手でスキーウェアを脱ぐのに手間取り、何度も「いや〜ん〜〜」と泣き声を発しながら、それでもどうにかしゃがむことが出来て、溜まりきっていたおしっこを開放した。
しかし先ほどかなりチビってしまった跡がパンツにしっかりと染み、それが冷たく感じられて、ぶつかったあの子のせいだと思うと腹が立ってしかたがなかった。
実際には自分が滑り出すときに力んだからなのだが・・。
 トイレを済ませて外したスキーブーツのバックルをガチャガチャ鳴らし、唇を尖らせながら医務室へ向かったミカは、乱暴に扉を開けて翔太の所在を探した。
見まわすと待合いの椅子に腰かけながら、ミカにぶつかってきた女の子と笑顔で談笑している翔太を見つけ、ミカは無性に腹が立ってきた。
「翔ちゃん、さっきの板運んでおいたよっ!」
 ぶっきらぼうにそう言うと翔太の腕をつかんで引っ張った。
「おうミカ〜。ありがとうな、助かったよ。こちら金子サンだそうだ。捻挫程度で済んだみたいだ」
「あ、さっきはどうもすみませんでした。おまけに板まで・・・」
 座ったままそう言いかける金子愛美の言葉を遮るように
「そう。金子さん、板は玄関前にあるわ。お大事に。さ!翔ちゃん行こっ!」
 ミカはそう言って翔太の腕に手を回して催促した。
「あれ・・ミカって・・もしかして・・?」
 金子愛美が見上げるようにしてミカの顔をのぞき込んだ。
「大石美香ちゃん!!●●高校の・・マドンナのミカちゃん!?」
 ミカは卒業高校の名前が出てきたのでビックリし、改めてその子の顔を見詰めた。
「・・もしかして・・あなた・・金子さんって?金子愛美?■■高校のぉっ?」
「うん、そう!」
 お互い顔を見合せ、口を大きく開け目をパチクリさせている。
金子愛美も■■高校のマドンナと言われた存在だった。
「わ〜こんな所で逢うなんて奇遇だねぇ〜〜」
 ミカは先ほどまでの腹立たしさや翔太に対する嫉妬も忘れて、手を取り合って話しだした。
「なぁ〜んだ、二人は知り合いなのぉ?」
 翔太のその言葉は、おしゃべりしだした二人には聞こえていない。
ミカと愛美は当時それぞれの高校のマドンナと言われ、学園祭などで一緒にコンパニオン的なことをしたこともあると言う。
昔話に華が咲くと、さきほどまでの険悪なムードはすっかり消え去って、二人はお互いを気遣い、ケガの程度を心配するまでになっていた。
 愛美も彼氏と一緒にスキーに来ていたが、下手な自分を教えてくれない彼氏と喧嘩して、一人で滑っている最中だったと言ったが、やがて愛美は彼が心配しているから部屋に戻ると言って、ミカ達が泊まっている部屋番号を聞くと、
「あとで電話するね!」
 と言って、足を引きずりながら医務室を出て行った。
「ホント偶然って恐ろしいな。こんな所で昔の知り合いに逢うこともあるんだな。」
「あ!それよか翔ちゃん!何よっ!愛美が可愛いからって鼻の下のばしてさ!それにお姫様抱っこまでして、私は何で道具係なのよ!も〜バカバカバカァッ!!」
 ミカは思い出したようにそうまくし立てて翔太の背中をグーで叩いた。
「いてて、よせ、よせったらぁ〜。そんなんじゃないって。怪我人が先だろ〜」
「やだやだやだぁ〜愛美なんかお姫様抱っこしちゃ〜、スケベ翔太!」
 医務室の係が
「あのぉ〜場所がらお静かに願えませんか?熱出して寝ている方も・・・」
 そう言って制するほどミカは叫んでいたのであった。

 二人はスキーをロッカーに納めると、クロークからバッグを受け取りフロントから貰ったキーで部屋へ入った。
「あ〜、なんか腹が立つなぁ〜」
 ミカはまだふくれっ面をしている。
「なぁ〜ミカ、仕方ないじゃん。あの場合はああするしかなかったんだし・・」
「でも、嫌なものは嫌なのぉ!」
「しょうがないなぁ・・」
 そう言いながら翔太はスキーウェアを脱ぎ、パンツとシャツだけになると、バスルームでお風呂の準備をし始めた。
「なあ、ミカ。一緒にお風呂入ろうよ。疲れただろ?マッサージしてあげるから。」
「ふん!マッサージくらいでご機嫌取ろうったってぇ、そうはいかないんだからぁ〜、じゃあさ、お風呂入る時、私をお姫様抱っこで連れてってよぉ〜」
「判った判った、抱っこもするし、髪も洗ってあげるし!」
「よし、じゃあまず、このウェアを脱がしておくれでないかぁ〜い?執事よ!」
「はい、かしこまりましたミカお譲様!」
 ミカにちょっとフザケ心が混じり出したので、翔太は少し安心していた。
ウェアを脱がし、アンダータイツやソックスを脱がし、Tシャツとブラを取り、パンツを脱がしにかかった時、ミカが叫んだ!
「あ!ダメ!パンツはダメよ!」
「え?脱がなきゃお姫様抱っこでお風呂行けないよ。」
「ダメダメダメ!パンツだけはダメ!」
 ミカがこれだけ拒む時は逆に何かある。
「あれ?ミカ、お前、何か隠してないか?」
「無い無い、おしっこはチャンとしてるもん!」
「何で聞きもしないのにおしっこって言葉が出てくるんだ?、何か怪しいなぁ〜」
「も〜お、いいからぁ〜これは自分で脱ぐから、あっち向いてろぉ〜」
 ミカは翔太を押しやると、素早くパンツを脱ぎさって手の中に丸めた。
「さ!抱っこして!お風呂に連れてって!」
 その場を逃れるかのようにミカは太い声を出していった。
翔太はミカをお姫様抱っこしてゆっくりとバスルームに入り、そのままミカの体をバスタブに沈めていった。
そのミカの右手にパンツがしっかり握られているのを見ると
「ミカ、その右手のものは何?お風呂でおパンツ洗うのかな?」
 翔太はちょっと意地悪に聞いてみた。
「う〜ん、もう!しつこいんだからぁ〜!そうですよぉ、お風呂でおパンツ洗うんですぅ〜、さっきおチビリしちゃったんですぅ〜」
 ミカは開き直ったかのようにそう言って、翔太めがけてお湯を飛ばした。
「わ!やったなぁ〜!」
 こうなると翔太もとまらない。
サッとTシャツとパンツを脱ぎ棄てると、ミカの横にわずかに空いた隙間に飛び込むようにして足を着け、そのしぶきをミカに向けた。

   しばらくバカ騒ぎしたあと、翔太はミカを抱っこしながらお湯に浸かり、ポツリと言った。
「なあミカ・・、最近なんかおしっこ我慢しすぎじゃないか?」
「・・え?」
「そりゃ俺がそう言う風に仕向けたってのあるけどさぁ・・、お漏らしするまで我慢したりさぁ〜・・」
 翔太が心配してくれている。ミカはそれがとても嬉しかったが、
「・・そんなことないもん・・・ただ、タイミングが悪かっただけ・・だもん。」
 翔太に心配されて、ミカは思わず嘘をついてしまった。
おしっこを我慢しながらのエッチ以来、我慢していると凄く感じることは翔太にも伝えてあったが、それを期待して我慢を始めると・・何だかウズウズしてくる自分に目覚めてしまい、それから先のことは言えずにいたミカであった。
確かに場所がらやタイミング的に、どうしてもおしっこを我慢しなければならないことは何度かあったが、我慢しているとなんだかゾクゾクしてきたり、ワレメのあたりがジ〜ンと熱くなってきたり、時としてそれがクリちゃんにまで響いてくるようにさえ感じ、ついつい我慢してその感覚を味わいたくなっていたミカであった。
 かつて翔太の言葉に触発され、初めての一人エッチでおしっこが漏れてしまった事で、おしがまの気持ちよさと一人エッチの気持ちよさが完全にリンクし、それが拍車をかけてしまったようだ。
だから翔太と居る時やエッチに発展しそうな時、あるいは翔太に構ってもらえなくて一人部屋で悶々としている時など、ついついおしっこを我慢してゾクゾク・ムズムズする快感と、イッちゃった時のあの凄い快感、そして限界を超えて漏らしてしまった時のあの快感を味わいたくなって、また我慢してしまう、そんなミカになっていたのであったが、翔太にそこまでは言えないでいた。
 ブーツを買いに行った日も、翔太のアパートでエッチに発展するかな?と思い、それが期待となって食事の頃からおしっこを我慢していた。
あの日はたまたまタイミングが悪くて漏らしてしまったが、我慢すればするほど、その後から来る気持ちよさが凄くなる!、そういう期待に支配されてしまっているミカであった。
ただ、今朝の渋滞地獄の1件は事故といえる。
それでも渋滞の前に立ち寄ったPAで、翔太を待たせたくないという理由だけでトイレを済ませなかったという事は、ある意味なにか期待する気持になっていたのでは!?と指摘されると、否定できない気がするミカであった。
 しかしいくら翔太がそういうことが好きだと判っていても、そこまでエッチな女の子になってしまったことを告白するというのは、とても勇気のいることでミカには抵抗があった。
本当は全部さらけ出して甘えたい。そう思う反面、チョットいけないことをしていると言う背徳感もあり、その背徳感は、すべてを告白してしまえば背徳感でなくなって、ドキドキ感が薄れてしまうような、そんな感じさえする。
 自分にはMっ気があるのだろうか?そんなことが頭の中をグルグル巡り、そうなるとミカはそれ以上考えることが出来なくなっていた。
そんなとき、翔太は狭いバスタブの中でエッチを始めようと、ミカのワレメに手を伸ばしてきたが、ミカはまだ頭の中がいっぱいで気が入らず、
「後でいっぱいして!」
 とウインクして翔太をなだめ、バスタブから出た。

 お風呂から上がるとミカはまたヒラヒラのミニスカートを穿き、翔太の腕にしがみつくようにして食事に出た。
館内には和洋中の様々な食事が選べるが、一番の穴場は和食の中で寿司処だと翔太が言うので、クリスマスには多少似合わないがそこへ行くことにした。
そこは翔太の言うとおり意外に空いていて、5分も待つと席に案内された。
 地酒だと言うスッキリした味の日本酒を飲みながら、二人はお寿司の他にカニのお造りなどを頼んでゆっくり食事をした。
翔太は
「今夜は部屋でムフフな関係になるんだからさ、お酒は程々にするんだ!」
 などと言いながら、それでも徳利を3本も空けていた。
売店でクリスマスだからと小さいシャンパンとケーキを買って部屋に戻り、少しまったりとしている所に電話が鳴った。
「あっミカぁ!私ぃ愛美。ねえこれからお部屋行ってもいい?ん、彼も一緒なんだけどさぁ、皆で飲もうよぉ!」
 金子愛美からであった。
そう言えばさっき診療棟でそんな約束をしていた。
でも、せっかく翔太と一緒の夜だからと、ミカはあまり乗り気はしなかったが、せっかく声を掛けてくれているのに断るのもどうかと思って、ちょっとだけならいいかと翔太に聞いてみると、翔太も多少この後のことに気を回していたらしく
「う〜ん、遅くならない程度ならいいんじゃない?」
 と言ってくれた。
「うんいいよ。じゃあ待ってるね〜!」
 ミカはそう言って電話を切り
「いいの?本当に?」
 と翔太に念を押すように聞いてみた。
「まあいいさ、夜は長いしな!」
 そう言ってキスをして、ミカのオッパイを揉みだす翔太。
「あん、そんなのされるとしたくなっちゃうよぉ・やあっ、ポッチ触るなあっ!」
 そう言いながらも抵抗できないのはミカのいつものことであった。
そうこうしているうちに部屋のチャイムが鳴り
「翔ちゃん、ダメ!来ちゃったよぉっ!」
 ミカは慌ててめくれあがったブラを直すと、髪を撫でなおしながら立ち上がり、コンビニ袋に缶ビールやおつまみを満載にしてやってきた愛美と彼氏を迎え入れた。

 愛美の彼氏はスポーツジムのインストラクタをしている27歳の好青年だった。
愛美が通っているジムのイベント・パーティーで意気投合したと言う。
ミカと愛美は昔話で大いに盛り上がり、翔太と彼もスキーの話で意気投合して、持ってきた缶ビールはまたたく間に空になってしまった。
途中で愛美が追加を買いに走り、それも空いてしまったのは11時を回ろうとしていた時であった。
「もうこんな時間、いつまでもお邪魔してちゃ悪いからそろそろ帰るね〜」
 そう切り出した愛美にミカは少しホッとした。
翔太とのラブラブな時間を過ごしたいというのはもちろんだが、それよりもミカはさきほどからおしっこがしたくてたまらなくなっていたのだ。
あまりにも近いユニットバスのトイレでは、翔太だけならまだしも、愛美やその彼氏がいるために恥ずかしくてトイレに行けないでいたミカである。
愛美も行っていないようであったが、おそらくビールを買いに出たときに外で済ませたのではなかろうか。
 二人が部屋を出ていくと翔太は
「ふぅ〜なかなか面白いカップルだね。愛美ちゃんも可愛いし、お似合いだね。」
 と言った。
ミカは、その「愛美ちゃんも可愛いし」が気に入らなかった。
ずっとおしっこを我慢していて、翔太にそのことを言って甘えようかと思った、まさにその時に言われたその言葉にカチンと来てしまい、
「何で?、何でそう言うこと言うのよぉ!きれいな子を見るとすぐ鼻の下のばしてサァ・・さっきだってお姫様抱っこして連れてくしぃ!」
 ちょっとアルコールが入り過ぎたのであろうか、ミカはかなり感情的になっている。
「そんなに愛美が気に入ったのなら一緒に行って飲めばいいじゃん!」
 ミカはそう言い捨てると、ベッドにドスンと腰を下ろしてしまった。
勢いよく腰を下ろしたために、ヒラヒラノスカートは敢然にめくれ上がっている。
 翔太は浮気症ではないが、女の子には優しく扱いは上手い方だ。
確かにミカとは違う愛美のセクシーさや、喋りの中での奔放さに翔太が興味を持ったことは事実であったし、愛美もまた、彼氏が居ながらも翔太の話に乗っていた。
しかしそれは次元が違う話だ。
ミカの気持ちを静めようと、ゴッホとノワールを比べる必要は無いじゃないかと例えようとした翔太だが、今のミカには通じないだろうなと思い
「そんなこと無いよ。愛美ちゃんは可愛いけど・・ミカの魅力とは違うんだよ。俺にはミカが一番素敵だし、ミカしか見てないんだからサ!」
 回りくどい言い方をやめ、素直な気持ちを伝えてミカの髪を優しく撫でた。
「やだ、やだぁ〜っ!愛美がいいんでしょ?お姫様抱っこしたかったんでしょ!」
 ミカは相当あのシチュエーションがお気に召さなかったようである。
それではと、翔太はミカをお姫様抱っこで抱えあげると、部屋の中を2〜3回グルッと回ってからベッドに運び、そっと横たえてから優しくキスをした。
「んんんん、もぉ〜キスすれば私が許すと思ってぇ〜!」
 尚もミカは心を開かない。
「ち・が・う・って。ほら?」
 翔太は最後の手段とばかりに、ミカの手を自分のあそこに持って行った。
「こんなになるのはミカが可愛いからだよ。他の誰にもこんなにはならないさ!」
 優しくミカの顔をのぞき込み、耳元でそうささやいた。
そしておもむろにミカのシャツを脱がせると、優しくブラを外してその胸に顔を埋めていった。
「はぁ〜ぁ・・私だけだよ。ねえっ私だけしかダメなんだからねぇ〜!!」
 ミカの声が甘え声に変わる。
「判ってるって、ミカだけだよ。それにあんな秘密はミカじゃなきゃ・・だろ!!」
 翔太は言い聞かせるように優しくささやきながら、硬くなりかけている胸のポッチを唇で転がし、右手でそっとスカートをめくり上げて、パンツの上からクリト○スを触りだした。
その刺激でミカのおしっこは敢然に限界点に達してしまう。
「あ、あ、はぁ〜ん、だめっおしっこしたいのぉ、それすると漏れちゃう〜ぅ!」
 バスタイムのあとからトイレに行っていないミカ。
そこへもってきて愛美たちと飲んだビールが加わって、ミカの膀胱は破裂寸前まで膨らんでおり、さすがのミカも限界を感じていた。
しかし翔太はそれを無視するかのようにして、器用に手を動かしながらミカを裸にすると、自分もササッと服を脱ぎ捨てて、
「ここではさ、お酒こぼしたって言い訳は使えないもんな!」
 そうささやきながら再びミカを抱え上げ、お姫様抱っこしながら小躍りするようなステップを踏み、バスルームへとミカを運んで行った。
 湿気が残ったままのバスルームはそれほど寒くはない。
お湯を抜いてあった長いバスタブに足を伸ばして腰を下ろした翔太は、そのままミカを後ろ向きで膝の上に座らせて、背中から腕を回してミカの胸の前でクロスさせるようにしてそっと抱きしめた。
「ここなら大丈夫だから安心して!」
 またささやくように耳元で言う翔太。
ミカはそれだけで体中にしびれるような感覚が走っていた。
 やがて翔太の左手が胸の膨らみを、右手がクリト○スを触りだした。
背中越しに手を回されているために、クリト○スを触る指が動くたびに翔太の腕がおなかが圧迫してミカの膀胱は悲鳴を上げていたが、それが凄い刺激になってたまらないミカであったが
「ああん、翔ちゃんのエッチぃ〜」
 口から出た言葉はそれであった。
「何言ってんの、ミカはこうなりたくてず〜っとず〜っとおしっこ我慢してたんでしょ!?知ってるぞ〜っ!」
 言われてドキっとするミカ。
言い返すことができず、ただ黙って翔太に身を任せるだけであった。
「あ、あ…、凄くいいの、それされると……感じる……出ちゃう…」
「いいよ、ミカ、可愛いよ。感じていいからね、漏れちゃってもいいからね・・」
「はぁあ……恥ずかしいこと言わないでぇ…、んぁ、あぅ…ぅ……」
 ミカは翔太の腕の中でもがくように体をくねらせていた。
翔太はその動きに合わせて更に刺激を続け、ミカのワレメからトロトロになっているものを中指ですくいあげると、それをクリト○スにそっと塗りつけ、さっきよりも更に早く細かく指を動かしだした。
「あうぅ翔ちゃん、イッちゃう、もうイッ…あ〜っおしっこも出ちゃうぅぅ……」
 そう叫びながら体を硬直させたミカ。
次の瞬間、翔太の足をまたぐようにして座っていたミカのワレメからおしっこがジワッとあふれ出し、それはすぐに翔太の指を押しのけて吹き上げ、大きな放物線を描きながら、翔太のつま先めがけて勢いよくたたきつけ出していった。
「あ、あ、あっ翔ちゃん凄いのぉ〜、おしっこ感じちゃうのぉ〜」
 ミカの声は狭いバスルームの中で反響し、ジャバババとたたきつけるおしっこの音と不協和音を奏で、その体はビクンビクンと、まるで魚が跳ねるかのようにして翔太の腕の中でのけ反っていた。
翔太はなおもクリト○スへの刺激を続ける。
「くぅぅ…あ…しょ…翔ちゃん……おかしくな…っちゃうよぉぉ……」
 クリト○スに伸びる翔太の腕を抱え込むようにして、ミカはうめいていた。
その声が「あぁあ〜」から「ううぅ〜」に変わり、やがて「はぁん、はぁん」と途切れがちになると、ミカは脱力したようにグッタリとなり、ポタポタとおしっこのしずくを翔太の太ももに垂らしながら、しばらく放心状態になっていた。
はぁはぁと荒い呼吸をするたびに、その小さな肩が上下に動き、翔太の腕にはおなかが膨らんだりへこんだりするのが伝わってきていた。
 しばらくそのままの状態でミカを抱きかかえていた翔太は、落ち着いてきた頃を見計らって少し意地悪く聞いてみた。
「ねえミカ、これ、好きになっちゃったんでしょ?」
「……はぁ…はぁ…知らな…ぃ…」
「何となく判るよ。」
「はぁ…だからぁ……知らないょ…」
 大好きな翔太にされているからこんなに感じてしまう。
でも、大好きな翔太だから、こんなにエッチな子になったなんて思われたくない。
そんな複雑な心の葛藤がミカを取り巻いていた。

 その後二人はいっしょにシャワーを浴び、またミカをお姫様抱っこしてベッドへ移動すると
「愛してるよ、ミカ!!」
「うん、翔ちゃん私も・・・ねえ、来て!」
 抱きしめ合ってゆっくり体を重ね合わせ、そして静かに、時には激しく体を動貸せて、やがて二人は同時に幸せな瞬間を迎えていった。
「ミカ、このままで寝ようか?」
 まだミカの中にいる状態でそう言う翔太に
「うん、このままで寝たい!」
 ミカもそう答え、ふたりは横向きで抱き合ったまま静かな眠りに落ちていった。
明日もいいお天気になりますように・・。



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