皆さんも御存じのように、おしっこは血液が腎臓でろ過されたものです。
これは生きているかぎり絶えまなく製造され続けます。

　うんちと一緒に一般的には「排泄物」という枠の中に囲われてしまいがちですが、その成分ははまったく無菌状態で、体外に出た瞬間にはもちろん飲用しても何も問題がありません。ただ空気に触れると、空気中の微生物と反応して、あの独特のアンモニア臭い匂いがしてくるという訳です。

　絶えまなく製造されるのに、例えば汗の様にいつでも体外に排出する事が出来る訳ではありません。
膀胱という貯水地に一時的に溜められてから、水門を開いて一気に排出されるのです。
ところが、この水門がついている場所が問題です。
水門が普段から人前に出ている場所、例えば顔とか手とかにあるのなら、気兼ねせずにいつでもどこでも貯水地に溜った水分を排出することが出来るのでしょう。
しかし何という事か、それはあのちょっと恥ずかしい秘密の場所についているのです。
そうそう人様の前でお見せする訳にはいきません。
そうです。人は皆そのためにお手洗いへ行くのです。
ところが、お手洗いのない場所でおしっこがしたくなっちゃう事だってあります。
もう我慢が出来なくなってしまったらどうしましょう？

　いざとなったら男性はズボンのチャックを降ろして排出用のホースをちょこっと取り出して溜まったおしっこを出しちゃう事が出来ます。
けれども女性はそういう訳にはいきません。貯水地の中の水分を排出するには、お尻を出さなければなりません。