貴婦人の膀胱




 昔、ある書物で「貴婦人の膀胱」という話を読んだ事がありました。
図書館か本屋の立ち読みで読んだため、本のタイトルは憶えてませんが、同じような話を昨年見つけました。
以下は、その説明文からの引用です。
(文献:昭和大学医学部泌尿器科の先生)

『ちなみに、紀元前のローマ時代では、トイレの状態も不便で「トイレに行かない女性ほど高貴である」とされていました。従って、良家にうまれた女子は小さい頃からおしっこを我慢する訓練をされていて、「立派な女性!?」では1日1回しかおしっこにいかない、つまり膀胱容量 は推測1000ml以上あったと推測されています(貴人膀胱といわれます)。しかしこれは決して良いことではなく、あたりまえですが適当な間隔で排尿した方が「膀胱ならびにじん臓の健康」に良いのです。』

「貴婦人の膀胱」については「MOTOKA」の第9章でも少しふれていますが、女性が人前でお手洗いへ行く事に対するタブーの文化は、人類の歴史の中で、相当古くからあったようです。

 ここで、A子さんにまつわる興味深いエピソードがあります。
私がA子さんと知り合って、まだ間もない頃の話です。
夜、渋谷でデートをした後、成りゆきで、その日はホテルにお泊まりコースとなりました。そのような関係になるのは、たぶんその日が初めてだったような記憶があります。
たしか居酒屋さんのような所で飲んで、それからもう一件別の店へ行って、その後10時過ぎにホテルにチェックインしました。その間(4時間程)私は2〜3回トイレに行っていたのですが、A子さんは一度もトイレに立ちませんでした。(もちろんビールやお酒を飲んでます)
「ああ、きっとこの人は緊張してトイレを我慢してるんだなあ、、、」
と思いながら、ホテルにチェックインしたのを憶えてます。
ところがA子さんはその後、ホテルの部屋に入ってからもトイレには行きませんでした。
部屋に入って、ビールを飲みながらしばらく話をしました。その間も私の頭の中は「A子さん、おしっこ大丈夫なのかなあ?」状態で一杯でした。
眠る前に、彼女はシャワーを浴びましたが、そこのホテルはトイレと浴室が別になっていたので、シャワーを浴びている間にトイレを済ますわけにはいきません。A子さんの後で私がシャワーを浴びて、その後トイレに入った時も、便座にはまだ「消毒済み」のペーパーが巻かれたままでした!

 そして何という事か!A子さんは翌日朝10時にチェックアウトするまで一度もトイレに行かなかったのです!

 最近、A子さんにその事を話したら、その日のヒミツを告白してくれました。実はA子さんはその日、シャワーを浴びながらオシッコをしちゃったそうです。そうまでしても、男性に、お手洗いに行く姿を見られたくなかったのでしょう。何といういたいけない乙女心なのでしょうか。

本文と関係ないけど、おまけ↓
2002.4.7.950ml.mp3

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