由衣の独り言 11(由衣の危機一髪)




 もう夏だもんね。
1年を早いって感じたしたら年だって言われるけどさ、私・・最近早く感じるようになってきてね、なんか寂しいような気がしてる今日この頃・・。
みんなはどう?
 それはさておき、お仕事の方で人事異動があってね、やっとあ〜ちゃんが事業本部に帰ってきたのよさ。
私のいる部屋から廊下を挟んだ斜め向かいの部屋の奥の方にね、窓を背にして机があるのね。
けどね、ほとんど座ってないよ。
なんかあちこち飛び回ってるみたい。
朝は一緒におててつないで出勤するんだけど、帰りは必ず別々だもんなあ・・。
 あ、異動といえばね、私と広報の(木下)朋美は動かなかったけど、ねもっちゃんは昇格して系列会社の渉外主任になっちゃいました。やるう!!
(横山)順子ちゃんも別の系列の方に行っちゃったけど、彼氏さんと一緒の部署になれたので本人は喜んでいたよ。
あと・・ゆいちゃん(小原唯)が一番苦手な営業の配属になって沈んでる。
営業ってさ、いろんな会社を回って業務提携のお話を薦めたり勧誘したりでしょ。
口べたなあの子には辛いのかも知れないね?
それに、先輩の男の人とふたりで回るから、なにかと辛いのかもね?
けどパンツスーツを着こんだ姿はカッコよくてね、なんかハツラツとして見えているよ。
背が高い人はパンツ姿が似合うからうらやましなあ・・。
 そのゆいちゃんのおしがま話は後日報告するとして、今回は私の危機一髪的なおしがま話を披露するね〜。

 あ〜ちゃんの直属の上司だったお偉いさん(仮に大橋さんにしておくね)が、この春に退職されて、伊豆の修善寺にあるホテルの役員になられたのね。
そこの経理を視ることになったんだって。
官公庁で言うなら天下り・・・かな?(笑)
 で、その方から遊びに来いって言われていて、私もそれなりにお世話になっていた人でもあるからって、これまでのお礼かたがた訪問することになって、先日の日曜日に修善寺まで出かけたのよさ。
初めは泊まりがけでって言われていたんだけど、いろんな都合が重なって日帰りになったのね。
まあ私としてはその方が気が楽だから・・よかったあ!!
 東京駅を12時ちょうどだったかな、踊り子っていう特急に乗ったのよさ。
東海道本線に特急が走ってるの知らなかったよ〜。
一応お礼と再就職のお祝いに行くのだからって、あ〜ちゃんはスーツなんか着込んじゃって、私もホルターリボンフレアワンピースなんか着て、ちょっとおしゃれしたのね。
ほんとはミニがほしかったんだけど、お気に入りのがSサイズでも少し大きくてさ、ひざ丈ぐらいになってしまったんだよ〜。悲しいね。
 東京駅で買ったお弁当食べながら楽しんで、2時間ちょっとで修善寺に着いたら大橋さんご夫婦が改札で待っておられて、せっかく来たんだから修善寺を案内してやるって車に乗せられちゃったよ〜。
あちこち連れ回されて、着いたのが修善寺虹の郷公園ってところ。
イギリス村とかカナダ村とかインディアン村とかあって、お花が一杯の大きな公園でね、ロムニー鉄道とかいって、ミニチュアの蒸気機関車が走っていてさ、それに乗れるんだよ。
トンネルとかもあってね、なんか子供に戻ったみたいで楽しかった〜。
 鉄道博物館もあって、あ〜ちゃんたら大橋さんと楽しそうに遊んでた。
知らなかったけど、あ〜ちゃんたら隠れ鉄ちゃんだったんだあ!!
で、あ〜ちゃんたちが楽しんでいる間に私はおしっこに行って、夕方5時頃だったかな、大橋さん宅に到着。
 お座敷に通されて、改めてこれまでのお礼とお祝いの言葉を伝えて・・、私は事故の後遺症で正座が出来ないんだけど、もちろん大橋さんはそのこと知ってくれているから、初めから横座りでOKね。
 しばらくお話していたら、さあ行こうかって大橋さん。
勤めているホテルでゆっくり食事しようって言うのね。
奥さんに車で送ってもらって、まるで宿泊客みたいな感じで大きな部屋に通されて、7時頃まで温泉に浸かってゆっくりしてろって大橋さんが言って、そのまま姿を消しちゃったのね。
せっかくだからって、あ〜ちゃんとふたりで大浴場に行ったんだよ。
家族風呂は無かったけどね。
 30分ほどでお湯から出て、お部屋に戻ってのんびりしていてね、ちょっとおしっこしたくなってお部屋にあるトイレに行ったんだよね。
で、出ようとドアを開けたところへ、大橋さんが天下りした・・じゃなかった、勤めだしたホテルの社長さんを連れてやってきたもんだからビックリ!!
ドアの前で鉢合わせしたからさ、バツが悪かったよ〜。
 で、女は私ひとりで、そのお部屋で宴会が始まったもんだから緊張したよ〜。
けどさあ、お魚がすごくおいしいんだよね。お刺身なんかもいっぱいあって、伊勢エビのお造りまであった。
 大橋さんはあ〜ちゃんのことを、経理マンとして将来が有望だとか、若いのにしっかりしているとか褒めちぎって社長さんに紹介していたよ。
それは私も嬉しいんだけど、この大橋さん、前から私のことを「チビちゃん」って呼んでいたのね。
お酒が入ってろれつがおかしくなってくると「チョビちゃん」って呼ばれているように聞こえてさ、なんかあせっちゃったりして・・。(笑)
けどさあ、私の面接の時からずっと背のこと言う人だったのね。
大きい人に交じって仕事が出来るかとか聞かれたの忘れもしない!!
仕事って背の高さでするもんじゃないやい!!って思いながらも「はい!」なんて素直に返事してた私だったけど・・。(^^)
会社の廊下ですれ違ってもね、いつも「おうチビ!がんばってるか!?」なんて声を掛ける人だったんだよね。
「チビ!」って呼ばれるのは抵抗があったけど、なぜかこの人は憎めなかったんだよね。人柄かなあ・・?

   宴もたけなわ・・なんだけど、私、帰りの時間が気になっていたのね。
帰りは電車で三島まで出て、そこからこだまで帰る事にしてたんだけど、もう9時になるのにお開きにならないの。
私、さっきからずっとおしっこ我慢してて、ちょっとイライラしてたんだわさ。
飲め飲めって勧められてけっこうビールとか飲んでいたんだけど、何となく中座しにくくてさ、この宴会の間、1回もトイレに行ってなかったのね。
男の人ばっかりなのにさ、お部屋のトイレに行くのは抵抗があったもん。
あ〜ちゃんが途中で行った時は、私がお偉いさん二人の肴にされていたし・・。
 で、早くおしっこ行きたいし時間は気になるし・・って思っていたら、それに気がついてくれたのは社長さん。
修善寺の駅を21時38分に乗らないと、三島駅で東京方面の最終こだまに乗れないって大騒ぎになって、あわてて仲居さんにタクシーの手配を頼んだら、ちょうど玄関に1台止まっているから急いで!って言われて、お礼もろくに言えないまま玄関まで走ってタクシーに乗り込んだのね。
私・・おしっこ行ってないのにいっ!!
 ちょっと不安になりながら、それでも修善寺の駅で行けばいいやって思っていたんだけど、けっこう時間がかかって、駅に着いたのは発車5分前・・・。
5分ってすごく微妙でさ、トイレに走って用を済ませて、走って戻ってきてホームに・・なんて、ちょっと足が痛くなっていた私には自信がない・・。
もし乗り遅れたら大変なことになるからって、ここはもう少し我慢して電車に乗ってからでいいやって思ったわけ。
 切符は伊豆箱根鉄道の分も含めて往復が買ってあったから、そのまま改札をくぐって電車に乗って、クロスシートっていうのかな、ふたりがけのシートにとりあえず座ったのね。
お客さんはまばらで、私たちの周りには誰も乗っていなかったよ。
 で、発車してすぐに気づいたんだけど、2両つないでいるこの電車ね、うふふ・・・トイレないんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
それに気がついたとき泣きそうになった・・。(-_-;)
だってね、すごくおしっこしたかったんだよ、ほんと。
ホテルで普通の大きさのグラスに6杯はビール飲んでるし、お魚に合うからって言われて、冷酒もグラスに1杯ほど飲んでたし・・・。
「あ〜ちゃん・・三島までどれくらい・・?」
「ん、30分ぐらいだって言ってたぞ。」
「・・・30分もぉ!?」
「ヤバイのか?」
「・・・うん、おしっこ行きたいよぉ・・」
「どうする、もしダメなら途中下車するか?」
「え・・、けど・・降りたら新幹線に乗れないんじゃないの?」
「まあそうだけど・・、最悪・・東京までの夜行快速があるし・・。」
「・・夜行?」
「ああ、ながらとか言う快速で・・三島で5時間ほど待つことになるけどな。」
「・・・そんなのやだよぉ・・」
「けど、我慢出来るのか?」
「・・・」
 なんてヒソヒソと会話していた私たち。
おしっこ行きたくなってからもう1時間以上が経っていて、飲んだビールなんかがすごいスピードで膀胱に押し寄せて来ているのが分かって、私のおなかは完全にパンパンになっていたのね。
スカートの上からでも丸く膨らんでいるのが分かったよ。
 レールのつなぎ目の振動とポイントでの揺れがね、もう地獄からの誘いみたいに私を責め立ててね、おしがま好きな私でも、このときはもう完全に参ってた。
何度も足を組み替えたり、おしりを少しずらしたり、気を紛らわそうと窓の外を見るんだけど、真っ暗で何も見えなくて、それで余計にイラついたり、スカートに手を入れてふとももを思い切りつねってみたり、とにかくいろんな事をして我慢していたんだけど、なんかそのうちに、息をするのも辛くなってきて・・・
「・・あ〜ちゃん・・」
「ん?」
「我慢出来なくなったら・・いい?」
「え、なにが?」
「・・ここで・・しちゃっても・・」
「え、ここでって・・ここでか?」
「ん・・だってぇ・・」
 修善寺を出てから15分ほど過ぎたころ、じっと座っているのも辛いぐらいになってきた私は、どうしようもなくなってきて、周りに人がいないのをいいことに、そして座っている席が一番後ろであるのをいいことに、おしっこを・・そっとシートに染みこませて・・なんて思ったわけ。
あ〜ちゃんは返事に困っていたようだけど、きっと私がもう限界になっていることを分かってくれたんだろうね、何も言わずにコクッとしてた。
 私はスカートだけは守りたかったから、力のバランスを崩さないようにそっとお尻の方のスカートを引っ張り出して、直パン状態にして準備OK!!
ほんとはパンツも脱ぎたかったけど、座ったままでは脱ぎにくいし、立ち上がって堂々と・・なんて出来ないもんね。
 けどさ、いざしようと思ってもね、そんなに簡単にできるもんじゃないよ。
頭の中では「おしっこするんだ!」って分かっているのに、体が緊張していてさ、どこにどう力を入れたら出来るのかさえも分からなくなっていたのね。
なんとか精神を統一して「おしっこする!おしっこする!」って繰り返し思って、だんだん緊張が弱まってきて「さあっ!」と思ったら、次の駅に停車しちゃったんだよぉ!!
 まさか停車中にやっちゃうと音で気づかれるかも知れないって思ってさ、グッと堪えていたんだけど・・、私の思いは無惨にも打ち砕かれてしまったのだ〜!
その駅で人が数人乗ってきたんだよ〜!
で、ひとりのおじさんが2列前に座っちゃったんだ〜い。
 電車はすぐに走り出したんだけど、どうしよう・・どうしようって、私なかなか決心が付かないでいたんだよね、
そしたらすぐまた次の駅に着いて、そこでもまた数人の人が乗って来て、なんてことでしょう、通路を挟んだ反対側におばさんが座ってしまったんだよ〜。
もうだめっ!こんなに周りに人がいたらおしっこできな〜いっ!
完全に涙目になっている私をのぞき込んで、あ〜ちゃんは心配そうな顔してた。
 それからも駅に着くたびに人が乗ってきて、二人がけのシートにほぼひとりづつ座ってしまったよ〜。
おしっこがしたくてしたくて、たまらなくなったからしてしまおうって思ったのに、これじゃあ絶対に出来ない・・・。
こんなだったら、もっと早い内にしておいたら良かったって後悔する私だったけど、冷静になって考えたらさ、次々にあれだけの人が乗って来るからさ、きっとにおいとかで気づかれちゃうよね?ビール飲んだ後だし・・。
あ、シートに吸い込みきれなくなったおしっこが床を流れていくからさ、それで気づかれちゃうかもね?
 完全にウロが来てしまった私は、もうどうしようもなくなって次の駅で途中下車してもらおうかと思って、その事をあ〜ちゃんに言おうとしたら、あと5分ほどで三島だって言うのね。
ここまで我慢したんだったら、もう5分ぐらい何とかなる、いや、なんとか我慢しないと大人じゃない!!なんて思ってさ、私はまた戦いのまっただ中に踏み込んでいった訳よ〜!!

 自分の頭ぐらいの大きさまで膨らんで、カチンカチンに堅くなったおなかを抱えてさ、私はあ〜ちゃんに手を引かれて電車を降りたのね。
新幹線の発車まで10分しかないの。
けど、もういつ漏れ出してもおかしくない状態の私がさ、シャキシャキ歩けるわけないじゃん!
おまけに・・足もちょっと痛い・・。
 完全に体をくの字に曲げてしまって、すり足状態でしか歩けないのね。
おしっこの出口を押さえていたいけど、人がそれなりにいる出来なかったんだけど、歩いているのは一番うしろだから、通路で行き違う人がいないときは、グッてスカートの上から押さえたりして、しわくちゃになるほど押さえながら、もうとにかく必死で・・泣きながら歩いていたことだけ覚えてるよ。
 もし新幹線に乗り遅れたらごめんねって、何回も何回もあ〜ちゃんにさ、うわごとみたいに言い続けていたよぉ。
 歩いているときはまだ何とかなったんだけど、新幹線ホームへのエスカレーターに乗った時ね、立ち止まったら漏れ出しそうで、じっとしていられなくてさ、おもいきり体を揺すって足踏みしてた。
けど、なんかチョロッて来ちゃったような気がした・・っていうか、もうおしっこの出口付近はずっと力を入れていたからさ、しびれたような感覚しかなくって、そうなのかどうかも分かっていなかったし、押さえている手が汗ばんでいたからそう思っただけなのかも知れないけど、とにかくそんな気がしてね、どうしようって思っていたら目の前が白くなってきて、エスカレーターの上で座り込みそうになったんだけど、あ〜ちゃんの腕にしがみついていたから、かろうじてそうならなくて済んだんだよ。
たぶん我慢しすぎて貧血状態になりかかっていたんだよね。
 発車のベルが鳴っている状態で、とにかく一番近いドアに飛び乗ったのね。
乗った瞬間にドアが閉まったよ〜。
んでふと見たらさ、連結器の向こう側に夢にまで見たトイレがある〜〜!!
それ見た瞬間ね、いっぺんに気が緩んじゃって、ついにチョロロ・・って感じが今度はハッキリとわかったのよさ。
「あああおしっこっ!」
 なんかそんな言葉を口走ったように思う。
私はあ〜ちゃんの手をすり抜けるようにして、両手で押さえながらヨチヨチとそこまで歩いて、力任せにドアを開けたのね。
和式の方だった・・。隣の個室は洋式なんだろうけど・・今さら隣へ移動する余裕なんてないじゃん!
左足がまだ安定していないからさ、揺れる車内で立つのは怖いんだけど、それどころじゃないからって1段あがって、お尻の方からスカートを上げようとしたその時、ポイントを通過する揺れがかわいそうな私を襲ったのよさ。
よろめきかけた私はさ、あわてて腰を落として手すりをつかもうとしたんだけど、これまで経験した事がないほど膀胱が膨らんでいるからさ、しゃがんだらおなかがすごく痛くなるのね。
おまけに圧迫されたからかな、まだパンツも下げていないのにチョロロ・・って出始めちゃって、パンツの中に広がっているような感じがして・・、けど揺れているから立ち上がってパンツおろすのが怖くて、もうどうしようもないからさ、左手は手すり、右手はスカートの中に入れて、そのまま思いきりパンツを横へずらして・・ずらションだ〜いっ!!
私には長めのスカートだったからさ、おしりの方が垂れたままなんだけど、もうどちらの手も離すことが出来ないのよさ。
 しゃがんで圧迫されたおなかが痛いのに、早く全部出し切りたいのに、おしっこはチョロロ・・チョロロとしか出てくれないのね。
勢いがないからそのほとんどがお尻の方へ伝っちゃう・・。
左足をかばうために重心は少し右に寄せてるでしょ。そんでもってパンツも右にズラしてるからさ、伝ったおしっこが全部パンツに染み込んていっちゃって、もう泣きたくなったよ〜。
もうね、これまでで最悪のパターンね。
 とにかく早くおしっこを出し切りたくて、ちょっと力んでみたらさ、おなかがキリリッて痛くなるからダメで、私ったらどうなっちゃうんだろうってすごく不安になって、表で待ってくれているあ〜ちゃんに「助けて〜っ!」て声を掛けそうになっていたよ。
 そうこうしているうちにね、少しずつおしっこの流れが強くなってきてね、それはいいんだけど、まだ前には飛んでくれなくてさ、パンツをつかんでいる右手にまで伝って来ちゃったのね。
もう悲しくて鼻水をすすっていたら、やっとシュイィ〜・・って、本来のおしっこになってくれて前に飛びだした〜!!
けどパンツを引っ張りすぎていたのかな、右の方へズレてしまって、思いっきりハミションだ〜い!
あわてて引っ張るのを少し弱くしたらまっすぐ前に飛び出した〜。
んとね、ビシュウゥーって勢いで、これまで見たことがないような太いおしっこになってるの。
なんか、一番太いところは3センチ以上あったんじゃないかなあ・・?
 勢いがついたら音もすごくてね、表で待ってくれているあ〜ちゃんにもマル聞こなぐらい響いて、跳ね返ったしぶきがクツとかハイソにまで引っかかってすごかったよ。
あんまり勢いよく出るもんだから、おしっこの穴・・(恥)・・がね、ちょっと痛いように感じるのね。なんか・・すれているような痛みっていうか・・・。
んで、いつまでたっても終わってくれないんだわさ!
計った訳じゃないけど、1分ぐらい続いたように思うよ。
 やっとおしまいのポタポタになって、私ったら思わず大きな溜息をついてた。
そしてなんか急に体中が熱くなってきたんだよね。
きっと膨らんだ膀胱に押さえつけられていた血管が開いて、血流が良くなったからだろうね?
 で、さあ後始末・・なんだけど、備え付けのペーパーホルダって右手用に着いてるじゃん。
私の右手はパンツを持ってるから離せない。左手は手すりを・・って、これどうする?
で、恐る恐る左手でペーパーを引き出そうとしたらさ、ちょうど列車のすれ違いの風圧がバーンって響いて、少し揺れちゃったんだよね。
ビックリした私は思わず右手を手すりに持っていったもんだから、手から離れたパンツがぁ、まだ濡れているおまたにベチョって。あははぁ〜ぁ・・。(@_@):
 私ったらやってることがマンガだよね。
けどここまで追い詰められちゃうと、もう逆に開き直れるもので、吹っ切った私は立ち上がると一段下りて、濡れてしまったパンツだからいいやって思ってさ、スカートはフレアだけどけっこう長めだからって、はい、脱いじゃった。
んでペーパーにくるんで汚物入れにポイッ!
あとはあ〜ちゃんにバレないようにすればいいからってね。
んで、自分とはみ出したおしっこの後始末をキチンとした私。
 表で待ってくれていたあ〜ちゅんは、やっぱり音がすごかったって言ってた。
ウソかホントか、ちょうどその時に車掌さんが通りかかったなんて言って、私を恥ずかしい思いにさせるんだもんね。
この男はきっとサドだあ!!
 おなかに痛いような違和感がずっと残っていてね、膀胱炎になったんじゃないだろうかって心配になって、あ〜ちゃんにそのこと話したら、とにかく水分をたくさん摂れって言ってね、車販でお茶を2本も買ってくれて、それをガブ飲みしたよ。
おかげで東京に着く前にもう一度おしっこしたくなってトイレに行って、家に着く頃にもまた行きたくなって、この日は寝るまでの間に何度もおしっこに行ったらさ、どうやら膀胱炎は免れたみたいでホッとしているんだよ。
んと、おしっこの出口・・もね、はじめはちょっとすれたような痛みを感じたけど、2回目以降はもう感じなくなってさ、これもホッとしてるよ。

   おしがま好きな私だけどさ、ほんとにこの日は死ぬ思いだったよ。
たぶんこれまでで最大のおしがまだったと思うのね。
お漏らしせずに済んだのは、まわりに人がたくさんいたからだろうけど、もし新幹線に乗り遅れてしまったら、きっとそのホームでお漏らし・・だったろうね。
えっとぉ、ビールの普通のグラスが180ccだとしたら、それを6杯で1りっトル超えてるじゃん!
そんでもって冷酒を180cc飲んでるから、おなかが自分の頭ぐらいの大きさまで膨らむのも無理ないよね。
 ヒヤヒヤした出来事だったけど、なんかいい思い出になっちゃったよ〜。
みなさんはこんな事にならないように気をつけてね〜!!


byチョビ

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