姉のおしがまデートの話を聞きながら、由衣は熱くなっていた。
と同時に、いつも幼い幼いと言われていたが、実は姉の方が自分よりもオクテであることに、少し優越感を感じていた。
(へへん、私の方がデートの経験は早いや!)
「だからさ、由衣もデートの時に困ったんじゃないかなってさ。」
優しそうにつぶやく麻衣。
「うん、実は私もね・・・。」
「あ〜っやっぱり!!」
麻衣はうれしそうに笑った。
そして、由衣がおしがまデートの話をすると、麻衣は聞き入っていた。
「私たちって似たもの姉妹だね。」
二人は布団の中で笑っていた。
「でさあ、お姉ちゃんの初体験って、その男の子?」
由衣がおそるおそる聞くと、
「ちがうよ!誰があんなやつと!!」
麻衣は少し怒ったように答えた。
「へえ・・じゃぁ誰と?いつごろ?」
「ふふ、ナイショ!」
「あ、まさかまだだったりして!」
「冗談!もう23歳だよ。」
「だって、歳に関係ないじゃない!」
「由衣こそまだでしょう!?」
「ううん、由衣はもうアダルトだもんね!」
「ほんとかなあ?」
「ほんとだもんね!」
「信じられないよ。」
「どうして?」
「だって、おっぱい小さいし・・・。」
「・・・」
「幼児体型だし。」
「もう、バカにしてっ!」
言い合っているうちに、由衣は初体験を告白しなければならなくなった。
しかし姉に気を遣ってか、それが高2の冬だと言うことは避けてしまったが、おしがまエッチであったことを言ってしまった。
「おしっこしたいのにエッチしたのぉ!?」
「だって・・成り行きでそうなってしまったんだもん・・・」
「あんた、絶対に漏らしたでしょう!」
「そんなことしてないよぉ、ガマンしてたもんね。」
「ふ〜ん、やっぱ似たもの姉妹だねえ。」
「え・・?」
「ん?」
「ひょっとしておねえちゃんも!?」
「ふふ・・、私は初エッチの時ではないけどね。」
「へえ、ね、いつの事?」
「ん・・・割と最近かな・・・。」
「聞かせて、聞かせて!」
「もう、由衣ってけっこうエッチになったねえ。」
「お姉ちゃんの妹だもん!」
「こらっ!」
※*・*※・※*・*※・※*・*※・※*・*※・※*・*※
麻衣の就職が決まり、配属が大阪支店になった。
麻衣は躊躇したが、好きで選んだ仕事だけに場所は関係ないと、慣れない大阪でがんばっていた。
1年が過ぎたころ、慰安旅行の話が持ち上がり、麻衣はその世話係、親睦会の役員であった。
旅行代理店に依頼して計画を練っていたある日の夕方、
「あ、小原さん!」
心斎橋で声を掛けられた。
旅行代理店の営業マン中野であった。
「あ、こんにちは、」
「今お帰りですか?」
「はい、」
「お時間あったらお茶でも・・・」
営業マンのノリで、麻衣は誘われるままに喫茶店に入った。
そのことがきっかけとなって、麻衣は中野に心を惹かれるようになり、交際するようになっていった。
営業マンだけあって、中野は朗らかでノリがいい。
不規則な休みをうまく使って、麻衣をいろいろと連れ出してくれた。
3ヶ月ほど交際が続き、いつしか麻衣の心に、
(この人といっしょにいたい!)
そう言う気持ちが芽生えていた。
慰安旅行で訪れた能登和倉温泉。
宴会の設定も料理も、それなりに満足のいく内容で、皆からの評判もよく、麻衣は中野の手配が完璧であることに感謝していた。
ねぎらいの言葉をかけられ、勧められるままにビールを飲み、麻衣は少し酔っていた。
二次会のラウンジに移動する。
カラオケがうるさい・・・
上司がいやらしい目つきで浴衣の裾を見ている・・・
飲み慣れない水割りがおいしくない・・・
たばこの煙がいやだ・・・
気分が悪くなり、麻衣は少し冷たい風に当たろうと、ひとりラウンジを出た。
ロビーで少し休んだ後、おみやげ物を物色してウロウロしていると、
「だ〜れだ!」
いきなり後ろから目かくしをされた。
スーツから浴衣に着替えた中野であった。
「あ、今日はいろいろありがとうございました。」
麻衣がお礼を言うと、
「いえいえ、かわいい麻衣ちゃんのためなら!」
いつもの調子でおどける中野。
「添乗員までするとは思わなかったわ。」
「いや、急きょやらされたんだよ。」
「誰かの代理?」
「んー、まあそんなとこかな。」
「たいへんねえ。」
「いや、かえってよかったよ。」
「ん、どうして?」
「麻衣ちゃんの浴衣姿も見れたし・・・」
「もう!」
麻衣は恥ずかしくなり、浴衣の襟元をなおした。
「もう今夜は無罪放免だよ!」
中野が麻衣に言った。
「あ・・」
麻衣はドキッとした。
(誘われてるのかな・・・?)
見つめる麻衣に、
「ちょっと夜の海を見に行こうか!」
中野は麻衣の手を取って玄関に向かって歩き出した。
静かに打ち寄せる波内際を、麻衣はドキドキしながら歩いていた。
浴衣姿の宿泊客が数人、同じように散歩している。
しばらく歩いて、木立の中に来た。
木陰でキスを受ける。
何度もキスはしていたが、今夜のキスは熱いものがこみ上げてきた。
麻衣の下腹部に堅いものが当たる。
(中野さん、感じてるんだ!)
麻衣は恥ずかしくなってきた。
しばらく抱き合っていたが、飲んでいたビールと、11月の能登の夜という寒さで、麻衣はホテルを出たときから尿意を感じていた。
「寒いから戻りません?」
「うん、そうしようそうしよう!」
中野はおどけて言った。
ホテルに戻る途中、
「ねえ、添乗員ってどこで寝てるの?」
麻衣は興味があって聞いてみた。
「ああ、ホテルによってまちまちだけどね・・・」
「布団部屋とか?」
「あはは・・まさか!」
「ちゃんとお部屋があるんだ?」
「うん、特にここのホテルの部屋はいいよ。」
「へえ・・・」
「旅行代理店あっての温泉街だからね。」
「大事にされるのね。」
「そういうこと!」
ロビーまで戻ってきて、トイレに行ってくると言おうとしたとき、
「ちょっと部屋を見に来るかい?」
中野に誘われた。
「え、行ってもいいの?」
「ふつう部外者は来ないけどね、麻衣ちゃん興味があるみたいだから。」
「うん、見てみたい。」
言い出した手前、麻衣は中野について行くことにした。
大浴場に続く廊下の途中に、「関係者以外立ち入り禁止」と張られたトビラがあり、そこを入ると、狭い廊下の両脇にそれらしい部屋がいくつか並んでいた。
バスの乗務員の人たちも、この一角で寝ているという。
「ここだよ。」
ドアに「阪○交通社様」と張られたその部屋は、何の装飾もされていない10畳ほどの和室であった。
一応縁側もあり、洗面設備とトイレはある。
すでに布団が敷かれていた。
「混んでいるときはここで数人が雑魚寝するんだ。」
「ふ〜ん・・」
「今夜は個室だよ。」
「そうなの?」
麻衣は部屋の中をキョロキョロ見回していた。
中野は布団を隅の方に引きずると、
「飲み直そうか?」
と言って、冷蔵庫からビールを取り出した。
「わたしはもうあんまり・・・」
麻衣はそう言ったものの、楽しそうに栓を抜く中野に勧められて、テーブルに着き、グラスを傾けた。
楽しそうに話す中野の柔らかな口調がたまらなく好きな麻衣。
旅先の雰囲気がそうさせるのか、それとも、すでに入っているアルコールのせいなのか、麻衣は尿意のことも忘れ、いつになく大胆になり、浴衣の裾が乱れていることを気にしなくなっていた。
「麻衣ちゃん、そんなに見せつけられたら襲っちゃうよ!」
横座りしている麻衣の裾がはだけて、太ももがパンティーラインギリギリまであらわになっていた。
「あ・・見えた?」
「い、いや・・まだ・・」
「見たい?」
「え・・そりゃ・・」
「・・・いいよ」
「えっ?」
麻衣は完全に酔っている。
勢いで裾をめくり上げた。
当然中野にはパンツが見えているだろう。
「大胆だなあ。」
「中野さんならいい!」
「・・・麻衣ちゃん・」
「好き!」
「うん・・こっちへおいで!」
中野は麻衣を抱き寄せて、あぐら座りの上に横向きで座らせた。
麻衣の右のお尻に堅いものが当たる。
中野の暖かい体温が右半身に伝わり、その大きな胸にもたれるようにして、麻衣はうっとりしていた。
なにやらしゃべっている中野の言葉が、かすかに聞こえる波の音と混じって夢のような和音を作っている。
「ほんとに・・いいの?」
中野が聞いたように思える。
麻衣はコクッとうなずいた。
中野の右手が、浴衣の襟を割って胸に触れてきた。
ブラジャーの上からではあるが心地よい。
「好きっ!」
麻衣は顔を横に向け、中野にキスした。
「俺も麻衣ちゃんが好きだ!」
しばらくキスしながら、中野は麻衣の胸をさすっていた。
胸の奥からジーンと熱いものがこみ上げてくる。
やがて中野は、麻衣を抱いたまま立ち上がり、隅に押しやった布団の上に麻衣を横たえた。
アルコールのせいか、麻衣は雲の上にいるような感覚でいた。
中野の手が帯をほどき、浴衣を開いている。
背中を持ち上げるようにしてブラジャーのホックをはずすと、浴衣と一緒に麻衣の身体から抜き取った。
麻衣は下着一枚の格好にされたが、胸を隠すこともせず、だまって目を閉じていた。
ほてった身体に冷たい布団の感触が心地よかった。
「きれいだね麻衣ちゃん!」
中野の言葉がうれしくて、麻衣は抱きついていた。
キスをされ、愛撫され、夢のような柔らかな気持ちでいた麻衣であったが、中野の手が下腹部をさすりだしたときに現実が襲った。
(あ、おしっこっ!)
この部屋に来たとき、かなり尿意があった。
ビールを飲み出した頃ころ、それはきつくなっていた。
しかし中野との甘い雰囲気の中で、麻衣はいつの間にか尿意を忘れていた。
それほどいい雰囲気になっていたのであった。
が、手が下腹部を圧迫したとき、激しい尿意が呼び戻された。
(え・・うそっ・こんなときにぃ!)
麻衣は焦った。
が、中野の手が止まるはずもない。
(ガマンしよう、中野さんその気になってるもん・・)
中野の手と唇が動くたびに、麻衣に快感と強い尿意が押し寄せる。
(大丈夫!ガマンできる!!)
麻衣は自分に言い聞かせていた。
知らず知らずのうちに、太ももをすりあわせる麻衣。
が、その足を割られ、下着越しではあるが、敏感なところに手が来たとき、思わず身体に力が入ってしまった。
(あ、ひょっとして・・・やばい!??)
(だめ、ガマン!!)
足をすりあわせることができなくなり、頼りなくなった下腹部。
パンツの中に手が入ってきた。
その手のひらがパンパンになっている膀胱を圧迫する。
「あ、いや・・・」
思わず声が出てしまった。
「もうこんなになってるよ。」
中野がうれしそうに言ったが、麻衣はそれどころではない。
触られることと、膀胱を圧迫されていることで、一気に押し寄せた尿意は、もうガマンできる状態を超えていた。
「あ、ちょ・・ちょっと・・・」
麻衣は無意識にもがいていた。
その動きを利用してか、麻衣のパンツが脱がされてしまった。
「あ・・いやーっ」
思わず叫ぶ麻衣。
「かわいいよ、ステキだ。」
中野の息が荒くなっている。
(どうしよう、おしっこっ!)
麻衣はパニックになりかかった。
(どうしよう、いまさら・・・いまさら言ったら・・かわいそう!)
麻衣が最後にトイレに行ったのは、宴会終了の少し前であった。
そのあと二次会のラウンジに行き、中野と浜辺を歩き、今ここにいる。
どれほどに時間が過ぎているのかわからないが、かなりビールを飲んでいたし、浜辺で身体も冷えていた。
許容量を超えるほどの液体をため込んでいる事実を意識しないほど、麻衣は中野とのムードに酔いしれていたのであった。アルコールの作用が、それを助長させていたのかもしれない。
あれこれ思いめぐらしている間にも、中野の指は動き回っている。
いったん目覚めた尿意は、けんかごしに麻衣を責め立てる。
足を開かれたことで、さらに我慢しづらくなる麻衣。
(言わなくちゃ・・・)
強烈な尿意と快感が麻衣を包み混む。
(言わなくちゃ!)
尿意が快感を上回った瞬間、
「あ、だめっ、やめてぇ!」
麻衣は身をよじった。
もだえているように思ったのか、中野の動きはますます激しくなっていく。
「やめてっ、ほんとにやめてえぇ!!!」
叫ぶ麻衣に、中野は驚いて動きを止め、
「どうした?」
と、優しく声を掛けた。
「ご・・ごめんなさぃ・・」
麻衣はそれ以上言えない。
せっかくいいムードになっていて、それをぶちこわすであろう言葉を、どうしても口に出せない。
指の動きがなくなったことで、麻衣は少し緊張を解くことができた。
肩で息をしている麻衣をのぞき込むように、
「どうしたんだ?」
そう聞きながら、中野の指が再び動いた。
「やめてぇ、漏れちゃうっ!
麻衣は悲鳴のような声を出した。
緊張を解いていたそこが、いきなり刺激されてしまったのだ。
ジュビ・・・
あきらかに何かが飛び出した。
「ああっ」
身を固くする麻衣。
「え・・?」
中野も気づいたのであろうか、一瞬指の動きが止まった。
「ご・・ごめんなさ・・」
「・・・?」
「もう・・もうガマン・・できないのぉ!」
「え・・・?」
「お・・おしっこ・・行かせて!!」
ついに言ってしまった麻衣。
やや間があって、
「これ、麻衣ちゃんのおしっこかぁ?」
中野がキラキラ光る指をかざした。
「いや〜ん!」
麻衣は顔を覆うしかない。
「はは・・ビール飲んでいたもんなあ、ごめんごめん。」
中野が笑いながら麻衣から離れた。
そして、
「ここが満タンなんだ。」
言いながら麻衣の下腹部の上に手を置いた。
「ひゃっ!」
麻衣は悲鳴をあげ、
「お、押さえないでっ!」
「はは、そんな意地悪しないよよ。さっ!」
中野は麻衣の首に手を回し、起こそうとした。
しかし・・・
麻衣は起きあがれない。
快感と、極限まで膨らんだ尿意が作用して、力を入れられない。
起きようとすると、ジュワッ・・とあふれ出そうとするものがあった。
「あ・・あの・・・」
「どうした?」
「あの・・起きれ・・ない・・」
「おやおや、甘えんぼさんだなあ。」
中野はニコニコしながら麻衣の手を引こうとした。
ジワ・・・
「あっ・・待ってっ!」
「ん?」
「だめ・・で・・でちゃうぅ!」
聞き取れないほどの小さな声であった。
「おいおい、困った子だなあ!」
麻衣は恥ずかしくてたまらない。
しかし今はそれどころではない。
あきらかに吹き出しかけている濁流を、必死で食い止めるのが精一杯であった。
「よいしょ!」
中野が麻衣を、お姫様だっこで抱え上げた。
「ひゃっ」
急に抱え上げられた衝撃で、一瞬緊張のバランスが崩れた。
ジュワワァ・・
先ほどよりも多くの噴出を感じる麻衣。
「ああ、だめだめだめぇ、出てるぅ!!!」
麻衣は夢中で中野の首にしがみついた。
「まだガマンしろよ!」
そう言って中野は麻衣を抱えたままトイレに移動する。
片足で洋式便器のフタを跳ね上げると、麻衣を座らせようとした。
幸い抱きかかえた向きと便器の向きが同じで、スムーズに座らせることができた。
「あ・・いや〜ん!」
そのとき麻衣の膀胱は一気に収縮を始めた。
お尻に便座の冷たい感触が触れるのと同時であった。
「あ・・あ・・あ・・」
麻衣はうわごとのような声を出していた。
始めチロチロとこぼれるようにあふれていたそれは、やがてシーという音と共に激しく流れ出した。
「はああ・・」
ため息が出る麻衣に、
「気持ちいいか?」
中野の声。
麻衣は中野がすぐ横で見ていることに初めて気づき、
「見ないでよぉスケベ!」
と叫んで顔を覆った。
素っ裸で見られながらおしっこしている・・・
麻衣にとって、こんな惨めなことはなかった。
いい雰囲気になっていたのに中断させ、申し訳なさと恥ずかしさ、麻衣はいたたまれなくなっていた。
「かわいいな、麻衣!」
そういって中野はトイレから出て行くと、静かにドアを閉めた。
「アホォ!!」
麻衣は慣れない大阪弁で叫んだ。
すべて終わった麻衣であったが、出て行く勇気がない。
涙があふれていた。
5分ほどそうしていただろうか、ゆっくりとドアが開けられ、中野が入ってきた。
顔を上げられない麻衣。
「いつまでおしっこしてるの?」
冗談っぽく言う中野であった。
「俺もしたいからさ、早く代わってよ。」
中野の明るいノリで、麻衣は少し気持ちが落ち着いていくのであった。
布団にできた小さなシミを冗談ぽく冷やかされ、おしっこしている姿の感想を聞かされながら、麻衣は中野に愛された。
二度も愛された麻衣が自室に戻ったとき、すでに午前2時を回ったおり、誰も麻衣が帰ってきたことに気づくでもなく寝息を立てていた。
※*・*※・※*・*※・※*・*※・※*・*※・※*・*※
麻衣の話は真に迫っており、聞き入る由衣は体を熱くして、ついつい指がいたずらしそうになる衝動をこらえていた。
息づかいが荒くなっている由衣に、
「ふふ、由衣、聞きながら感じてるんでしょう!」
姉にズバリ指摘され、由衣は赤くなった。
「そっ、そんなことないもんっ!」
あわてる由衣を見つめながら麻衣は、
「このスケベッ!」
と言いながら、人差し指で由衣のおでこを突いた。
(似たような事してるけど、やっぱりお姉ちゃんの方が大人だよ!)
由衣はヘンに納得していた。
が、麻衣の話はこれで終わりではなかった。
つづく