由衣の独り言




 考えてみたら私ってさ、けっこう波瀾万丈・・ってほど大げさじゃないにしても、変化がありすぎな2年間を送ったみたいだよね。
もう人妻になったわけだけど、そのことを振り返るとさ、社内恋愛から始まって、順調におつきあいできて、その彼が関連会社に期限付きの出向になって、そのときに入籍。
初めひとりで留守を守っていたけれどさ、体調を崩したりして、心配した彼の両親のすすめで・・彼がいない彼の実家での同居生活が始まって、こういうのって、女マスオさん状態っていうのかなあ?
 とりあえず今は落ち着いているんだけど、300キロほど離れたところにいる彼に会いたくて、月に2回は新幹線と在来線を乗り継いで・・
片道3時間もかけて会いに行く。
もちろん彼も帰ってきてくれるけど、それがおもしろいんだよ。
彼・・っていうのもおかしいなぁ・・旦那さん・・・も似合わないし、やっぱり普段通りの「あ〜ちゃん」でいこう・・・の実家なんだけど、元々あ〜ちゃんの部屋だったところに私が転がり込んだもんだからさ、あ〜ちゃんは実家に帰ってきても部屋がないの。
この部屋は洋間でシングルベッドしか無いから、いつもあ〜ちゃんはお座敷で寝ているんだもんね。
夫婦になったのに一緒に寝られないって・・何か変だよね。
時々私のベッドに潜り込んできたりするけど、ご両親とかお義兄さん夫婦の耳が気になってさ、私はその気になりにくいんだもんなあ・・。
 けど、お正月休みの間だけは事情が違っていた。
お正月はけっこうお客さんの出入りがあるので、お座敷にあ〜ちゃんがいると邪魔になるからって(笑)、近くのビジネスホテルを利用することになったのよさ。
もちろん私も一緒に!
12月30日から1月2日までの4日間だけどね。
私ってば、なんか期待しちゃって・・自分で自分が恥ずかしかった・・。
なのにね、30日、帰省ラッシュとは反対向きに帰ってきた割には混んでいたそうで、夜遅くに帰ってきたあ〜ちゃんはさ、かなり疲れていたみたいですぐに寝ちゃった・・・。
 大晦日は実家の大掃除のお手伝いとお料理の準備でバタバタしていて別行動。
夜になって、はじめてゆっくりする時間ができて、実家で年越しそばをいただいた後、ホテルに戻ってシャワーとかして・・
けど疲れていたのかなあ・・今度は私の方が睡魔に襲われてさ、年忘れエッチしないまま寝ちゃったんだよね。
ああ・・締めくくりだったのにい!!

 元旦はあ〜ちゃんの家族全員が集まって、おとそで新年のお祝い。
すぐにビールとか水割りが出てきて、もう朝から家内宴会。
その勢いで初詣に出かけることになったけど、雪が降っていたでしょ。
かなり寒い中を出かけたからさ、やっぱりおしがまになっちゃった。
厚着はしていたけど、やっぱりお酒とか飲んだ後ってさ、来るよね。
神社はもちろんだけど、駅のトイレもいっぱいでさ、仕方ないから電車に乗って最寄り駅まで我慢して、今年初のおしがま実行!(笑)
ご両親とお義兄さん夫婦とは神社で別れて、あ〜ちゃんとふたりきりだったのでさ、ピョンピョン跳ねて我慢してた。(笑)
 夜は義父や義兄の仕事関係の人たちが集まって大宴会。
私も接待係をしたのよさ。
と言っても最初だけで、すぐに一緒になって飲んでいた・・・。(笑)
でもさ、調子に乗って騒いだもんだからさ、ホテルに戻っても眠くて眠くて・・・
あ〜ちゃんが帰ってきてからもう3日目なのに、またエッチしないで寝ちゃたよぉ。グスン・・・

 翌日は私の実家へ新年の挨拶!!
結婚するとさ、両方の家族が増えるわけで、その両方に挨拶回りしないといけないから・・けっこう大変だよね。
片方がうんと遠くだったらさ、電話だけで済むのにね。
来年はきっと帰りま〜す・・なんて言って・・・。
 上野駅の構内で立ち食いそばを食べて、常磐線に乗って柏へGO!
実家に着いたら麻衣姉ちゃんとその彼氏さんも来ていた。
あ〜ちゃんと彼氏さんは初対面だったんだ。
無口なあ〜ちゃんと、仕事柄よくしゃべる彼氏さん、対照的でおもしろかったよ。
パパさんはずっと上機嫌で、いっぱいお酒を飲んでいたよ。
麻衣姉ちゃんも今年中に結婚するんだって。
だから二人の息子ができたって喜んでいた。
けどさ、ほんとはふたりの娘が出て行ったってことになるんでしょ?
きっと寂しいのを「息子ができた」に置き換えていたんだろうね。
 んでさ・・・
帰るときね、麻衣姉ちゃんたちがまだ残っていたからかもしれないけど、けっこうあっさりした感じで見送られてさ・・・
なんか物足りないって言うか、寂しいっていうか・・・
まあ私はもう小原家の人間はなくて松本家の人間だから・・そういうものなのかな・・・?
 おなかいっぱいだったから、かなりの距離だけど柏駅まで歩いたよ。
見慣れていたはずの町並みだけど、少しずつ変わっていってるね。
駅前でコーヒーブレイクしてホテルに戻ってきた。
 んとねえ・・
おしっこしたかったんだ。
柏駅で快速を待っている間に冷えたのかなあ、そのときからおしっこしたくなっていてさ、ホテルに着くまでの1時間おしがましてた。
 けどお部屋に入ったらさ、あ〜ちゃんが先にバスルームに入って手を洗いだしてさ、私はコートなんかをハンガーに掛けたりして待っていたのよさ。
そしたらさ、あーちゃん、いきなり私をベッドに引っ張った。
んで冷たい手でさわって来るもんだから、体がキュンッとなって、ますますおしっこしたくなってさ・・・
「あ〜ちゃん、我慢できないよぉ」
甘え声で言ったらさ、返ってきた言葉に吹き出しそうになったよ。
「ああ、俺ももう我慢できない!」
だって。
私は透明(黄色?)の液体を、あ〜ちゃんは白い液体を出したくて我慢できないって言ってるわけでしょ。
そう考えたらおかしくってさ、ひとりでクスクス笑っていたの。
そしたらあ〜ちゃん、なんか機嫌が悪くなったみたいでさ、何も言わずに私の服を脱がしにかかった。
ほんとにおしっこいっぱいだったし、それに今日は何度もトイレに行ったりしてさ、けっこう汚れているかもしれないからさ、シャワーしたかったんだよね。
けどあ〜ちゃんはもうブレーキ不能なくらい走ってる・・・。
私だって本音はもう準備完了状態だったけど・・(照)
んで、おなかを押さえない事と、口ではしないでっていう条件つけて身を任せたわけ。
 けどそういう約束って無意味だよね。
わざとじゃないんだろうけど、なんだかんだで動き回る手はさ、けっこうおなかも押さえるし、気がついたらあ〜ちゃんお口でいろんなことしてたもん。
 それはそうと、ここってビジネスホテルなのよね。
そんなに大きなホテルじゃないし、お部屋も狭くて壁も薄いみたいでさ、廊下を歩く人たちの声なんかも聞こえてくる訳。
だから私は声を出せないのよね。
でもあ〜ちゃんの手とか舌の動きでさ、どうしても声が出ちゃう。
「あっ!」なんて声を出してしまったら、外とか隣に聞こえたんじゃないかって思って、恥ずかしくって・・それがかえって刺激になったりなんかして・・・けっこうバカな私になってた。
 久しぶりだから・・というか、ここ何日かお預けだったから、あ〜ちゃんよりも私の方が舞い上がっていたのかもしれないね。
あ〜ちゃんが中に来たときは、とうとう大きな声だしてしまったよぉ!
 んでまあ・・そこまではよかったんだけどさ・・
おしがましながらあ〜ちゃんの動きに合わせていた私でしょ。
かなりきわどい事してる訳だからさ、それ以上の刺激は御法度なのにぃ、あ〜ちゃん、動きながらお豆さんをさわってきた。
ビクッってなったときはもう遅かったのよさ。
そう、おチビリしちゃったよ〜!
1回きりだったし、そんなに多くはなかったけど、出た瞬間わかった。
必死であ〜ちゃんの手を押さえて、それ以上はなかった(と思う。)
そのあとは記憶が飛んでしまっているので覚えてないけど、まあお漏らしというほどじゃなくてとかったよぉ。
 けどあ〜ちゃんの体が離れる時も危険だよね。
せき止めていた障害物が急に無くなる感じでさ、神経を集中していないと飛び出しそうになるのよね。
体に力が入らないから、ほんと、精神力だけで堪えてるって感じ!
あのとき、もしくすぐられたり・・おなかを押さえられたりしたらさ、きっと大洪水かなあ?
そんなわけで、今年の初エッチはおしがまエッチになっちゃったのよさ。

 成人の日の連休、私はあ〜ちゃんの赴任先に行ったのよさ。
土曜日の午後、新幹線に乗って・・在来線に乗り換えて・・・
在来線がさ、ものすごく混んでいて、私はずっとデッキに立っていた。
そこがね、連結部分からすきま風がピューって入るところでさ、すごく寒かったよ。
ちょうどジュースの自動販売機があったので、暖かいコーヒーを飲んでしのいでいたのよさ。
そのせいか、着く頃にはおしっこがたまっていた・・・。
 あ〜ちゃんは車で迎えに来てくれていて、久しぶりにちょっとドライブしようって・・・。
ほんとはおしっこしたかったんだけど、ついつい我慢してしまったバカな私がそこにいたんだ。
ん〜・・私ってやっぱりおかしいのかな?
お酒が入った時とかエッチの時ってさ、平気で「おしっこ!」なんて言うのに、普段は今でもあ〜ちゃんの前で言うのが恥ずかしいような気持ちになるんだよね。
 すっかり暗くなった海岸線を1時間ほど走って、いよいよおしっこが限界になってきたころにさ、
「今日は豪華に海鮮料理を食べようか!」
あ〜ちゃんがそう言って、海縁の大きな和食のお店に入ったの。
太平洋が見下ろせる四畳半ほどのお座敷に通された。
テーブルが幌ごたつみたいになっていて、正座しなくて良いから楽だったよ。
 おまかせコースみたいなの注文して
「お料理の前にすっきりしておきたい。」
って言って、トイレに行った。
うん、これっていい中座の仕方だ!(←アホです)
んで戻ってきたらさ、あ〜ちゃんビールなんか飲んでる!
「あれえ、車どうすんのよ?」
「いいよ、休んでいくから!」
「ほへ?大丈夫なの?」
「心配しなくていいよ。」
この「休んでいく」というの、後で意味がわかったんだけど、このときは心配だったのよね。
けどお料理が出てきて、地酒(名前忘れた)がおいしくて、私もけっこう飲んでいた。
 おなかいっぱいになって、酔い覚ましと腹ごなしだって事で海岸を歩いたのよさ。
寒かったけど、けっこういい感じだったよ。
 海沿いに小さなカフェバーみたいなのがあってさ、そこへ入ってあ〜ちゃんが注文してくれたカクテル飲んで、なんだかんだいっぱいおしゃべりして・・・
そのときはもう私、車のことなんか忘れていたよ。
あ〜ちゃんがグイグイ飲んでいること気にしなくなっていた。
 お店を出る前にトイレに行ったよ。
そこのトイレってさ、ドア1枚隔てただけの男女共用でさ、水洗だから水は流せるけど、その音もフロアーに聞こえるぐらい近い所にあってさ、ちょっとイヤだったよぉ。
あ〜ちゃんのおしっこの音も聞こえてた〜!(笑)

 また海岸を歩いて戻って行ったんだけどさ、さっきの料理屋さんのすぐそばにラブホがあったのよさ。
「休んで行くよ!」
あ〜ちゃんたら、私の意見も聞かずにグイグイ引っ張っていくの。
まあ・・反対意見はなかったけどね。(笑)
・・・休んでいくって、このことだったんだ!!
今更ながら真相を知った私。
んでお部屋に入ったらさ、あ〜ちゃんは壁際にある機械の「休憩2時間」
というボタンを押してお金を支払っていた。
・・・なんだ、泊まるんじゃなかったのね・・
 お風呂の浴槽が透明なプラスチック(?)みたいなので出来ていてさ、お部屋からも丸見えって言うか、そんな感じのすごく豪華なイメージのお部屋で、ベッドはまん丸だったよ。
カラオケの設備まであった。
 せっかくだからってさ、お風呂に思い切りお湯を張って、一緒に入ったのよさ。
んと、透明のお風呂ってさ、中に入ってる人が大きく見えるんだよ。
ちょうどレンズみたいになっているのかな?
なんかちょっと・・エッチっぽかったなあ・・。
 のぼせるくらい暖まって、冷えた烏龍茶飲みながら休んでいたのね。
初めはソファーに座って向かい合わせでいたんだけど、ちょっと甘えたくなってきてさ、あ〜ちゃんの膝の上に座ったのよさ。
予定通りあ〜ちゃんはゴソゴソしてきた・・・。
浴衣の襟元から手なんか入れてきてね。
パンツを履いていないワレメちゃんなんかもさわってきたもんね。
 けど予定外のことが始まった・・・。
そう、またおしっこしたくなってきたのよさ!
カフェバーを出るときに行ったきりで、あれから1時間ぐらい経ってるし、寒い中を歩いたし・・・。
でもこの前(ビジネスホテルの夜ね)ほど激しい尿意じゃなかったから、そのままあ〜ちゃんに任せていた・・・。
でもね、お酒の後の尿意ってさ、突然大きくなるよね。
あ〜ちゃんの舌があちこち動いて、ちょうど膀胱の上あたりに来たらさ、おなかを圧迫されるような感じになったもんだから、すごくおしっこしたくなった。
そしたらもうダメ。
何をどうされても・・もうおしっこしたい!!
指でワレメちゃんをコチョコチョされてると、噴き出しそうになって来て大変!
けどこの日はね、なぜかあ〜ちゃんにそのことを言わなかった。
というか、ずっと言わずにがんばってみようって、変な意識が働いていたのよさ。(←ほんとにバカ!)
 あ〜ちゃん、そんな私のがんばり(?)を気づいていたのかどうかわからないけど、すごくゆっくりと丁寧に愛撫してくれて、もうトロトロになっていた私なんだ。
 お口でペロペロされて尿道口に舌が当たるとさ、「出ておいで!」なんて呼ばれているみたいでヒヤヒヤしたりなんかして・・・(←バカ)
なんか・・雲の上にいるような錯覚を感じて、フワフワした気分になっていたら、いつの間にかあ〜ちゃんが中に来ていた。
んですごくゆっくりと動いてさ、なんか焦らされているようなもどかしさがあったり、すごい充実感があったりして・・ けど体を大きく曲げられたりしたら、膀胱も押さえられるからつらい。
「あっ、や〜んっ!」
なんて思わず口走ったり・・・
「おしっこか?」
やさしく聞くあ〜ちゃんに対して
「ううん」
と、見え見えの嘘をつくバカな私がいた。
 突然あ〜ちゃんの動きが激しくなった。
そうなると、おしっこもいっぺんに暴れ出す。
感じているのとおしっこしたいのとで、私はけっこう大きな声を出していたみたい。
 動きが止まって、今度は私が上になった。
これ・・あんまり好きじゃないのよさ。
体がちっこいからなのかなあ・・?
んとね、なんか痛いのよさ・・・。奥に当たって・・・。
もう一つの理由は・・おしっこ我慢がつらい・・・(笑)
けどこの日はね、あ〜ちゃんほんとに優しく動いてくれて痛くなかった。
「自分で動いてごらん!」
そんなこと言われたのはじめて!
「どうすんの・・?」
ちょっと白々しいけど・・かわいらしく聞く私・・(←カマトト)
んで、あ〜ちゃんの骨盤あたりに手を置いて、自分でゆっくり動いてみたよ。
なんかさ、ちょっと恥ずかしかったあ・・(^^)
けど・・自分で動くとさ、これ以上は痛い・・とかわかるからさ、そういうのコントロールできて・・だんだんよくなってきたんだよね。
だからちょっと動きを速くしたりしてみたの。
うん、なんかいい!!(恥)
おしっこもしたくてたまらないけど、なんかいい!!(恥々)
 あ〜ちゃんの体をまたぐように広げていた足を、和式トイレでしゃがむような格好にしてみたら、うん、またいい感じ!!
その恰好だとさ、おしっこしたくなるのも倍増するけど、いい!
「いい!」
たぶんそんな言葉を言ったんでしょうね。
そしたらあ〜ちゃん、しなくていいのにまたお豆さんをさわった!
きっともっと私を感じさせようとしたんでしょうけど、それって今は命取りだよぉ!
ほんとにこの前と同じパターン。
あっと思った時はすでに遅くってさ、チョロロ・・って出てしまったよ
おしっこが・・・。
けどこの前と違うのは・・・私が上になっていたこと・・・。
そのせいかどうか知らないけど、あ〜ちゃんのおててとお毛々を濡らしていた。(*_*):
ヤバイと思って体を離そうとしたけど、力が入らなくて動けない・・・。
そしたら今度はあ〜ちゃんが下で動き出して・・
「ダメェッ!!」
あ〜ちゃんが動くたびに、私の体が宙に浮くたびに、ビュルル、ビュルルって・・なんか出てる〜!!
その辺から記憶がないのよさ・・・。
とにかく私は・・あ〜ちゃんのおなかの上だけじゃなくて、シーツまでグショリと汚してしまっていたのよさ。
「やっぱりおしっこ我慢してたんだな!」
気がついた私をのぞき込んで・・あ〜ちゃんが笑う。
「・・ごめん・・なさい・・」
私ったらそういうしか言葉がないもんね。
「冷えて風邪をひくといけないから・・」
もう一度お風呂に入って体を洗おうって言われたけど、恥ずかしいことに動けなかった私。
なんか・・高いガケから飛び降りたような・・そう谷底へ落ちていくような・・怖いような・・胸が詰まるような・・そんな感覚が起こってさ、それから記憶が無いんだけど、あれがイクってことなのかなあ・・・?
なんかね、世界が真っ白になっていた。
 お風呂から出てきたら、あ〜ちゃんがフロントに電話してたよ。
シーツを汚したこと伝えてるぅ!
もうね、すんごく恥ずかしかったよぉ!
けど、追加料金は取られなかったみたい。
そういうことはよくあることだって言われたって。
そうなの?
「さあ、帰ってゆっくり寝ようか!?」
これまでもエッチしてるときにさ、何度かおチビリしたことはあるけどさ、この日はなんていうのかなあ・・恥ずかしかったあ!!

 外に出たら寒いのなんのって、海風がすごくてね、吹き飛ばされそうだったから、あ〜ちゃんにしがみついて歩いたよ。
 少し歩いて、海鮮料理屋の駐車場まで戻った。
このお店まだ営業中でさ、けっこうお客さんがいたなあ・・・。
 それからあ〜ちゃんのお部屋までは1時間ほど走るんだけど・・・
私また・・その・・
おしっこがしたくてたまらなくなってしまったのよさ。
あのとき全部出きっていなかったのか、それとも次の集団か溜まってきたのか知らないけど、とにかくすごくおしっこしたくなって・・・
しばらく我慢していたんだけど、事態が深刻だって気づいて、
「・・・あ〜ちゃん・・あとどれくらい?」
「ん、あと30分ぐらいかなあ・・」
「・・そんなに・・?」
「どした?」
「ん・・なんかさ・・トイレ行きたくなってきた・・。」
「え・・またか?」
「・・うん・・」
「さっきあれだけ出したのに?」
「わ〜っ、そういう事言わないのぉ!」
「はは・・もうすこし我慢できるか?」
「・・うん、たぶん・・」
主導権があ〜ちゃんにあるから、従わざるを得ない訳だけど、辛い。
それから5分もしないうちに、ほんとにヤバくなってきて、
「やっぱ・・ダメみたいだよぉ・・」
「ん、なにが?」
「トイレ!」
「ああ、コンビニとかあれば停めるから。」
「・・間に合わないよぉ!」
夜中の12時過ぎの国道、それもかなり郊外なので、お店とかコンビニもありそうにない・・。
とにかく真っ暗なのよさ。
我慢するしかないと言い聞かせてみたものの、もう限界な私・・・。
こんなに我慢が効かない私って、滅多にないのにねぇ。
「もうだめぇ停めてぇ!」
「もう少しだから!」
「もうイヤッ、もう停めてえ!!」
「わがまま言うんじゃないの!」
「わがままじゃないもん!ほんとに漏れるう!!」
「こんなとこでどうすんだよ。なんにもないぞ!」
「いいっ、もうしたいよっ!」
「ここじゃあ危ないからさ、もう少し・・」
「ダメッ、・・もうシート汚しちゃうぅ・・」
「はあ・・やれやれ・・」
「ごめんなさい・・」
「いや・・謝る事もないけど・・」
「早く停めてえ!」
パンパンに膨らんだおなかをさすりながら、私ったら涙声になっていたみたい。
 ちょうどバス停の小さな建物があったので、そこへ助手席のドアが開くキリキリに停めてもらって・・・ずり落ちるみたいにして・・ジーンズ下ろしながらしゃがんださ・・・
また野ションしちゃったよお!!
ファスナーは降りる前から開けていたのでさ・・パンツに少しひっかけただけでセーフ!!(←ほんとにセーフか!?) ものすごい勢いでおしっこが出るし、車が途絶えて静かなアスファルトにさ、大きな音が響くし、寒いから白く湯気が立つし・・・
ものすごく恥ずかしかったよぉ。
おしりが寒かったあ!(←ほんとにアホです)
 もっとバカだったことがあってねぇ・・・余裕がなかったからなんだけどさ、ティッシュを用意してなかったのよさ。
背中越しにあ〜ちゃんにお願いしたらさ、箱ごと渡されたあ!
なんか間抜けだなあ・・私って。
 その場にティッシュを捨てるのは気が引けたから、丸めて持っていたら、ゴミ袋を出してくれたよ。
うん、こういうところ優しいなあ・・(ノロケです!)
 1台対向車があったけど、たぶん私の姿は見えてないと思うのよね。
そう思わないとさ、恥ずかしすぎるよ。

 やっぱりさあ、車に乗る前はさ、行きたくなくても必ずおしっこは済ませておこうね、これ教訓!!(←説得力なし!)
 それから30分足らずであ〜ちゃんの部屋に着いたんだけど、またおしっこしたくなっていてさ、きっと冷えたんだろうね。
ほんとに水みたいな、色もにおいもないおしっこがいっぱい出たのよさ。
冷えた時ってさ、ほんとに我慢できなくなるよね。
んで勢いもいいからさ・・自分でも笑っちゃうよ、おもしろくて・・・
 そんでもってさ、いろんな妄想しちゃった。
たとえばね、車に乗っていたのがお昼だったりして、渋滞していたどうしていただろうとか、あ〜ちゃんの車じゃなくてさ、タクシーとかバスだったらどうなっていただろうとか、これがもし初デートだったらどうしたろう・・なんて、そんな怖いこといっぱい妄想してさ、ちょっと変な気になっていた私ってさ・・昔からあんまり成長してないみたいだね。
どう思う?
・・・って、私はいったい誰に話しかけているんだろうね?

・・・ブツブツつぶやいていたらさ、希美に赤ちゃんが生まれたって連絡が入ってきた。
おめでと〜希美!\(^o^)/

あ〜あ、私も赤ちゃんがほしくなってきたあ!!!


おしまい

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