おしがま旅行3




 由衣は激しい尿意で目が覚めた。
(あれえ・・なんでだろう・・?)
寝ぼけ眼で時計を見ると、午前6時過ぎであった。
(あ~ん、もっと寝ていたいのにぃ・・)
刺すような膀胱の痛みに耐えかねて、由衣は渋々布団をめくると、全裸で寝ていた自分を再認識した。
(あ、そっか・・・あれからすぐ眠っちゃったんだ・・・)
昨夜も敦史に愛されて充実感に浸っていた。
尿意は感じていたものの、心地よさが睡魔に変わり、敦史の腕の中で深い眠りに入っていったのであった。
(はあ・・おねしょしなくてよかったぁ!)
敦史を起こさないようにそっと布団から出ると、静かにふすまを開けてトイレに入った。
しゃがむと同時に吹き出してきたが、溜まっている割には勢いがなく、じれったさを感じたが、しばらくするといつものような元気なおしっことなって飛び出してきた。
(はあ・・溜まりすぎると勢いが出ないのかなあ?)
(けど、裸でおしっこするのって・・変な気分・・・)
水を流すのは気が引けたが、流さないわけにもいかない。
しかし敦史は、その程度の音では目を覚まさなかった。
 浴衣だけを羽織り広縁のイスに腰を下ろす由衣。
水平線に朝日が顔を出し、白んだ夜明けを告げていた。
窓を開けるとさわやかな風が肌を包む。
由衣は、昨夜の大浴場のことを思い出していた。
おばさんたちに恥ずかし格好を見られたこと。
典子が言った「おしがま」
裸で抱き寄せられた感触・・・。
典子の乳房の感触・・・。
なにげに由衣は、もう一度大浴場に行ってみたくなった。
敦史に「お風呂に行ってきます。由衣」と書き置きを残し、廊下に人影がないことを確認してから、そそくさと大浴場に向かっていった。

 脱衣所に一人の浴衣が脱いである。
(だれか入っているなあ・・・)
特に気にすることもなく、由衣は浴衣を脱いで「しまった!」と思った。
パンツを履いていなかった。
(私っておバカっ!)
タオル置き場から新しいタオルを取り出し、前にたらして浴室に足を踏み入れた。
湯気に煙るそこは朝日が入り込んで、夜とは違った雰囲気があった。
掛かり湯をして湯船に入り、体育座りのかっこうで浸かっていると、
「由衣ちゃん!?」
先に入っていた人が声をかけた。
典子であった。
「あ、典子さ~ん!!」
偶然とはいえ、昨夜別れてからまだ6時間ほどしか経っていない。
「由衣ちゃん、早起きねえ、どうしたの?」
お湯をかき分けながら典子が寄ってきた。
「あ、あの・・トイレ行きたくて目が覚めちゃって・・・」
由衣は正直に言った。
「あらそうなの!」
逆光の中で典子の顔は笑っていた。
「彼氏もお風呂?」
「あ、いえ・・まだ寝てるので・・1人で・・・」
「ふ~ん!」
「典子さんは?」
「ああ、あいつのイビキがうるさくてね、脱げてきたの!」
一瞬間が空いて、二人は同時に笑い出した。
「そうそう由衣ちゃん!」
「はい?」
「昨日私・・変なこと言ったと思うけど・・気にしないでね。」
「え、あ・・の・・おしがま!?」
「うん、そのへんの事。忘れてね!」
「あ・・・」
「ん?」
「あの・・」
「どうしたの?」
「・・そのこと思い出して・・・ここ来ちゃった・・んです。」
「あら!?」
典子はためらった様子をしたが、やや遠くを見つめて、
「んー、そうすると・・・」
「・・・?」
「由衣ちゃんひょっとして・・・」
「な・・なんですか・・・?」
由衣はドキドキしていた。
「由衣ちゃんてば・・ほんとはおしがまが好きなんでしょう!」
「え・・あ・・」
あっさり指摘された由衣はとまどいを隠せず、顔を赤くしてうろたえた。
「ズバリだったみたいね。」
典子はそう言うと立ち上がった。
由衣の目の前に典子の股間がある。
薄く狭い陰毛の奥に、女性の部分が見えていた。
「!!」
由衣は更に赤くなって下を向いた。
「あ、ごめんね、露骨に言い過ぎたかしら?」
「あ・・いえ・・」
由衣が赤くなっているのは、心の中を見られたような衝撃と、目の前で見てしまった典子の股間との両方であった。
典子は湯船の縁の石に腰を下ろし、足だけ湯につけてバタつかせながら、
「どうりで・・よく我慢する子だなって思ったわよ!」
「・・・」
「けっこういるって聞いていたけどね、こんなに近くで会えるなんて!」
典子はうれしそうであった。
由衣は何も言えない。
典子がどこまで知っているのであろうか、[ROOM水風船]の事は知っているのであろうか、あれこれ考えているうちにのぼせてきた。
しかしなぜか湯から出るのが恥ずかしかった。
「のぼせるわよ。お湯から出たら!」
典子に指摘されても出られなかったが、やがてめまいを感じてしまい、はいつくばるように湯船から出た。
「あっちで少し涼もうよ!」
典子は由衣の腕をとって湯上がり室に向かった。
涼しい風が通る畳にへたり込む由衣。
新しいタオルを何枚か持ってきて、典子は由衣の背中や髪を拭いてくれた。
「す・・すみません・・」
脱衣かごから財布を取り出した典子は、自販機で缶コーヒーを2本買い、
「冷たくて気持ちいいわよ!」
と由衣に手渡してくれた。
典子はタオルも使わず裸のままで行動している。
あまりに堂々としている姿に刺激され、由衣もつられて体を起こした。
体育座りをして缶コーヒーを口に運ぶ。
典子も横に座って来た。
濡れた髪から垂れるしずくが、メイクをしていない典子のほほを伝って光っていた。
(典子さんきれい!!)
優しく微笑むその笑顔に、まぶしさを感じる由衣であった。
 しばらくして、
「さ、そろそろ出ましょうか!」
そう言って立ち上がった典子は、飲み終わった由衣の缶を受け取ると、
くずかごに捨てに行ってくれた。
由衣が立ち上がりかけたとき、振り返った典子が、
「由衣ちゃんてかわいいね!」
と、にこやかに言った。
「幼いだけでしょ!?」
由衣は手で隠すこともせず、典子の前に立った。
「そんなことないよ、均整とれてるじゃない!」
「え、まさかあ!幼児体型だって言われますよぉ。」
「だれが? 彼氏が言うの?」
「あ、ううん、あーちゃんは言わないけど・・・」
「そうでしょ!、彼氏は由衣ちゃんのことわかっているのよ!」
「・・・」
「すっごく魅力的よ、由衣ちゃんのからだ!」
「そんなあ・・・」
「ううん、きれいな肌してるし、うらやましいぐらいだもん!」
「・・でも・・子供っぽいでしょ・・」
「いいのよ!それが由衣ちゃんの魅力なんだから!」
「はぁ・・・?」
「あそこもきれいだし!」
「えっ!?(あそこぉっ!?)」
立ち上がろうとして足を開いたところを典子に見られていたのであろうか、思いがけないことを言われて由衣は恥ずかしくなり、思わず股間を手で覆ってしまった。
「すごく魅力的よ!」
「・・・」
「もうね、めちゃくちゃ抱きしめたくなる!」
典子はそう言って、由衣を左手で抱き寄せた。
昨夜と同じように抱かれる由衣。
典子の大きな胸に顔を埋めてしまった。
目の前に、ツンと上を向いた乳首がある。
由衣はそれを口に含みたい衝動に駆られ、必死でこらえていた。
「かわいいなあ、私もこんな妹がいたらな・・」
「・・・」
「もうめちゃくちゃかわいがるのにね!」
「・・・」
「きっと彼はね、由衣ちゃんの事だいじにすると思うよ!」
「・・・はい・・」
「由衣ちゃんらしくしてればいいんだからね!」
由衣がコンプレックスを抱いている事にはいっさい振れず、逆に自信を持たせるような表現をする典子。
由衣は典子の広さに惹かれていった。

 部屋に戻ると敦史はまだ眠っていた。
敦史も裸で寝ており、薄い掛け布団だけを羽織っているが、その一部が盛り上がっている。
(!!)
由衣はそっと掛け布団をめくってみた。
(わっ、あーちゃん朝○ちしてる!!)
由衣はしゃがみ込んで見入った。
これほど近くで敦史のモノを見るのは初めてで、やがて触ってみたい衝動が起こり、おへそに向かっているそれにそっと手を置くと、敦史の体温が感じられた。
布団をどけると、ポロンとこぼれるように飛び出してきたあつしくんをそっと握る由衣。
(わっ、かたいっ!)
敦史が目を覚まさないのをいいことに、由衣は更に近づけて眺めていた。
(ふふ・・さきっちょにワレメがあるんだ!)
(わっ、これ血管かなあ!?)
(何センチぐらいあるんだろう?)
(え~・・まさかこれが全部私に入るのおっ!?)
じっと眺めて思いめぐらせているうちに、由衣はそっと口を付けたくなってきた。
静かにあつしくんを上に向け、由衣は覆い被さるようにして口に含んだ。
初めて口で触れる敦史のオ○ン○ン・・・
(おっきいっ!)
自分がした行動に自分が刺激され、由衣はますます大胆になってしまって、今度は握っている手を動かし出した。
ゆっくりとさするように動かすと、さすがに敦史も目を覚ましてしまった。
ビクッと動いたそのとき、
「な、なにやってんだよっ!」
敦史が寝起きのかすれた声で言った。
「ごめ~ん、起こしちゃった?」
「なにやってんだよ!?」
「あーちゃんので遊んでんのぉ!」
「バカ!やめろっ!」
「やだっ!」
由衣はそう言うと、更に激しく手を動かした。
「こら由衣!!」
上体を起こそうとする敦史。
由衣は典子との一件で、少し舞い上がっているようであった。
普段の恥ずかしがり屋が、こうも大胆になるとは・・・
敦史には驚きの何者でもなかった。
手を休めない由衣を抱き寄せ、そっとキスをし、はだけている胸元に手を滑り込ませると、由衣はトロンとした目で敦史を見上げた。
足の付け根に手をやると、パンツを履いていないそこはすでにトロトロの状態になっており、更に敦史を驚かせた。
「由衣、ほんとにエッチになったなあ!」
しげしげと見つめて言う敦史に、由衣は顔を埋めながら、
「あーちゃんに仕込まれたもん!」
と言いながら息を荒くしていた。
 もつれ合っているうちに、
「由衣、キレイだよ!」
突然敦史が由衣の太ももあたりで言った。
部屋に入り込んだ朝日が、由衣の女の子の部分をキラキラと光らせていると敦史が言う。
そう言われて由衣は、更にからだが熱くなっていくのを感じていた。
できあがってしまった由衣は、更にだだをこね、
「ねえ・・精子が出るとこ見たい!」
と敦史に迫り驚かせた。
普段の由衣からは想像もできないその言葉に、敦史はとまどっていたが、まるで何かにとりつかれたように言う由衣に押されて、それに応じることにした。
由衣は敦史に言われるままに手を動かし、食い入るように見つめながら息を荒くしていた。
由衣の女の子の部分は、先ほどにも増して光り輝いている。
いつもにないその姿に、やがて敦史も高まっていった。

 初めて自分の手によって飛び出した精子を目の前で見て、それを手に受け、その感動に由衣は感極まって涙ぐんだ。
敦史が大浴場に行き、ひとり部屋に残った由衣は、徐々に興奮状態から冷めていったが「射精」という行為が、これほど神秘的で神聖なものである事を再認識し、感動に浸っていた。
 戻ってきた敦史の顔がまぶしくて見れない。
優しく抱擁されると、また涙ぐんでしまった由衣であった。

 典子たちはドライブしながら大阪に戻るという。
ロビーの喫茶でケータイの番号やアドレスを交換し、また会おうと約束して見送った。
助手席の典子が由衣に向かってVサインをする。
由衣も腕をいっぱいに伸ばしてVサインを返した。

 その後、由衣と敦史はタクシーに乗り、再びアドベンチャーワールドに向かった。
二人きりで歩けるうれしさと、思い出す恥ずかしさと、初めて目の前で見た感動が入り交じって、敦史の腕にしがみついて歩く由衣の口数は少なかった。
 昨日は出来なかった乗馬をしたり、草食動物ゾーンのサイクリングを楽しんだりと、楽しく時間を過ごしていたが、それでも由衣は敦史のことがまぶしくて、なかなか顔を見れない。
 昼食で入ったレストランでも、敦史にのぞき込まれるたびに、由衣は恥ずかしくなって顔を伏せていた。
まるで、初めてつきあいだした頃のような恥ずかしさが由衣を包んでしまって、とまどっている。
(あれえ・・・なんでぇ!?)
自分に問いかけたりしてみたが、明瞭な答えは見つからなかった。
 食事の後、プレイゾーンに移動してゴーカートに乗って競争したり、観覧車に乗って園内の景色を楽しんだりしていたが、
「ちょっと疲れちゃった・・・」
ポソッと言った由衣。
「そうだな、少し休もうか?」
敦史はそう言って近くの休憩所のベンチに腰を下ろした。
かなり歩き回ったせいで、由衣の足はパンパンに張っていた。
さわやかな風は、ややもすると肌寒くもあり、歩き回っても汗をかかない。
うつむいたままの由衣の丸まった背中に、秋風が吹き付けていた。
 この2日、睡眠時間が短い。
けさも早くから起きていて、由衣には少し眠気があった。
遊んでいるときは気にならないが、こうして体を休めているとあくびが出てしまう。
「疲れてるようだし・・ホテル帰って休もうか?」
敦史が腕時計を見ながらそう言った。
3時少し前であった。
まだまだ遊び足りない由衣であるが、これ以上歩き回るのはおっくうであったので、返ることに同意した。
 ゲート横のおみやげ店を覗き、めぼしいおみやげを探すふたり。
職場の人たちへのおみやげを探し、1ヶ月早い由衣の誕生日プレゼントにと、大きなペンギンのぬいぐるみを買ってもらい、それを抱きかかえながら店を出た由衣は、まるで小学生のようにも見えた。
「あーちゃん・・」
と声をかける由衣。
「ん?」
「あのね・・あの・・」
敦史の顔がまぶしくて口ごもる由衣は、先ほどから尿意を感じていた。
「どうした?」
「あ・・ん、タクシーで帰るの?」
どうでもいいことを聞いてしまう由衣。
「そうだな、早く帰ってゆっくりしようぜ。」
混乱する由衣の手を引いて、敦史はゲートを出てタクシー乗り場へと向かった。
腕にしがみつく由衣の手に力が加わり、敦史の腕を閉める。
時間が早いせいか、乗り場にタクシーは止まっておらず、少し待つことになった。
じっとしていると、寒さを感じて尿意が募ってくる。
(トイレ行きたくなってきた・・・)
観覧所に乗っている頃から尿意があったようにも思う。
しかしなぜか由衣はそれに対して意識せずにいたようだ。
 5~6分ほど待っているとタクシーがやって来て、
「さ、乗った乗った!」
追い立てられるように乗り込む由衣であった。
膝小僧をさすりながら敦史を見上げる由衣の目に、にこやかに笑う敦史の顔が映った。
(あーちゃ~ん・・)
白浜空港を飛び立ったばかりの飛行機が、タクシーのすぐ上を飛び、その爆音が由衣の膀胱にも響いた。

 ホテルの部屋に戻るとフロントから、家族風呂を利用するかと問い合わせの電話が入った。
おとといと同じように、この時間の利用客はいないようだ。
敦史は由衣に聞くこともなく、利用すると返事をした。
「1時間ほどなら使えるってさ。行こうぜ!」
「う・・ん。」
「その後・・夕食までの間に少し眠ったらいいよ。」
「・・ん。」
敦史にせき立てられるようにして、由衣はエレベーターに乗り込んで最上階に向かう。
(おしっこしたいなあ・・・)
我慢できないこともないが、お湯に浸かったりすると尿意が増大する。
脱衣所の隅にトイレがあることを思い出した由衣は、敦史に先に入ってもらって、その間にトイレを済ませようかと考えていた。
しかしいざ脱衣所にはいると「先に入ってて!」と言いにくく、パンツだけの格好でモジモジしてしいると、
「なに恥ずかしがってるんだよ!?」
すでに全裸になっている敦史が由衣の後ろから抱きついてきて、胸や脇をくすぐりだした。
「キャッ!」
とっさに身を固くする由衣。
かまわずにくすぐる敦史の手が乳首と脇腹に移動する。
「あ!」
由衣は小さく叫んだ。
くすぐられたショックで力が入ったためか、熱いものを股間に感じた。
(やばっ!)
敦史の手がそこに来ないうちに逃げなければならない。
由衣はへたり込んでその手を逃れ、すぐに行くからと言って敦史を浴室に追い立てた。
背中を向けて下着を下ろすと、
(あ~あ・・・)
やはり少し漏らしてしまっていた。
(わ~、どうしよう。もう換えのパンツ持ってないのにぃ!)
浴室から敦史が早くおいでと声をかける。
由衣はジーンズの下にパンツを隠すようにしまい込んで入っていった。
岩にもたれかかるようにして湯船に浸かっている敦史に背中を向け、掛かり湯をし、手で隠しながらその横に入っていった。
少しぬるめのお湯。
両足をのばすと、由衣はすっぽりと首まで浸かってしまった。
敦史が肩を抱き寄せてきた。
(つ・・おしっこしたいっ!)
水圧のためか、尿意が大きくなってくる。
実のところ由衣の膀胱は、普段ならとっくにトイレに駆け込んでいるほどの尿を溜めていた、
しかし今日の由衣は、典子との刺激的な出来事や、敦史との感動的な出来事などが一気に重なって、精神的に混乱してしまっていて、尿意に対して鈍感になっており、これほど強いものであるとは感じていなかった。
敦史の横でゆったりとお湯に浸かったことでリラックスし、情緒が安定してくるに従って、膀胱が存在を主張をし始めていたのだ。
朝食後から一度もトイレに行っていない。
(わあ、こんなにおしっこしたかったんだあ!)
(だからさっき、あれぐらいのことで漏れちゃったんだぁ!)
あらためて自分の尿意の大きさに驚く由衣。
 お湯はほぼ透明で、由衣の全身は敦史から丸見えである。
自分で見ても下腹部が何となく丸く膨らんで見える由衣は、落ち着かなくなって敦史の手を払い立ち上がろうとした。
「どうした?」
敦史が驚いたように由衣を見る。
「熱くなったのか?」
「あ・・ううん、あ・・ん・・」
由衣は口ごもってしまう。
「もう少し暖まらないとダメだよ。」
敦史は優しく言いながら、更に由衣を抱き寄せた。
お湯の中であるため、由衣の体は敦史に吸い寄せられるかのように流れ、更に敦史のおなかの上に乗るような格好になった。
由衣の小さな胸と、丸く膨らんだ下腹部が、お湯から浮かんで見える。
敦史は由衣を抱きしめながら、背中越しで言った。
「お湯の中でエッチしようか?」
「!!!!!」
由衣は驚いて声が出ない。
敦史の手は、そんな由衣の胸を包み、静かに上下にさすった。
由衣の太もものうしろ側に敦史の固くなっていくモノを感じる。
違和感を感じた由衣が足を開くと、とたんに敦史の手が入り込んできた。
「やっ!」
敦史のおなかの上に乗っているという不安定な形であるため、思ったように動けない由衣。
敦史の指が由衣の一番敏感な突起に触れ、静かに動き出した。
その手首が膨らんだ膀胱の上にあり、浮力と圧力で押さえられてしまう。
「いやあ!」
思わず声が出てしまった由衣。
胸を触っていたもう片方の手も下に行き、突起の下あたりを触りだした。
尿道口あたりに指が触れ、すさまじい排尿感が由衣を襲う。
「あ。あっ。いやあ!!」
もがこうとするが、由衣の両手は敦史の腕の中にあり、完全に敦史の手でがんじがらめの状態にされていた。
お湯の中だと滑りが悪いのか、指の刺激を痛く感じる。
「あーちゃん・・ちょっといたいよぉ!」
やっとの思いでそう言った由衣。
「そっか、わるい!」
敦史はそう言うと、指の動きを和らげたが、それでもチョンチョンとつついたり、またそっとさすったりを繰り返し、離そうとしない。
片方の手も、由衣の女の子部分をしきりに触っている。
両手でいじられている由衣の体に、やがて熱いものがこみ上げてきた。
そのせいか、徐々に刺激はまろやかになり、更に熱くなってくる。
「へ~え、お湯の中でもヌルヌルになるんだっ!」
敦史が感嘆の声をあげた。
「いや~ん!!」
由衣は恥ずかしくてたまらない。
気をよくしたかのように、敦史の指の動きが激しくなってきた。
こらえている尿意が爆発しそうになる由衣。
(やっ、出ちゃうよぉぉ!)
自然にふるえが起きる由衣。
「あっ、だめっ、やめてっ!!」
ついに由衣は叫んでしまった。
「お願いやめてっ、出ちゃうぅ!」
「ん?」
「あ・・おしっこ・・おしっこしたいっ!!」
「あん?」
「ご・・ごめんなさい、おしっこ・・したいよっ!」
「ん、お湯の中のせいか?」
「あ・・違うの、がまんしてたのっ!」
「・・・いつから?」
「お・・お昼過ぎから・・」
「そっか、ここにいっぱい溜まってるんだ!」
そう言った敦史の右手が、膨らみきっている膀胱の上をそっと押さえた。
「いや~っ!」
由衣は必死に体をよじって逃れた。
「やめ・・お湯を汚しちゃうよぉ・・」
「そんなにか?」
「ん・・したいよ・・もう・・」
「よし、じゃあ・・」
敦史は由衣の両脇を抱え、お湯から立ち上がらせた。
両手で股間を押さえ、お湯から飛び出すように出る由衣に、
「まだだめだよ!」
と言いながら敦史も立ち上がり、洗い場の方に由衣を導いた。
「ああ・・・もう・・」
洗い場のイスに、由衣を座らせようとする。
「ど・・どうすんの・・?」
「いいから座って!」
手で押さえたまま、由衣は敦史に背中を支えられてイスに座る。
やや曇った鏡に由衣の体が映っていた。
「!!?」
全身がガクガクとふるえ出す由衣の股間に、押さえている指をどけるかのように敦史の手が入り込んで来て、熱いモノが吹き出しかけている出口あたりを触りだした。
「ひっ!!」
由衣は悲鳴のような声を上げた。
それと同時に、チロロロ・・としみ出てくる由衣のおしっこ。
「あは、出て来た出てきた!」
敦史がうれしそうに言う。
やがて勢いづいてきたその流れは、敦史の指の隙間をとらえて、更に勢いよく吹き出しきて飛びちり出した。
敦史はふたたび指に力を込め、尿道口をふさごうとする。
水風船博士がA子さんに実験したのと同じことを、いま敦史が実践しているのだ。
何度もせき止められようとする行為に、由衣はたまらなくなって、
「いや~ん!」
と叫び、敦史の手をどけようともがいた。
敦史のもう片方の手がのびてきて、そこから少し上の、由衣の一番敏感な部分を指でとらえた。
「くん!」
いつものような鼻にかかった由衣の声が漏れたとき、敦史はその部分を軽く持ち上げるようにした。
「!!」
勢いよく出つづけている由衣のおしっこは、その動きによって上の方に飛び上がり、目の前の鏡を直撃して跳ねた。
「いや~っ!」
快感とも、あるいは羞恥ともわからない複雑な感情が芽生え、由衣は叫び声を上げる。
敦史はお構いなしに、持ち上げている小さな突起をさすっていた。
「くぅ~ぅ・・・」
目の前の鏡が尿で洗われ、曇りが消えたそこに、由衣の恥ずかしい格好がしっかりと映し出されていた。
「は~あ・・ぁ・・」
勢いよく出続けるおしっこの開放感と、言い表せない恥ずかしさと、敏感な突起から受ける快感が交差して、由衣の全身から力が抜けて、背中越しの敦史にもたれかかるように崩れていった。
勢いの弱まったおしっこが、チョロチョロとイスに垂れている。
 何度か指でイかされたことはある。
しかしおしっこをしながら昇りつめてしまったのは初めてかもしれない。
旅行の開放感が大胆さを誘い、家族風呂の中という異質な空間と、刺激的な出来事による興奮と、そして鏡に映った恥ずかしいおしっこ姿。
あらゆる作用が、あっという間に由衣を昇りつめさせてしまっていた。

 いったん堰を切ってしまった由衣は大胆になる。
呼吸が元に戻り、平常心を取り戻した由衣は、
「ねえ、あーちゃんも今日・・トイレ行ってないよ。」
背中の敦史に向かって言った。
「ん、そういえばそうだな。」
「おしっこしたくないの?」
「ん~、けっこう溜まってるかもな!」
「ここでする?」
「ん、おいおい!」
「由衣の前でして見せてよ!」
由衣はそう言って向きを変え、上を向いているあつしくんを手で握った。
「おいおい・・」
「ねえ、早くぅ!」
「今はまだだ~めっ!」
大きいときはできないと敦史が言う。
そういえばそんなことを聞いたことがある由衣であった。
由衣のしたおしっこを流しがてら、ふたりは体を洗ったりして、敦史が落ち着くのを待ち、やがて平常に戻ってきた敦史が排水溝に向かって放尿を始めると、由衣はそのそばにしゃがんで、うれしそうにそれを握り、しぶきがかかることも気にせずに、左右に振ったりして向きを変えることをおもしろいと言って喜び、最後のビュッビュッという感触も手に感じて、楽しそうに笑っていた。
(へ~え、根本から押し出すようになるんだ・・おもしろ~い!)
大きいときと違って、ふにゃっとした敦史のお○ん○んに、すごく愛着を感じる由衣であった。
 が、いざ服を着ようとして由衣は困った。
(そうだった、パンツが濡れているんだった!)
敦史に気づかれないようにそっとジーンズをはき、シャツの中にパンツを丸め込んで部屋に戻る由衣。 
しかし部屋にもどったところでシャツから手を離したとき、それが滑り落ちて敦史に見られ、またしても漏らしてしまったことを告白させられれ、もう換えがないことまで言う事になってしまった。
「今のうちに水洗いしたら、明日までに乾くよ。」
「んだって・・・」
「今日はもうどこにも行かないから大丈夫!」
「うん・・・」
「じかにジーパン履いてると痛いだろ。浴衣を着ろよ。」
たしかにピッタリしたジーンズがすれて痛い。
由衣用に用意されていた浴衣を着る。
3日目になると、由衣はそこそこ自分1人で浴衣を着ることができた。
パンツをはいていない浴衣に、由衣は少し興奮気味であった。
しかしそれは、ますます由衣を興奮させる事になる。

 少しまどろんでいると、夕食の準備ができたと電話があった。
本日は和食レストランで海鮮バイキングだという。
「え・・部屋で食べるんじゃないのぉっ!?」
下着を着けていない由衣は、浴衣で見えないと言っても抵抗がある。
かといって洗って干しているのを履くことも、汚れてしまっているのを履くこともできない。
由衣は渋々と出て行くしかなかった。
誰も知らないことなのに、人の視線が気になってならない由衣。
レストランはカウンター席で、メニューの中からお好みを選んで、それを板さんが目の前で料理してくれる趣向であった。
高いイスに座るときすそが乱れて、やや開き気味になってしまった。
足かけに足が届かない由衣は、うまく直すことができなくて落ち着かず、せっかくの料理の味が楽しめない。
それでもおいしい地酒を飲んだりして、いつの間にか由衣も裾を気にしなくなってしまっていた。
「ちょっとおしっこ行ってくる。」
少し酔いが回ってきたころ、由衣は敦史にそう言ってイスから降りようとした。
しかし高いイスからスリッパでの着地は思ったよりも難しく、バランスを崩してへたり込むような格好で倒れてしまった。
すそが大きくはだけている。
「大丈夫かっ?」
敦史がすぐに裾を直してくれ、仲居たちも寄ってきて由衣を抱き起こす。
少しひねったのか、左の足首に痛みを感じた由衣。
そのことを敦史に言うと、
「ん、じゃあ部屋に戻ろう。」
といって、由衣を抱きかかえるようにして店を出た。
誰も乗っていないエレベーターの中で、
「ねえ、いまの・・見えてた?」
「ん、ああ・・ちょっとな・・・」
「え、うそぉ、恥ずかしいよぉ!」
「はでにまくれあがったもんな、ギリギリまで・・・」
「や~ん、誰かに見られたかなあ・・?」
「さあな・・・」
由衣は今更ながらドキドキしてしまっていた。

 部屋に戻って足首を見ると、別に腫れている様子でもなく、痛みも先ほどより和らいでた。
「たいしたことないようだな。休んでいれば治るよ。」
敦史はそう言ってタオルを濡らし、由衣の足首に巻いてくれた。
「ありがとう・・・」
といいながら、
「あ・・おしっこしたいんだったっ!」
と、笑いながら付け加えた。
「ダメダメ、今夜はもうじっとしてなよ。」
敦史が由衣を布団に寝かせようとする。
「あん、もう我慢できないもん!」
起きようとする由衣に、
「どれどれ!」
いきなり敦史はすそを開き、由衣の女の子に手を入れた。
「あ!」
「あ!」
二人が同時に声を上げる。
「由衣、なんだこれっ!?」
「・・・」
「なんでぬれてるの?」
「・・・」
「はは~ん・・・」
「・・・」
「ノーパンで興奮していたなっ!?」
「・・・」
「ほんとにエッチになったなあ!」
「・・・」
真っ赤になって下を向く由衣のあごを持ち上げ、敦史は優しくキスをした。
由衣の目が少しトロンとしている。
確かに由衣は興奮していた。
下着を着けずに人前に出たこと、転んで誰かに見られたかもしれないことなど、初めての刺激がそうさせていて、それを敦史に見つかったことで、ますます興奮の度合いを高めてしまった由衣であった。
そんな由衣の変化に敦史も刺激され、当然のように愛撫が始まり、由衣は激しいおしがまをしながら敦史を迎え入れ、敦史のおなかの上でおしっこをしてしまいたい衝動を必死でこらえ、最後はバスルームに連れて行かれ、幼い女の子にするようなポーズでおしっこをさせられて、激しくカベにたたきつけるその勢いに、自分自身が酔いしれてしまい、放心状態のままで敦史に身を任せていた。

22歳になる由衣は、幼さの内側に大胆さを秘めた女性へと変化していくのであった。


おっしま~い!

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