4月に入ってからは暖かくなってきましたね。
このお話が掲載される頃は桜も散って、初夏の陽気に包まれている頃だと思います。
それはさておき、京都で働き出してもうかなりの日が過ぎた私。
それなりにお友達とかお茶仲間とかが出来て、いろんなお話をするようになってくると、やっぱりその人達の「おしがま」なお話が気になるわけでぇ、かといってあからさまに聞く事もできなくてぇ、いつもチャンスをうかがったりする毎日を送っている今日この頃‥‥。
まあそれなりにいくつか聞けたお話があるので、さっそくそれらをまとめてみようと思うのね、二人の軌跡シリーズと併せて進行していきま〜す。
で、まずはいつものように私のおしがまなお話をひとつ‥‥
これは3月の初め頃のお話なんだけど、その日私は上司(男性)と二人で京都の北の方、右京区京北町ってところに行ったのね。
お昼ご飯のあとトイレもバッチリ済ませて午後1時、用意万端で出かけたんだけど、その京北町ってところはね、これまで北桑田郡京北町っていって、最近京都市右京区に編入されたところなんだって。
北山杉の栽培で有名らしいよ。杉の花粉症の人は暮らせない場所なのかな‥?
その道は京都の西の方、国道162号線‥通称周山街道って言ってね、福井県の小浜市に通じている道なんだけど、嵐山高雄パークウェイの入り口があったり、清滝(きよたき)とか‥‥とにかく名所が多い所で、行楽シーズンになったら大渋滞する道なんだって。
なんだかよく判らないけど、とにかく京都の街中を通り過ぎて、道はどんどん山の中に入っていって、まだ所々に雪が残っているような感じになってきて‥。
ん〜、お昼前になって急に出かけるって言われてさ、右京区の京北町だって言うから、いつものように街中を移動するような軽い気持ちでいた私は、事務服の上にカーディガンだけを羽織って、いつものように素足に紺ハイソ‥‥。
まさかこんな山の中に入っていくなんて思ってもいなかったのね。
まあ車の中は暖かいから問題はなかったんだけど‥‥。
平日の午後だから道も空いていて、山道ドライブを楽しみながら1時間ちょっとで目的地に着いた訳よ。
何て言うのかなあ‥、すごい山の中の集落って言うか、なんでここが京都市なのかよくわからないって感じの所で、雪はまだいっぱい積もっているし、風もきつくて寒かったよ〜!!
すぐに暖かい会議室に通されて、一息入れる間もなくプレゼンが始まって、割とスムーズに事が運んでいってね、自家焙煎だと自慢げに言う割には全然おいしくないコーヒーなんかを頂いて、1時間ほどで全行程が終了して帰ろうかって思ったら外は雪‥‥!!
なんとなくいや〜な予感を胸の奥に持ちながら、それでも早く帰ろうって事で出発したのね。それが3時20分ごろたったかなぁ‥‥。
ここからは京都の街中に向かって一気に下っていく訳だから、来た時よりも早く着けるって聞かされていたけど、雪がけっこう激しく降っていたから徐行運転ね。
さ〜て、時間的にもそろそろ水風船の容量が増してきたぞ〜!!なんて思いながら、まだその時は余裕だったんだけど、清滝の少し手前あたりまで戻って来ると、なぜかピタッと動かなくなってしまったのね。
あとで判った事なんだけど、雪によるスリップ事故で車が道をふさいじゃって、それによる渋滞だったわけ。
動かなくなるとさぁ、おしっこって急に顔を出してくると思わない?
会社を出てから3時間半ほどになるんだけど、やっぱりそれはやって来た〜っ!!
車には暖房が入っているけど、足元はジンジンと冷えて来るし、おいしくなかったコーヒーもおそらく影響しているだろうし、第一お昼に飲んでいたお茶なんかはさ、きっとこの時間あたりでおしっこになってきてる訳だから、それは当然といえば当然のことなんだけどね。
清滝まで出れば、たとえば料理店とかおみやげ物店なんかでお願いしてトイレを借りることもできるけど、その時に止まってしまった場所はね、京都に向かって左手は清滝川、右手は切り立った山すそっていう、隠れるところもな〜んにもないただの山道だったわけなんだわさ。
一応それなりに親しくなっていた上司だけど、やっぱり男性だし、なんとなく気まずい空気が流れてしまってさ、会話も途切れがち‥‥。
ラジオも電波状態が悪くて雑音だらけだし、会社の車だからオーディオ装置は付けてなかったから、場が持たないって感じね。
だから余計におしっこが気になってしまって、そういうのには慣れている私でも、さすがにちょっと‥ううん、すっごく不安になっていたなぁ‥‥。
体が冷えた時のおしっこってすぐに一杯になるでしょ。
もうね、1分おきに膀胱がじわっじわって膨らんでいくのが判るぐらいだもんね。
たしかに‥‥プレゼンが終わって車に乗り込むとき、ちょっとおしっこは感じていたんだけど、あんまり得意先でトイレを借りたりしないのが普通なのね。
それに、1時間ぐらいで戻れるから充分余裕だって‥‥その時は思っていたのよ。
けど‥、そう言うときに限って事件は起きる‥‥。
意識し出したせいもあるけど、みるみるうちに膀胱がパンパンになってきた感じがして、みんながそうするようにさ、なにか他のことを思い浮かべて気を紛らわそうと思ったりしたんだけど、そんなときに限ってその上司が話しかけてくるんだもんなぁ‥。空気読んでよ〜!!
なんかペースを乱されてしまって、落ち着かないったらありゃしない‥‥。
そのうち相づちを打つのもしんどくなってきて‥‥。
その上司は私たち夫婦のよき理解者で、着任した時からなにかと便宜を図ってくれた人なのね。
おうちに呼ばれて夕食をごちそうになった事もあるし、何度も飲みに連れて行ってくれた事もある‥‥。
それなりに親しい間柄になってはいたけど、やっぱり男性だから‥、あからさまにおしっこを我慢しているなんて気づかれたくなかったもんね。
だから足を組み替えるのも、退屈して間が持たないからだと思わせるような、おしりが痛くなってきたから位置をズラしていると思わせるような、とにかくおしがまなんか無関係だと思わせるように、仕草に注意していた訳なんだけど、それでも頭の中はもうおしっこの事ばっかり考えていたなぁ‥‥。
何年か前、あ〜ちゃんと三重県の伊勢自動車道だったかな、そこを走っていた時も雪の渋滞があって、あの時もおしっこが我慢できなくなってさ、コンビニの袋の中にしてしまった事があったけど‥(由衣の独り言2,参照) 状況はあの時と全く同じような感じで、違うのは運転しているのが旦那さんじゃんなくて会社の上司。
その違いが私には最大の難問なわけで、あ〜ちゃんの前だからコンビニ袋を使う事も出来たわけで‥‥、今はそんなの絶対に出来ないわけで‥‥。
車から降りてどこか身を隠せる場所を探そうかと思うけど、まさかガードレールを飛び越えて川へ降りていくなんてこと、危険だから絶対に出来ないし、後ろにも車が続いているから、ホントにどうしようもなかったのね。
たま〜に対向車が来るから、まもなく動き出すだろうけど、とにかくもう絶望‥‥。
今から動き出しても、清滝あたりのお店に着くまで私の膀胱が持ちこたえるか、もう不安で不安でたまらなかったよ〜。
けど車は動かなくて、このままではあと数分もしない内にシートを汚してしまいそうな、そんな状況に追い込まれて‥‥、でも上司にその事を言ったところで解決策がある訳もなくて‥‥。
雪は降り止んだようだけど、私のおしっこタンクはもう破裂しそうになっているから、セミタイトのスカートを少し緩めたいんだけど、上司の目があるからそれも出来ない‥‥。
足をギュッと組んで、おしりの辺りにもグッと力を入れて、とにかく我慢するしかなくて‥‥。
足には鳥肌が立っているのに、額は汗ばんできてた‥‥。
呼吸するたびに膀胱が刺激されるような、そんな辛さが加わってきた頃になって、やっと少しずつ車が動き出したのね。
ちょうど40分ほど停まっていたみたい。
動き出したら今度は振動とカーブを曲がるときのGが私をいじめ出して、足を組んでおしっこの出口を押さていたんだけど、それじゃあバランスが取れなくて危ないから足を降ろして、ギュ〜ッっておしりとかその周辺に力を入れて頑張る私。
とにかくもう恥ずかしいなんて言ってられなくなって、どこか隠れるような場所があったら停めてもらおうと思ってさ、その事を何度も言おうと思うんだけど、なかなか声に出せなくて、時間だけが無駄に過ぎていくのよさ。
ちょうどそんな時に迫っていた右手の山肌が切れだして、窪地のような感じで何本かの木が立ち並んでいる場所が見えてきたのね。
もう恥ずかしいなんて思う余裕もなくなっていた私は、そこで停めてもらって木の陰でおしっこしようかって覚悟したんだわさ。
そう言おうとした時、上司が車を路肩に寄せて停まるのね。
後続の車を先に行かせながら、
「松本君、ちょっと悪い!!」
って上司が車を飛び出した。
「えっ!」って思っていると、その上司はタタタッて対向車線を横切って、その木立の間に走り込んでいったんだわさっ!!
(あっ、おしっこするんだぁっ!!)
もうね、すぐにそれがわかったよ。
案の定、木の陰からモワ〜って湯気が上がるのが見えたもん!!!
きっと上司も隠れる場所を探してたんだろうけど、それを見てしまった私はもう我慢の糸が切れかかってさ、思わずその場で漏らそうになってパニック!!
車の中でおまたに手を入れてギュ〜ッなんて‥‥。
すぐに上司は戻ってきて、
「悪い悪い、コーヒーが利いてしまったみたいだ‥」
なんてのんきな事を言ってるの。
「私もおしっこしたいっ!!」
もう恥ずかしさなんてとっくに通り越している私は、体を揺すりながら早口でそう言ったら
「あ‥そうか‥ごめん。」
上司は言うが早いかすぐに車を走らせたんだよ〜!!
私はさっきの木の陰でいいって思って、ドアを開けかかっていたのに‥‥。
(え〜〜っ、まだ我慢させる気なの〜〜っ!?)
もうその気になっていたから、おしっこしたい指数はとうに100パーセントを超えていてさ、おしっこさせて指数に変わっていて、それももう限界を超えようとしていた‥‥。
もうね、ズキンズキン‥って膀胱が脈を打っているのがわかるのね。
(もうおぉ、どこでもいいからおしっこさせて〜!!)
なんて、ほんとにそう口に出かかっていたよ〜。
せり上がっているスカートから出ている足をさすったりつねったり‥‥、とにかくなんとか持ちこたえているけど、ほんとにもう覚悟しないといけないかなって思うほどになっていたもんね。
そしたらちょっと行った先に橋がかかっていてね、上司はとっさに左折してその橋を渡って、急な坂道をスリップしながら下って行きだしたの。
おしっこがもう出かかっているのに、この時の振動は本当に辛かったよ〜。
‥‥っていうか、ちょっと出ちゃった‥‥。
だってね、簡易舗装の道に入ったからすっごくバウンドするんだもん‥‥。
その先には何軒かのお百姓さんのおうちが点在してた‥‥。
上司は一番手前のおうちの前に車を停めて、待ってろよとか言いながらその玄関へ走って行ったのよさ。
で、大きな声で家の人を呼び出して、出てきたおじいさんになにか伝えて、また大急ぎで車に戻ってきてこう言ったのよさ。
「松本君、トイレを貸してもらったぞ!」
その言葉は嬉しかったけど、正直言ってもう車から降りるのも辛いような状態になっていた私。
でも、ここまで我慢してきたんだからって自分に言い聞かせて、とにかくおなかに力が伝わらないようにそ〜っとドアを開けて、上司にお礼を言う余裕もないまま雪が積もっている庭先へふらつきながら降り立ったのよさ。
けど‥、破裂しそうなほど膀胱が膨らみきっているから、立ち上がれない‥‥。
前屈みのままヨチヨチと歩きだしたんだけど、冷たい風が素足に絡みついてくるし、クツの中には雪が入り込んくるし‥‥、もうおチビリっていうか、その場で一気に爆発してしまいそうな、そんな錯覚に陥りながら、それでも歯を食いしばって必死になって、わずか数歩先の玄関を目指したのね。
押さえてはいなかったけど、両手はもう股間にあったように思う‥‥。
玄関をくぐると老夫婦が私を迎えてくれて、トイレを指さしてくれた。
そのおうちは古い日本家屋を改装した感じの大きな家で、広い玄関の土間をコの字型に囲むように上がりかまちがあって、その一番右手がトイレだった〜。
恥ずかしいやら漏れそうやらで、私はほとんど声になっていない声で
「すみません‥‥」
って言ったけど、老夫婦に聞こえたかどうか判らない。
でさ、田舎のおうちって何であんなに床が高いのかなぁ?
もう手で押さえないと漏れそうになっている私にとっては、大きく足を上げないとあがれないなんて無理!!。
いったん上がりかまちに座り込んで、濡れたクツを脱ぎながら足を床に上げたのね。
土間に立っている上司にパンツ見られたかも知れない‥‥。
で、そこの壁に手をついて、寄りかかるようにしてやっと立ち上がって、もう一度「すみません‥」なんて言いながらそこへ飛び込んら、入ったところは男の人用の立ってする便器があって、その奥の扉の向こうに和式のがあった。
くみ取り式だったぁ‥‥(*_*):
床も壁も扉も全部が木製で、便器だけが白いホーローなのね。
贅沢なんか言ってられないからって、大急ぎでスカートめくり上げてパンツ降ろしてしゃがむと同時にジュバ〜〜!!!
ちょうどくみ取りされたばかりなのかな、ほとんど空っぽのそこへおしっこが勢いよく落下していってさ、シュパパパ〜、ジャバジャバ〜〜って凄い音を出すのよさ。
恥ずかしいけど止められな〜い‥‥。
薄い木製の扉2枚の向こうには上司と老夫婦が居るだろうから、きっとこの大きな音を聞かれていたろうなぁ‥なんて思ったけど、もうどうしようもなかったよ〜。
はぁ‥‥。
あ、そうそう、トイレ用のスリッパがあったんだけど、そんなの履いてる余裕なんてなくってさ、ハイソックスのままでおしっこしてたなぁ‥‥。
んで、1分ぐらい続く長〜いおしっこを終えて、置いてあったザラザラのチリ紙を使わせてもらって、やっとスッキリしてそこを出た私。
今度は老夫婦にハッキリとお礼を言って、玄関先で待っていた上司にもお礼を言って、また車に乗り込んだのね。
けどさ、スッキリしたのとは裏腹に、なんかすっごく恥ずかしくなってさ、ずっと下を向いていたんだけど、こういう時ってきっと上司も恥ずかしいんだよね。
しばらくずっと沈黙してたよ〜。
で、また国道の方に戻って、それなりに走り出したら、きっと気を遣ってくれたんだろうね、なんだかんだって世間話を投げかけてきた上司‥‥。
まさか女の子の私を野ションさせる訳にはいかないって、上司はそう思って民家のある所まで車を走らせたんだろうけど、もしあのおうちが留守だったり、拒否されたりしていたらって思うとさ、今さらにして身震いするよ〜。
けど、ちゃんとトイレでおしっこすることが出来たから感謝!!
それから更に1時間ほど掛かって、ようやく会社にたどり着いたんだけど、その時にはまたすっごくおしっこ行きたくなっていたなぁ‥。
いったん体が冷えちゃうとさ、飲んだ量に関係なくおしっこって行きたくなるよね。
うちに帰ってからあ〜ちゃんにその出来事を話したら、あ〜ちゃんは笑ってた。
んでね、我慢していてエッチな気持ちにならなかったかって聞くんだよ〜。
なるわけないじゃん。
今回のおしがまは、結果的には無事に済んだけど、もう数分遅れていたら‥‥、私は出社拒否に追い込まれていたかもしんない状況だったもんね。
でも‥逆に言うと、あれが上司とふたりっきりだったからあんなに我慢出来た訳で、あ〜ちゃんと一緒だったら、きっと早い内に限界になっていたんじゃないかなぁ?
女の子はさ、その時の状況によって我慢出来る度合いが違うもんね。