由衣の独り言 15




 みなさ〜ん、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします〜。_(._.)_

 博士ったら年末にさ「チョビちゃんが野ション‥」なんてトップページで報告するんだもんなあ‥、そのつもりにしていなかったから、今あわててこれ‥書いている私。
前宣伝が先行しちゃうって、けっこう大変なことなんだよぉっ博士〜!!
二人の軌跡シリーズはまだまだ続くし、あやちゃんシリーズももう少し続きがあるんだけどなあ‥‥。
まあグチっぽいこと言ってないで頑張りましょうか!(笑)

 私たちは11月から、大阪本部の京滋事業部ってところに配属されてね、今は京都駅そばのビルで働いているのね。
あ〜ちゃんと私はフロアが違ってね、いったん会社に入るとめったに顔を合わせることはないんだよ。
 で、お話は1ヶ月ほどさかのぼって12月13日の土曜日。
この日は京滋事業部の忘年会で、忙しくてまだだった私たちの歓迎会も兼ねて行われたのよさ。
そんな訳で今回はちょっとおめかししようって、先日典子さんが選んでくれたふわふわセーターにチェック柄のニットミニ履いて、ダウン風ジャケット羽織って、クシャクシャンのブーツをひざ下まで伸ばして決めてみたのね。
それぞれ選んでいるときはかわいいな!!なんて思っていたんだけど、全部を着てみるとさ、ちょっとこましゃくれた小学生みたい‥‥(涙)
やっぱりキッズで揃えるとこうなっちゃうんだよね。
ああ‥‥SSサイズのお店ってないのかなあ‥‥?
 で、スーツ姿のあ〜ちゃんと連れだって、京都駅前の大きなホテルに着いたのが午後6時少し前。
なぜか本部の偉いさんたちも数人来ていて、なんとなく堅苦しい雰囲気・・‥。
料理は中華のテーブルバイキングで、抽選でひとつのテーブルに8人が座るんだけど、私の周りは知らないっていうかあんまり話したことがない男の人ばっかりでさ、しかも本部の偉いさんが私の隣って‥とってもとってもとってもイヤだったあっ!!
 まあお決まりの挨拶とか乾杯があって、それなりに和やかなムードで始まったんだけど、私ったら立ち上がらないと料理のお皿に手が届かないじゃん!
そんなもんだからあんまり手を着けないでいたのよね。
そしたら横にいた偉いさんが気づいたのかな、おチビちゃん取ってあげようか!?なんて‥オイッ!!
もう20代後半なんだぞこれでも!!(笑)
まあ‥おなか空いてたし‥で、おしとやかにお願いします‥なんて言って、男の人が弱いって言う下から見上げる目線で微笑んだのよさ。
あ〜ちゃんのテーブルはなぜか半分が女の人で、けっこうワイワイ楽しそうにしてるんだもん、なんかすっごくハラが立ってた。
 そうこうしている内に私たちの紹介が始まって壇上に出されたのね。
こういうの苦手だよ〜。
まあそのほとんどをあ〜ちゃんがうまくこなしてくれて、私は小さな声でよろしくお願いしますなんて言うだけで良かったんだけど、テーブルに戻ったらさ、夫婦で東京からやってきたっていうのに興味もたれてさ、初めて顔を合わせる人たちからいろんな事聞かれたよ。
ここではあんまり詳しいこと書けないけど、その辺りはまあうまく乗り切って、けっこうビールのお酌を受けたりしながら2時間ほどの会は無事に終わりになったのね。
まあ‥収穫はビンゴゲームでDSライトが当たったことかな!
 そんなことよりおしっこした〜〜い!!
周りが男の人ばっかりだったし、なんだかんだといろんな事聞かれたりしてビール飲まされていたのに、1回もトイレに行ってないんだよぉ。
 さてお決まりの二次会‥‥。
あ〜ちゃんはお偉いさんたちから、花見小路っていうところのラウンジに誘われているっていうけど、私たち下々の者はそこにはついて行けないし‥私は誰からもお誘いを受けてないし‥で、もういいや、今日はひとりで先に帰ろう!!なんて思って、とりあえずおしっこしたくてたまらないからトイレに走ったのね。
で、出てきたらもう誰もいない‥‥
分かっていた事だけど、なんか寂しい気持ちがこみ上げてきてさ、半分泣きながら駅に向かったらさ、夜の京都駅前って人通りは多いけどけっこう暗いんだよね。
寂しさと怖いような気持ちが混じって、ほんとに涙が出てきてさ、それでもフラフラと歩いてたら、急にムンズって腕を捕まれて、ヒッ!!なんて小さな声出したら、
「おチビちゃんどこ行ってたの。探してたんだよ!!」
 って、同じフロアの男性に言われたのよさ。
そこには男女数人がたむろってた。
ホテルのロビーで人混みに紛れて、私のこと見失ったんだって。
ええ!ええっ!!どうせ私は人混みに埋まる145センチですよ〜だ!!
 それはまあいいとして、泣いてたの気づかれたら恥ずかしいもんだから、何度もクシャミするマネなんかして涙をごまかして、連れられるままにタクシーに乗って四条木屋町って所に向かったのね。
そこはあ〜ちゃんが行った花見小路からそんなに遠くないっていうので、すぐにそういって電話したら、あ〜ちゃん、向かってるタクシーの中から、
「帰りは待ち合わせしよう!」
 って言ってくれた。

 木屋町通りを少し歩いて着いた所は居酒屋‥‥。
もう9時少し前なのにけっこう混雑してて、ふたつのテーブルに別れて座ったのね。
で、ビールとわずかな品しかオーダーしないから(??)って思っていると、カラオケを予約したけど1時間ほど待たないといけないので、それまでの時間つなぎだったわけ。
 同じフロアの人たちばかりだったからそれなりにお話も出来て、わりと楽しく時間が過ぎて、そこからまたカラオケまで歩いて移動。  そんなに寒い日ではなかったけど、この時間になるとやっぱり冷えてきてね、居酒屋でもビール飲んでいたからまたおしっこパンパンになっていて、早くトイレに行きたいよ〜‥なんて思いながら歩いていたんだわさ。
で、カラオケに着いたら部屋の準備をしているからってロビーで待たされて、その間にトイレに行ったらね、出てくると誰もいない‥‥。
また置いてきぼりかよっ!!って思っていたら、渉外部の女の人がこっちだよって階段の上の方から手招きしてくれて、無事に部屋に到着。
 みんな優しくてね、関西人独特のボケツッコミの連発がおもしろくゲラゲラ笑ったりして、それなりに楽しく時間を過ごしたのね。
そこではカシスオレンジとかけっこう飲んでいたんだけど、またおしっこがしたくなってきてね、でも奥の方に座らされていたからさ、男の人のひざをまたいでトイレって‥行きにくいじゃん。
どうしようかなって思っていると私のリクエスト曲が始まって、みんなが立って歌え!!なんてはやし立てるもんだからさ、それなら!!って開き直って、大画面横の小さなステージみたいなところに立って歌ったよ〜。ポニョを‥‥(笑)
で、曲が終わると同時にテーブルの下に潜り込んでおしっこにダッシュッ!!
テーブルが食卓用ぐらいの高さだったから、スカートは気になったけど無事に脱出出来たんだわさ。
こういうときは小回りが利く体に感謝!!(笑)
 そのうちに予定の2時間が過ぎちゃってお開き。
あ〜ちゃんに電話したらなかなか出てくれなくて、やっとつながったらさ、もう少しでこっちも終わるから、とりあえず(加茂川の)四条大橋のたもとにある交番の前で待つようにって言われたのね。
で、お開きしたあとふたりの男女にそこまで着いてきてもらってさ。
そこはカラオケから歩いて10分ぐらいだった。
そのふたりはどうやらカップルみたいで、しばらくは一緒に待っていてくれたんだけど、交番の前だし大丈夫だからって帰ってもらったのね。
ふたり、サッと腕なんか組んじゃって、いい雰囲気でどこかえ消えちゃいました。
 けど‥‥、それから10分待ってもあ〜ちゃんは来ないし連絡もなし‥‥。
交番の前だから怖くはなかったんだけど、なんか歩いている人からも、お巡りさんからもジロジロ見られているようで恥ずかしくって‥‥。
恰好がこんなだから、まちがって補導されるんじゃないかってヒヤヒヤしてたのもあるんだけど‥‥。
 ストッキングを穿いてないから足が冷えてきてさ、またおしっこがしたくなってきて、だんだんと落ち着かなくなってきたのね。
で、またあ〜ちゃんに電話したら「こちらに向かって歩いて来い」なんて言うのよ。
とりあえず四条大橋を渡って、そのまままっすぐ来たら分かるから!!なんて。
夜中の零時近くにかよわい女の子を一人で歩かせるなんて!!って、ちょっとイラッとしたけど、あ〜ちゃんと合流しないとどうしようもないので、急いで歩き出したのね。
加茂川を吹き抜ける風が冷たかったぁっ!!
こんな冬でもさ、河川敷には何組かのカップルの姿があったよ。
きっとおしがましながら座っている子もいたりしてね〜!
 しばらく歩いたら交差点の人混みの中にあ〜ちゃん発見!!
げっ!!、だれか他にも人がいる!!って思ったら、京都事業所の所長と本部の副部長が一緒だ〜!!
何となくいやな予感がして緊張しながら近寄ったらさ、少し酔っぱらった感じの所長が、悪い悪いなんて言いながら、さあ行こうって私の腕を引っ張るのね。
(やっぱり‥‥まだお開きになってないんだあっ!!)
 予感的中‥‥あ〜ちゃんの顔をチラッと見たら、ごめんって目が言ってた。
やっぱり中間管理職になったあ〜ちゃんは、こういう時はきっと辛いだろうなあって思ったよ。
きっと、もう一軒行くから私を呼び寄せろって言われたんだろうね。
で、四条通を横断して、なんか狭い路地をチョコチョコって歩いてさ、普通の民家みたいな所に入っていくのね。
表に看板なんてあったかなあ‥‥?
そこはカウンター席が6〜7人と、4人掛けの小さなテーブルがふたつしかない、そんなこじんまりとした小料理店だった。
空いていたテーブルに、私が奥、その横にあ〜ちゃん、そして前には副部長と所長が座ったのね。
「おチビちゃん、ここはおでんがおいしいからね、いっぱい食べなさい。」
 赤い顔をした所長が言うんだけどぉ‥ん〜関西人って平気で[おチビちゃん]なんて言うんだなあ‥‥。
きっと親しみを込めて言ってるんだろうけど、人妻である私はけっこう傷ついてたりして‥‥。
そんなことより、さっきからおしっこがしたいんだよぉっ!
それにもう12時を回っているから終電もなくなるし、帰りはどうするのかって心配だったのね。だって、タクシー使ったら高いよ〜!!
 そんな私の心配をよそに、またなんか難しいお話がゴダゴダ始まって、私はおでんをつつきながらウーロン茶を飲んでいた・・。
うん、関西風のうす味だったけど、たしかにおいしいおでんだった。
けどつまんないし、少し眠くなってきたし、そしてなによりおしっこしたいし‥‥。
けど、あ〜ちゃんに席を立ってもらってトイレに行くって、所長と副部長のお話を遮る事になるから‥‥どうしてもねえ‥‥。
 そのうち話は私たち夫婦のことに発展して、なんだかんだと褒められたり冷やかされたり、あげくにはお酒の勢いであ〜ちゃんも返事に困るような、そんなエッチなこと聞かれたりして、酔っぱらいの話にはつきあえないから、私はとりあえず恥ずかしそうに下を向いていたんだけど、どうやってトイレに行こうかって、頭ではそんなことばっかり考えていた訳よ。
お店の中は暑いぐらいだったけど、四条大橋で待っている間に体が冷えたんだろうね、すごい勢いでおしっこがしたくなっていたんだわさ。
カラオケで飲んでいたカシスオレンジが一気に溜まってきた‥‥そんな感じ。
 そうしているうちにやっとお開きの気配が見えてきたのね。
少しホッとした私は、お会計をしているときにトイレに行こうと狙っていたんだけど、その計画はあえなくアウト!!
タイミング悪く別のお客さんが入ってしまってさ、おまけにこのお店は顔パスなのか、お会計なしですぐに表に出てしまったのよさっ!! (げっ、おしっこしたいのにぃいっ!!)
 私のことなどお構いなしに、所長は上機嫌で言うのね。
「おい松本君、遅くなったけど帰りはどうするんだ?」
「あ、はあ‥特に考えていませんでしたが‥‥」
「副部長がタクシーで大阪まで帰られるが、便乗させてもらうか?」
「あ、いやぁ‥それは‥‥」
「そうだな‥副部長は名神で帰られるし、松本は‥‥中途半端だな!」
 四条通りに向かってゾロゾロと歩き出しながら所長が言うと、副部長が
「いや、ワシはかまわんよ!どこまで帰るのかね?」
 って言ってきた。
「あ、はぁ‥いや‥‥」
 あ〜ちゃん、恐縮して困ってる。
でも、もっともっともっと困っているのは私だい!!
おしっこしたくてたまらないままタクシーなんか乗ったら、どうなるかなんて想像しなくても分かり切った事。
それくらいもうパンパンになっていたんだよ〜。
だからあ〜ちゃんの肘をクイクイって引っ張って合図送ったのね。
振り返ったあ〜ちゃんに[お・し・っ・こ!!]って口パクしたら、うんってうなずいて、ちょっと考えてから小声で
「どこか(ラブホ)に泊まっていくか?」
 って聞いてきたので、私はもう迷わずコックリしたのよ。
そしたらそれが所長に聞こえていたらしくて、大きな声で
「うん、夫婦でラブホもたまにはいいな。よし、ワシがいい所を紹介しよう!!」
 なんて言いながらケータイを取り出したのね。
狭い道だけど他にも人通りがあったし、副部長はいやらしそうな顔で笑ってるし。
もう恥ずかしいったらありゃしない!!
「おう○○(所長の名前ね)だ。一部屋あいてないか調べてくれよ!うん、ああ!!」
 なおも大きな声で連絡する所長。
京都には電話予約が出来るラブホがあるのかな?、それに、所長はなんでそんな関係に親しい人がいるのかな‥‥?なんて思っていると、
「そうか、じゃあまもなく若いのが行くから空けておいてくれ。ああ、頼む!!」
 そう言って電話を切ったのよさ。
なんでもそのホテルのオーナーが所長の知り合いで、ちょうど一部屋空いているので、それをキープしてくれるっていう特別の計らいなんだって。
なんかすっごく恥ずかしかったけど、とにかくそのことはお礼を言わないとね。
けど、そのホテルってどこなんだろう?、遠かったらどうしよう?って、次の不安もあって、でもそこまでずけずけと聞けないから落ち着かない私‥‥。
 それからすぐに表通りに出て、客待ちで並んでいるタクシーの先頭に副部長を乗せたのね。
所長もあ〜ちゃんも深々と頭を下げて見送っていた。
やっぱりこういう上下関係は厳しいんだなって思ったさ。
で、とにかくおしっこがしたくてたまらなくなっていた私は、
「ねえっ、どこまで歩くの?」
 って、あ〜ちゃんに聞いても仕方ないのは分かっていたけど、催促するみたいな感じでそう聞いていたのね。
「所長、そのホテルは遠いんでですか?」
 仕方ないって感じであ〜ちゃんが代わりに聞いてくれたら、歩いて15分ぐらいだって返事か帰ってきた。
たった15分なんだけど、今の私にとっては[まだ15分も!?]って感じ‥‥。
でもそこまでなんとか我慢したら、一気におしっこできるんだ〜っ!!って言い聞かせて、あ〜ちゃんの腕に手を回して頑張っていたんだわ。
 さすが繁華街だよね。
こんな時間になっているのに、四条通はけっこう人が歩いていてね、歩道が狭いから並んで歩くとすれ違いの邪魔になりそうなのね。
おかしな恰好も出来ないし、とにかく我慢しながら歩くしかなかった私なんだけど、もし今だれかとぶつかったり、つまづいたり、セキとかクシャミをしてしまったら、きっとジョバ〜ってやっちゃいそうな、そうでなくても自然にツ〜って出てきちゃいそうな、そんなとこまで追い込まれていたのよさ。
スカートから下が完全に冷えちゃってて、感覚が弱くなっていたのね。
ほんとにもう人混みの中でお漏らししてしまいそうで、きっと私の顔はゆがんでいたかも知れない。

 しばらく歩いたら歌舞伎で有名な南座の前にやってきたのね。
「さ、ここからまっすぐ下がって(さがって)行ったらすぐにあるから!」
 所長はそう言って加茂川沿いの広い道を指さしたのよ。
ちなみに京都では南に行くことをさがる、北に向かうことをあがるって言うのね。
[満室]の表示が出ているだろうけど、入ってフロントにワシの名前を伝えればいいからと、所長はそう言って手を振りながら横断歩道を渡っていったのね。
あ〜ちゃんはその後ろ姿にお辞儀をしてた。
 やっとあ〜ちゃんとふたりきりになれて、それはそれですごく嬉しいんだけど、そういう安心感がかえっておしっこを奮い立たせるって言うか、助長するっていうか、そんな感じになってしまって、思わずスカートの中に手を入れかけて、あわてて引っ込める私がいたよ!!
で、その時になって気づいた!!
(あれっビンゴで当たったDS‥‥どうしたっけっ!?)
 どこかに置き忘れて来たみたいなんだけど、居酒屋かカラオケか、さっきの小料理屋さんか‥‥思い出そうとしたけど、もうおしっこがしたい事で頭の中が一杯になっていて、そんなのどうでもよくなってた。
「あ〜ちゃん早くぅ‥‥もう我慢できないよぉっ!!」
 その時になって初めてあ〜ちゃんに限界を告げた私。
「え、そんなにか!?」
 って、あ〜ちゃんビックリしたように言ってた。
それまでは[おしがまエッチ]をねだってるんだって、ずっとそう思っていたらしいのね。
「四条大橋で待ってる時から行きたかったのっ!!」
 私、半分吐き捨てるような感じで言いながら、あ〜ちゃんの腕を引っ張るようにして歩きだしたのね。
けど、加茂川沿いの道(川端通りって言うんだって。そのままじゃん!!)に入ると、こんどは川風がすごく寒く感じてきてね、もうツ〜って来ちゃいそうで思わず立ち止まってしまったよぉっ!
四条通りほど明るくないし人も少ないけど、だからってスカートの中に手を入れられないじゃん!!
しばらくそのままあ〜ちゃんにしがみつくような感じでじっとしてて、おしっこの波が少し引いてくれるのを待ってさ、やっとまた歩けるようになったんだけど、次にいつ襲われるかってヒヤヒヤしてた〜。
早くおしっこしたいけど早くは歩けない‥‥でも早くしないともう漏れちゃうぅ!!
私はもうパニックに近い精神状態になっていたのね。
 大きな焼肉店の前を通りかかったときに、あ〜ちゃんが
「おう、もう1時半を回ってるのか!」
 ってなにげにそう言ったのよ。
そしたら走馬燈のようにさ、四条大橋の交番前で待っていたときのこと思い出して、おしっこしたくなったのがちょうど0時頃で、一気にそれが高まったのが小料理店に入ってからで‥‥って。
お酒が入って、しかも体が冷えているときに、1時間半もおしっこ我慢してるなんてあり得ないっ!!
そう思ったらまた恐ろしい波が襲いかかってきてさ、またあ〜ちゃんにしがみついて立ち止まっちゃって‥‥、そのまましゃがみ込みたかったけど、かろうじて残っていた精神でそれだけは耐えて‥‥。
けど、あと何分で着くのか、着いてからお部屋に行くまでに時間が掛かるのでは?、
そんなふうに考えるともうダメだって気がしてきて‥‥。
少し波が治まると私はフラフラ歩きだして、その先の小さな交差点を左に曲がってしまったのね。
「おい由衣!!どうした!?」
 あ〜ちゃんはビックリして、それでも大きな声を出さないようにして追いかけてきた‥‥らしい。
って言うのもね、私、交差点を左に曲がったことまでは覚えているんだけど、その後のこと、実はほとんど覚えてないのよね。
貧血を起こしたような感じ‥‥なんか目の前が真っ白になってね、歩いていることだけは認識しているんだけど、もうなんにも分かっていなかった‥‥。
 あ〜ちゃんに聞いたところ、私はまるで誰かに操られているみたいにフラフラしながら歩いて‥‥、いびつになった四つ角を超えて、お寺の土塀に寄りかかりながら、それでも更に歩いて行ったんだって。
ちょうどその先に裏門かな、木戸口みたいなのがあって、そこが少し道から引っ込んでいて、その門を半分ふさぐような感じでワゴン車が停まっていたらしいんだけど、私はすき間へ吸い寄せられるように入っていって、そのワゴン車と門の間でいきなりスカートめくり上げて、パンツを降ろしながらしゃがみ込んでジャ〜〜ってし始めたんだって。
あ〜ちゃんに言わせると、まさかここでっ!?ってビックリして、思わずうしろを振り返って人がいないことを確認して目を戻したら、もうジャ〜〜ってやってたらしい。すごい早業だったって!(恥)
で、あ〜ちゃんは私のすぐ後ろに駆け寄って盾になってくれてたらしい。
 街灯も遠くの方にしかなくて、その周辺はかなり暗かったらしいけど、静かな路地裏に私のおしっこのジャ〜音と、アスファルトにしぶくビチャビチャって音がすごく大きく感じてハラハラしたって。(恥)
 私もね、おしっこしてる最中から意識が戻って来てたのよね。
っていうか、気がついたらしゃがんでおしっこしてたって感じ。
んで私ったら、ものすごい勢いでものすごく太いおしっこをしてたのね。(恥)
凄い勢いだから、買ったばかりのお気に入りのくしゃくしゃブーツにもしぶきが一杯飛び散ってて、けどもう今さら止められないしって、そこが外である事もすっかり忘れてしまって。おしっこをしている気持ちよさに浸っていたのね。
「由衣っ、人が来る!!もう終われっ!!」
 あ〜ちゃんが声を殺してそう言った時、今さらにして大変なことやってるって我に返ってさ、たしかに前の方から男の人が話しながら歩いてくる気配がしてね、私はエイヤッておしっこ止めて、後始末なんかしてる余裕はないからそのまま立ち上がりながらパンツ引き上げて、パッて飛び退くように2歩ほどさがって、クルッて体をかえしながら、あ〜ちゃんの腕に捕まって元来た方へ走っていったのよさ。
怖くて後ろは振り返れなかった‥‥。
 そのまま川端通りまで走って出て、息を整えたいのにおかしっくってさ、なんかずっと笑ってた。
それからゆっくりとホテルまで歩いて行ったんだわさ。

 お部屋は5階で広くて明るくて、50インチの大きなテレビまであって、窓を開けると加茂川が見えた。
あ〜ちゃんがお風呂にお湯を張っている間、私は座ることも出来ずに部屋の中をウロウロしてたよ。
だってパンツが濡れているから座れないじゃん!!
まだちょっとおしっこも残っているような感じだし、そのままトイレに行ってしまおうかなって思っていたら、
「由衣、パンツ濡れたままだろ!?風呂に入って洗うか?」
 ってあ〜ちゃんに声かけられて、そのままふたりして裸になって、パンツ持ったままお風呂へ。
ジェットバスだったよ。
で、先に足とかおしりとかシャワーして、お湯が溜まる間にパンツを素洗いしてたら、やっぱりちょっとヌルッとしたのが着いてた‥‥。
けど、この日はどこでそうなったのかわからない。
んで、ふたりしてお湯に浸かったらさ、やっぱりおしっこしたくなって、この日はけっこう何回もおしがましてたから、もう膀胱をいたわってあげようと思ってね、あ〜ちゃんにそう言ったら、排水溝にしたらっていいって言われて、そこにしゃがんでおしっこ始めた瞬間、あ〜ちゃんがヒョイッて私を抱き上げたんだよ〜。
私がビックリしてもがいたもんだから、アルコールが残っているあ〜ちゃんがよろけて、それで向きが変わってしまってお湯の中におしっこがバシャバシャ‥‥。
もう‥なにやってんだか‥‥。
「さっきあんなに出してたのによく出るなあ!!」
 あ〜ちゃんが笑いながらそう言ってたけど、自分でも確かにそう思ったぐらいにたくさん出たよ〜。
けど‥いけないことだって分かっているけど、お湯の中におしっこぶちまけるってさ、なんか優越感みたいなの感じて気持ちいいよね。(笑)

 その夜はもう遅くて眠かったし、少し疲れた感じもあったので、しばらくお茶飲んでお話ししながらおねんねしました。
 翌朝は9時頃までグッスリ眠ってて、ギリギリセーフのおしがまエッチして、まだ少し湿っているパンツを穿いてからホテルを出ました。
ギリギリセーフってね、あのとき所長の顔が浮かんでこなかったらさ、ベッドの上でおしっこしてたかもしんないくらいの、そんなきわどいおしがまだったのね。
まあ‥‥最後はお風呂でまたぶちまけて、あ〜ちゃんがおしっこするとき、それを持たせてもらって振り回して遊んでました。(笑)
あ〜あ、いつまでたっても同じようなこと繰り返してるなあ‥‥。

本日はここまでね〜!!


 

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