CC日記





2002.6.23

『温泉編』の続きです。

その後、宮の下の「富士屋ホテル」でお茶。ここも明治時代の木造三階立てが残っていて、いい感じです。チャップリンやジョン・レノンもお気に入りだったホテルです。
(写真は霧雨の中、富士屋ホテル中庭に佇む美女)

という訳で、旅館にチェックイン。

ここは明治23年創業の老舗旅館です。今回で2度目なのですが、何より気に入っているのはやっぱり当時のまま残っている「木造三階建て」の建物です。当時のモダンな設計が、そのまま楽しめます。お部屋は「書院造り」というそうで、当時から作家や画家や書家の著名な方達が、数多く逗留されたそうです。

作家では夏目漱石、幸田露伴、島崎藤村、川端康成、大佛次郎、林芙美子、等が執筆した宿です。
水風船博士も、何年か前に一度宿泊されましたが、執筆してませんでした。(笑)

実はここの旅館は、当時のままの造りを残しているので、水道が来ていません。水は箱根の山の涌き水を、山の上の方からパイプで送って使っています。おトイレも部屋にはなくて、廊下に共同のトイレがあります。さすがに今では水洗になっていますが、何年か前に来た時はちょうど日本中が水不足の時で、水道やおトイレの水がチョロチョロとしか流れなくて大変だったのをおぼえてます。

チェックインしてから、お風呂。

お風呂もなかなか風情があっていいです。これは丸風呂といって、赤松の大木をくり抜いて造ったお風呂です。他にも岩風呂と家族風呂があります。お風呂からあがって、夕食までまだ2時間くらいあるので、お部屋で前を流れる早川を見ながら風呂上がりのビール。

ビールを飲んだらおしっこがしたくなったので、夕食前に廊下のお手洗いへ。写真は男性用のレトロな便器です。

『温泉編』つづく

CC日記へ